ザ・ジャパン・ジャズボーカル・ジャンボリー 2001
〜今年はどんな出会いがあるのかな〜



今から2年前、はじめて この催しに出演のご要請をいただいた時は、正直いって あんな大きなホールで私がちゃんと歌えるのだろうか、そして、そうそうたるメンバーの中に 私のような粗忽なものが入っていって台無しにしてしまったりしないだろうか・・・など不安でいっぱいでした。

そして当日、どきどきしながら ゼロホールの楽屋に入ってみると、マーサさんや、尊子さんと、私は一緒の楽屋で、
『 えっ、 楽屋一緒なのぉ・・・? 特別室とかにいらっしゃるわけじゃないのぉ・・・?』─  と、まず びっくり。
さらに 部屋を見渡すと、みなさん ほんとに和気あいあいで、差し入れのおせんべいを食べながら 女の子話に嬌声をあげたり 爆笑したり・・・・
女どうしのこわーい目線などを想像していた私は、見事にはずされ、
初めのうちはとまどいながら、最後には積極的に参加して、笑いすぎて声が終わってしまいそうでした。

いい歌を歌っていきたいという、同じ志を持った人達 一人一人が、与えられた1曲の中に
これまでの自分の 悲しかったり、痛かったり、喜んだり、怒ったりの歴史を、凝縮させて お客さまに語りかけていく・・・
私は最近 涙もろいのか、後半せまってくるものがありました。

最後にとっておきの話をひとつ。
マーサさんの衣装が、とってもかわいらしかったのです。
赤が基調の花柄で、足首のちょっと上あたりまでのフレアースカートのワンピースを 着ていらっしゃいました。
私は後半、ずっとそでにはりついて見ていたのですが、スポットライトの逆光の中で、マーサさんが少女のように軽やかに見えました。
今でもはっきり思い出せるくらい鮮烈でした。
またまた 小気味よくはずされてしまいました。
だって、マーサさんだったら(こんなこと言っていいのかな?)キラキラ光って、重たそうな超ロングドレスを想像してたものですから。

でもマーサさんの登場と同時に私が一瞬ひきつったのも事実なのです。
なぜなら、私は楽屋で マーサさんの そのワンピースの隣に 自分の衣装をごそっと かけてしまったのです。
しわの2つや3つ、つくってしまったかもしれません。

というわけで 結局期待を裏切らなかったのは、私の粗忽さだけでした。