湘南のみどり


ぐりのライブを終えると、16号を いつもなら 左に折れて東京に向かうところを
昨夜は右に曲がった。

ふふ。
おなじみ、大方向音痴のせいではない。(今はナビがあるではないか)
海のそばに行きたかったのだ。
乙女チック?
笑わば笑え。
年相応じゃ。


このところ、引っ越したい病が重症になってきて、
ハマのみどりになったり、百合ケ丘のみどりになったりしており、(たぬきか?)
この晩は、湘南のみどりに なろうとしたのである。

鎌倉を越えて、辻堂、茅ヶ崎で、Uターンをして
134号、湘南道路をひたすら東へ向かう。

何も見えない深夜の真っ黒な海の音は、往来のすきまから
間歇的に聞こえてくる。

私は、車の窓を開け放して、
太古からの呼び声を聞くのだ。

逗子を過ぎたあたり、
このまま、三浦の海まで走ってしまいたい気持ちを
ぐっと こらえ、(昨日も寝てないしぃ〜)
背中を向けて北に向かう。

なんでかわからん。
この胸の痛みは。

国道1号は、無味乾燥として感想もなく、(あっ)
家に帰り着いたのは深夜2時を回っていた。

泣きださんばかりに迎えに出てきた
なるとを抱いているとすごく不思議なかんじがした。