最近こんな映画や舞台を観た


瀧澤の比較的新しい趣味、映画と舞台について、何か書いてあります

★=よかったマーク(最高5個)

☆=ダメだったマーク(最高5個)


『The Gamers』  ★★ DVD
● TRPGゲーマーをネタにしたコメディー。爆笑ってほどでもないけど。酒場で攻城兵器で人を攻撃する(「ルール上は問題ないね」)とか、「君たちは寝ているから」(発言できない)とかを、実際に映像で見せてくれる。プレイヤーも「俺のキャラは○○だから判定させろ」とうるさい奴とか、やたら出目がいい奴、悪い奴とか、「いるいる」感が楽しい。


『A.I.』  ☆☆ DVD
● 「あれから二千年」って(失笑)


『ゼーガペイン』(7)  ★★★ DVD
● 月ってw とにかくネタバレになるので書けないが、ここでネタバレをしないくらい面白い。


『間宮兄弟』  ★★★ DVD
● 大変仲のよい兄弟間宮兄弟が、女子と仲よくなるためにがんばる(主に弟の方が)話。
 原作を読んでいないので、映画についてガタガタ言っても仕方ないのかもしれんが、とりあえず。
 面白かったが、非常にイタい映画。
 気がきいているつもりで完全に空回りな素人童貞っぽい弟(塚地武雅)と、真性童貞っぽい兄(佐々木蔵之介)は好演。
 弟が兄のために女性二人を調達してカレー会を開くのだが、彼氏がいるかどうかのリサーチなし。両方とも実は彼氏いるのに、「どっちがいい?」的な妄想に耽る兄弟。離婚調停中の女性に好意をもつが、はっきりと「迷惑だ」と言われるまで分からない弟。キャバクラで新幹線の話を延々とする弟。とにかく身につまされるイタい映像満載。
 これを十代の若者がやっているんなら、ここまでイタくはないんだろうけど…。なんというか、漏れは笑えないよ、これは。
 まあ、兄は一流有名企業社員、弟は公務員で、実家は金持ちで、兄弟も割と金持ってる(ボッタクリバーで十万円取られるくらいには)し、余暇が多いのか多趣味だし、スペック的には凡百の喪男より全然マシ。そのへんの余裕があるから兄弟は「なんか楽しそう」だし、この物語を陰惨にしていないのかな…。
 あと、中島みゆき演じる息子たち大好きな母親も相当イタい。


『40歳の童貞男』  ★ DVD
● 40歳の童貞男が、子(+孫)持ち離婚歴ありの女性と交際する夢物語。
 童貞男なのだが、彼の見た夢のシーンから推測するに、40歳に至るまでにセクースする機会は何度もあったにもかかわらず、失敗してそのうち嫌になった、といった風情。2chの喪板あたりだったら早々に叩き出されるに違いない。
 女にもちかけられて、あっさり秘蔵のフィギュアを売り払ってしまうあたりもオタクとしてなっていない。そもそもオタクではないのか。
 つか、ちょっと仲間に後押しされるだけで童貞男うまく行きすぎ&モテすぎ。
 まあ、(ボスのひいきでだけど)出世してるし、それほどイタい人でもないしな。童貞なだけで。
 文化が違うからイタさが見えにくいだけかもしらんけど。


『父親たちの星条旗』  ★★★ 劇場
● 二次大戦の硫黄島攻略戦で、要衝の擂鉢山の山頂に旗をたてる写真が本土で話題となる。その旗をたてた兵士のうち三人(他は戦死)は本国に呼び戻され、戦費獲得のための英雄として祭り上げられていく。てな話。
 硫黄島の戦闘も、旗を立てた人たちがキャンペーンに使われた話、旗が立て替えられた話とかは何かで読んでいたので、あまり驚きもなく。
 どこまでリアリティがあるのか分からんが、要塞化された擂鉢山から、上陸する浜辺に向かってボンボン砲撃してくる様は、「絶対こんなところに上陸したくねえ」と思わせる素敵な出来。
 もっとも「シン・レッドライン」も「プライベート・ライアン」も海兵隊が上陸するシーンはとにかくヒドいんだがw。
 今回お気に入りのシーンは、海上を艦船で移動中、過って一人の兵士がうっかり海に落ちてしまう。みんな「何やってんだよww」くらいに笑いながら見ているのだが、船は彼を洋上に残したまま進む。上官?が「止まっている余裕なんかないんだ」。みんなの笑いが引く。そんなシーン。


『DEATH NOTE the Last name』  ★ 劇場
● 期待したよりは全然面白かったですよ。
 月(ライト)は原作から考えるとあまりに間抜けですが、まあ、藤原・月ならあんなものかな、と思ってしまいますなw。
 キラ対策チームも「第二のキラは顔だけで殺せる」って分かっているのに顔晒しすぎ。迂闊すぎw。まあ、俳優の顔を出さないってわけにもいかんのだろうが。
 今回よかったのはやはり松山・L。原作とは違い、ここで決着がつくこともあり、笑いもかっこよさも彼が独占ですな。
 がっつり拘束されるミサミサも好演でした。


『ブロークバック・マウンテン』  星なし DVD
● アカデミー賞を獲得した恋愛映画。ゲイに対してより偏見が厳しかった時代。バイト中に恋に落ちた男と男の人生を追う映画。
 なんか唐突に恋に落ち、唐突に終わりを迎える感じを受けるのだが、まあ、恋とはそういうものかしら。


『ダンジョン&ドラゴン2』  ★★☆☆☆ 劇場
● 世界的に有名なテーブルトークRPG「Dungeons & Dragons」を元に作られた映画の第二弾。
 まさか製作されるとは、そして日本の劇場で公開されるとは思わなかった。
 さて、話はといえば、アンデッドとなったかつての「悪の宰相」の部下がとあるアーティファクト(魔術的な物品)を入手。ソレにより、封印されたドラゴンの復活を目論む。
 それを阻止するため、宰相であるファイター(多分)は、バーバリアン、クレリック、ローグ、エルフのウィザードでパーティを構成、アーティファクトを確保に向かう。一方、宰相の妻であるウィザードを含め魔術師ギルド?はアーティファクトを封印する方法を探る。
 というようなハナシ。
 ローグとファイターがダンジョン入り口のリドルを解いている間、ウィザードとバーバリアンが敵を防いだり、扉や宝箱の前では仲間を下がらせてローグが罠や鍵を解除したり、前作よりよほどパーティーとして機能している。特にローグがローグらしく振る舞っているのが、大きな違いw。
 ゴブリンの家屋の隠し扉と罠、ダンジョン内のトリックや意地の悪いテレポートの仕掛けなど、非常にTRPG的演出に満ちている。ステキなんだが、映画的にはとても地味で少々分かりづらい。
 クレリックがあまり活躍しないというか、一度はターンアンデッドを行うんだが、肝腎の治癒呪文は一回も使わないまま死んでしまう。冒頭でわざわざ秘術呪文と信仰呪文の違いについて語っているのに、勿体無い。まあ、映画の主人公たちに強力な回復力があるのは問題かもしらんが、ぜひ描き切ってほしかった。
 先の日記にも書いたが、ウィザード(「テレポートは2回分しか用意していない」というセリフから、ウィザードと推測)はガンガン《ライトニング・ボルト》を撃つのだが、その前後のレベルのスロットは《ライトニング・ボルト》でみっしり埋まっているのかw。もしくはその杖にでもチャージされてるのか?
 前半で主人公たちは、クレリックを殺される苦戦だったものの、ホワイトドラゴン?を倒してしまっている。だから、後半で復活するドラゴンのスゴさが半減。「なんでコイツは倒せないの?」みたいな。もちろん、漏れらTRPG者は、レッサーなドラゴンとエルダーなドラゴンにどれほどの差があるかは知っているが。しかし、前半で戦う相手は、別にオウルベアでもエティンでもよかったんじゃないの?
 それと、大事なのは「信仰」ってオチは、なんだかなあ(完全に予想通りだったんだけど)。まあ、オーバドハイへの信仰だけどさ。
 ファイターとウィザードの夫婦の話なんだけど、変に夫婦愛の話になってないのはいい。
 プレイヤーとして参加したならばそれなりに面白いシナリオなのかもしれないが、映画としてはいささか単純で、驚きはない。TRPGっぽさという意味では最高峰の映画と言えるかもしれない。が、TRPGっぽさとは、ある意味プレイヤーのプレイしやすい物語を提示することであり、その物語は往々にして陳腐なものなのである。そこに意外性や驚きは少ない。TRPGっぽさと映画としての面白さを両立させることの困難さを感じる。
 貧弱な物販では、トレーディングフィギュア系のブースターとか売ってた。まあ、PHBとかはないわけですが、ベーシックセットを売ってました。その他映画特有の物品的には、パンフ…ではなくB3サイズの表裏を4C/1Cで刷って折った紙¥400也とポスター¥500のみ。なんか高い気もするが、その紙を見るまで前回の作と繋がリがあるとは気づかなかったので、大いに価値があたっと言えようw。「D&D」翻訳チームの桂令夫氏の(映画の内容に全く触れていない)解説もあり。
 どうも、次回作をやりたげな引きだったので、次回に期待、なのか??
 最近あまり見かけないソーラ・バーチ(前作のキチガイ王女。漏れの萌え女優)をアンデッドとして復活させる展開に期待ww。


『ゲド戦記』  ☆☆☆☆☆ 劇場
● 「ゲド戦記」という小説が好きでした。大学の漫研だかSF研だかの部誌で各自が好きな作品を紹介する企画があって、「ゲド」のイラストを描いた記憶がある。
 ジブリは正直あまり好きじゃあないし、監督はド素人だという。しかしまあ、一縷の望みにかけて劇場に向かったわけだ。
 全体的に退屈で、つまらない。驚きもはたと手を打つような展開もない。
 映画も原作の3巻も「魔法が存在する世界で、世界の法則が崩れ、魔法の力が失われてしまう」という話。原作は1巻で世界における魔法の役割を語っているが、映画は「魔法の力が失われてしまう」ところから話を始めてしまっているので、この世界で「魔法」なるものの位置付けや重要性が全く見えないのだ。だから「魔法が失われてしまう」ことに関する危機感が全く見えず、ひいてはゲドの目的自体があやふやになってしまっているように思えた。
 ロークについてもほぼ説明がないので、大賢人もスゴいんだかスゴくないんだか…。
 演出で世界観を分からせることが出来ないんだから、スターウォーズよろしく冒頭で「遥かな昔。アースシーと呼ばれる世界ではロークの学院を頂点とする魔術師や呪い師が、魔法の恩恵を人々にもたらしていた。云々」とかテロップで流せばいいのにw。
 原作5册からいいところ取りをしてきているので、まったくまとまりが悪い。
 自分の影からの逃避いうモチーフは1巻から、テルー、テナーといったキャラクターは4巻から、人が竜となるネタは5巻から。
 アレンの影は意味不明で蛇足。女子に抱きついたら消えてしまったところを見ると。若い性欲の現れですかのうw。テルーが竜になるハイライトは5巻から持ってきたものなのだが、これが全く伏線なし。ヒドい。
 牛丼やカツ丼や天丼の上に乗ってる美味しそうな部分をとって、一つの丼に無理矢理盛ってみた食べ物みたい。
 キャラは手塚漫画よろしく様々なジブリ作品の登場人物を集めてきたみたい。
 原作好きとして気に食わなかったのだが、本来「ゲド」の舞台「アースシー」は大小の島が集まった海洋文化の世界。原作3巻も世界を救うため、船を駆って洋上を冒険する。映画は小さい町と近くの村だけで物語が展開し、アースシーっぽさに欠けている。人物のキャラが立っていないのと同様、「世界」のキャラも立っていないのだ。町の中でかかる民族音楽風BGMにも萎え。
 一度テルーの家へ来て、また再び攫いにやってくるウサギの行動など、冗長で無駄。
 原作通り作ればいい、ということではない。今年は「時かけ」や「ハチクロ」など、原作を上手く再構築した秀作を何本も観たせいか、このヒドさが際立っていた。
 まあ、新人監督の第一回作品ですから、生暖かく見守らないといけないのかもしれませんがね。だったら正直「ゲド」以外でやってくれと。これじゃあル・グインが「未来永劫映像化してはならない」とか遺言残して死にかねんw
 評価する点を挙げるとすれば、原作ではとかく陰惨なイメージしかなかったテルーを、アレンとからませることで、ツンデレとして昇華したことだな。
 そのへんがこう、若い娘がババアになるような原作を選んでしまう親父との違いかな。
 しかしまあ、監督にはもうアニメ界からも映画界からも退場してもらいたいわけだが。三鷹にカエレ。


『日本沈没』  ★★★ 劇場
● 小松左京「日本沈没」と平井和正「狼の紋章」のおかげで、二十年ほど前の漏れは和製SFばかりを読んでいますた。玉石混交の。「日本沈没」があんなに面白くなければ、ちゃんと名作揃いの海外SFを読んでいたのかもしれんのにな…。
 戦争をまるで天災のように描くことが得意な日本映画ですが、日本沈没は天災なので安心して観れます。
 原作を最後に読み返したのが、多分十数年以上前なので記憶はだいぶあいまい、「こんな話だったっけ?」と思いつつ観ていたわけで。
 「日本沈没」は元々、各人がそれぞれの立場で日本人を救うために全力をつくす、という「プロジェクトX」的な話なのだ。が、今回の映画は、そのトップとなるべき総理大臣は序盤で危機管理大臣に問題を丸投げして死亡。柴崎は人を救うため、というよりは自分のこだわりを全うするために行動しているように見える。
 主人公(?)クサナギくんは最後まで方向性が定まらず、放浪したりしきりに柴崎さんに「一緒に逃げようよう」と誘ったりしているわけですが、なんか原作の小野寺も割と主体性がなかったような稀ガス。
 今さらだけど「我ら日本人」というカテゴリーが吸引力を持てないのだね。極限状況の中で個人がどう生きるか、という話なのです。
 日本の沈没を食い止められる(かもしれない)超理論は、原作にはなかったもので、それが出てきた瞬間に映画「首都消失」を台なしにした「首都を覆う雲を吹っ飛ばす超技術特殊車両」を思い出して、「あーあ」と思ったわけで。
 まあ、そんなに(「首都消失」ほど)ひどくはなかったわけで、それに、ソレがないとクサナギ君の見せ場がないからね…。なんで潜水艇で命がけで起爆剤を突っ込まなきゃならないような仕組みになってるのかは、やはりちっとも分からんが。後で知ったんだが、この爆発物「エヴァ」ネタなのね。
 漏れのあまり好きでない泣きどころもたくさん用意されているわけですが、逆にえぐいシーン(死んだ赤ん坊を抱えている、脇役たちを助けた自衛官が直後に山崩れに巻き込まれる等)もあって相殺といったところかw。
 結果から言えば見た目上はハッピーエンドなわけで、今の映画はハッピーエンドやないといかんのかねえ、などと思うわけで。
 とはいえ、よく考えれば国土の大半と産業の基盤を全て失い、海外に避難した人間の頭数だけは残ってしまった日本という国家の行く末は、やはり悲惨にしか思えんのだが。  そんな話が見たい人は「第二部」でも読めってか。そうですか。
 この映画、韓国でも人気という話を聞いたが、かねてより憎々しく思っている日本が沈没するというのだから痛快、ということかしらw。


『時をかける少女』  ★★★★ 劇場
● 密かに人気だという噂は聞いていた。上映が始まって一月後くらい、上映時間の一時間ほど前に劇場に着いたのだが、その回の座席の整理券はほとんど出てしまっていた。
 絵もノリも、原作とは違うオリジナルの緻密な物語も、申し分なく楽しめる。
 特にそれが悪かった、というわけではないのだが、声のほとんどは本職の声優ではなく、未経験の俳優など。「ゲド」のような大作も話題のために声優使ってないし。オタっぽさを嫌ったということかもしれないが、このような佳作にも声優の活躍がなく残念。声優は深夜アニメにでも出てなさいってこった、ということか。
 つか、これ、アニメじゃなくてもいいんじゃ…。


『ハチミツとクローバー』  ★★★★ 劇場
● 期待しないで観たら、意外にもいい映画だった。
 原作のキャラクターとエピソードを再構築し、適切に組み合わせている。上手い。
 真山がストーカーっぽ過ぎるのはどうかと思うが。
 あと、はぐが蒼井優なので小さくない。LORの特撮チームを連れてこいw。
 映画版は森田の勝ち。


『笑うミカエル』  ★☆☆ 劇場
● 変な安っぽいCGじゃなくって、安っぽい特撮の方がまだ笑えたんじゃ…。


『男たちの大和』  ★☆☆☆ DVD
● 泣きどころ満載のまさに「泣き映」とでもいうべき作品。
 いや、別に泣き映でもいいんだ。けれど、日本の戦争映画って泣き映しかないような気がしちゃうわけで(だから、海軍や陸海軍航空隊とかの「敵兵と直接対峙しない」軍隊や民間人を主役にしたものが多いのか?)。
 それも、戦争をまるで天災か何かのように扱って、自分達は時代に翻弄される単なる被害者でしかない、といった感じの当事者性の低い映画。
 セットや考証はよかったと思う。でもそれってアニメを見て「絵はよかった」って言ってるのと一緒だしな。
 あと、なんで芸者風情が次は沖縄で作戦があるって知ってるの?


『ALWAYS 三丁目の夕日』  星なし DVD
● 子供で泣かす技は、漏れには通用しない。
 雰囲気や考証、セットやCGはよかった、という話になってしまうわけだが。
 しかし「特技:自転車修理」という女子も割とマニアックな設定だな(原作が男だったせいだっけ?)。


『カナリア』  ★ DVD
●オウム事件に材を得た映画。
一応、オウム側の人々を描いた話なのだが、元オウムの少年と少年に同行する少女の成長物語に焦点が当たっていて、「オウム問題」に対する視点はぼけてしまっている気がする。にしてもまあ、面白かったですよ。


『Jackass The Movie』  ★★ DVD
●アメリカのバカバラエティー番組を映画化したもの。
やってることは、基本的には日本の芸人と変わらないのだが、時折桁違いに突き抜けている。不整地の上を車で走りながらタトゥーを入れたり、レンタカーをベコベコに破壊して返したり等々。たいへん愉快な内容だが、ゲロ、糞尿等が無修正のため、飲み会などで見るのには向かない。残念。


『ジーナ・K』  ★ 劇場
●ストリッパーの娘のSHUUBIタンが、親を憎しみながらも自らも歌手としてステージに立つ話。
やたらと人が走って逃げたり殴られたりする映画。救急車を呼んだり医者に行くという発想のない人ばかりが出てくる。中州はそういう土地なのですか? そんな気もしないでもないが(偏見)。なんというか、もう少し我々に突っ込むスキを与えないでほしい。「ボクのSHUUBIタンが汚されちゃったよ」みたいなファンにはお勧めできない。SHUUBIたんは魅力的だが、そもそもこの映画からSHUUBIたんの魅力を取ったら何も(ry


『水曜スペシャル川口浩探検シリーズ 地底探検・洞穴編』  ★★★ DVD
●最近は「水曜」といえば「大泉洋」ですが、かつては「水曜」といえば「川口浩」でした。川口浩率いる探検隊が、世界中の秘境に挑みますwww
もう、なんというか、面白すぎ。未確認生物編はもっとスゴいらしいし、続巻も出るようです。


『ローレライ』  ★ DVD
●終戦直前、秘密少女決戦兵器ローレライを搭載した帝国海軍潜水艦が、原爆投下を阻止しようとする話。
ツっ込みどころはあるが、思っていたよりはかなり面白かった。


『蒼穹のファフナー』19〜21話  ★★★ DVD
●相変わらず謎ロボで謎敵と戦っています。
20話あたりで、すごいSFを感じてぞくぞくしたよ。


『The World of GOLDEN EGGS』Vol.1  星なし DVD
●微妙。


『捕虜大隊 シュトラフバット』(1)  星なし DVD
●囚人を集めて部隊としたソ連軍の懲罰大隊の話。捕虜じゃあないんだけど。それとも、今後、捕虜大隊と訳された意味が明らかになるのか!? でももう、続きは見ないと思う。


『ヴィタール』  ★ DVD
●記憶を失った医大生(浅野忠信)が、実習でかつての恋人を解剖する話。
ちょっと期待しすぎたせいか、いまいち…。


『魁! クロマティ高校』  ★ 劇場
●宇宙猿人ゴリはないだろう。


『逆境ナイン』  星なし 劇場
●原作をなんとか再現しようとした、意欲だけは感じる。監督役の田中氏が好演。


『スーパーサイズ・ミー』  ★★ DVD
●30日間マックのメニューだけを食べ続けたらどうなるかを、監督自らが人体実験するドキュメンタリー。
マックのメニューを常食とする漏れのような人々に警鐘を鳴らす渾身の一作ですw。
字幕が多くてちょっと読みづらいとこがあるのが難点。


『機動戦士Zガンダム〜星を継ぐ者』  ☆ 劇場
●なんというか、しょうがないんだけど、古いままのとこと新作画部分との差がありすぎ。特にレコアとか顔違いすぎ。
後半に行くにしたがって新作部分率が上がっていく。
まあ、この手の映画ではありがちなわけですが、キャラもメカも大杉、ファーストやZの基礎知識のない人は完全に置き去り。
まあ、新作部分は今風キレイになってたんで、今後に期待ってことで…。


『あゝ、一軒家プロレス』  ☆ DVD
●なんか、主役のレスラーの人の遺作になっちゃったねえ。
まあ、「豪華な自主制作映画」だしねえ。


『雲のむこう、約束の場所』  ★★★ DVD
●戦後、津軽海峡で分割された、違う歴史を辿った日本。手製の飛行機で国境を越えてみようとする少年二人+少女と、彼らのその後の話。
少年の夢の挫折感や、SFの香りがいい。ちょっと説明して欲しいところもあるけど。


『ジェリー』  星なし DVD
●男二人が荒野で迷子になる。
ただそれだけ。


『ムーンライト・ジェリーフイッシュ』  星なし DVD
●ヤクザの藤原竜也が難病の弟を抱えて右往左往する話。


『蒼穹のファフナー』10〜12話  ★ DVD
●相変わらず謎ロボで謎敵と戦っています。
主人公がなんかイヤんなって、スパイ女にそそのかされてロボごと脱走してます。


『バッファロー・ソルジャーズ』  ★★ DVD
●西ドイツに駐留している米軍補給部隊の兵士が、麻薬を精製したり、武器を横流ししようとしたり、楽しく暮らしている。そこへ規律に厳しい曹長が上官として赴任してくる…。
なんかウソっぽいとこもあるけど、概ね面白かったかな。


『妄想代理人』1〜2話  ★ DVD
●キャラクターデザイナーの天然系女子が、バットを持った少年に襲われる。その後、同様の事件が相次ぐのだが…。
第2話の小学生の話で、いままであいまいだったいじめが、善意の告発によって既成事実になるシーンとかは好き。でもまだ面白いともなんともいえない。


『蒼穹のファフナー』7〜9話  ★ DVD
●相変わらず謎ロボで謎敵と戦っています。
第6話で死んだ思い込みの激しい女子を好きだった男が出撃して、植物状態になったりしている。司令官が裏切り者を黙認しているせいで、人がばんばん死んでます。
キャラが整理されてくのはいいんだが、主人公たちの親世代が覚え切れないのでもっと減らしてください。


『キング・アーサー』  星なし DVD
●辺境の砦の司令官アーサー氏とその部下が、砦とその住民を見捨てて撤退するローマ軍に代わり、北方から攻めてくる異民族を迎え撃つ話。
なんか、分かったような分からんような話だった。あまりオススメできない。
土着民のシャーマンみたいな新しいマーリン像が描かれてて、それはよかった。
「RuneQuest」というTRPGのプレイヤーには、マーリンとその配下の野蛮人どもが「オーランス人」で、ローマ軍は「ルナー属領地軍」のイメージなのだ、と説明したい。


『蒼穹のファフナー』4〜6話  ★ DVD
●相変わらず謎ロボで謎敵と戦っています。
第6話で思い込みの激しい女子が勝手に出撃して勝手に爆死しているわけですが、フレイとかこういう人は必須なのですか?
なんか、キャラをやっと覚えてきたくらいの段階でこんなことされても、感慨も何もないなあ。


『ヴィレッジ』  ☆ DVD
●謎の怪物の棲む森に囲まれた村が舞台。村人は怪物と不可侵協定をむすんでいる。村の青年と盲の娘が付き合いだすが、知能の不自由な娘の弟に青年は刺されて瀕死に。それを救うために、娘は禁を犯して森を抜ける決心をする…という話なんだが…。
「シックスセンス」や「サイン」の人だったのかあ。見たことないけど評判は…。
発想はそんなに悪くはないんだが…がっかり感が拭えない作である。
「禁じられた色」とかも、全く意味ないし。


『蒼穹のファフナー』1〜3話  ★ DVD
●主人公の少年の住んでいる島は実は要塞で、謎の「敵」が攻めてくるのでした。で、少年は、親友に「君ならやれる!」と巨大人型兵器ファフナーに乗せられ、戦うのでした。島の学校の生徒はみんなパイロット候補生で、日本は既に滅んでいるらしい。色々謎。
なんかエヴァンゲリオン風味。ていうかもう、サンライズのアニメをガンダム風味って言うくらい意味ないのかもしれないけど、エヴァンゲリオン風味。
でも、主人公とか前向き。
こういうのって、最初の方は面白く感じちゃうんだよね、わし。ちゃんと納得のいくオチがつくのかね、これ。


『恋の門』  ★★ DVD
●「石で漫画を描く」自称漫画芸術家の青年とコスプレイヤーのディスコミュニケーション的な恋愛を描いた羽生生純のマンガを映画化。
コミケのシーンなどは些細な突っ込みをいれたい部分はあったが、割とよく描かれている。水木一郎風味のアニソン歌手のパロディーはやり過ぎの感があるが。酒井若菜も割と「こんなコスプレイヤー、いなくもないよな」と思える。
普通に面白かったんだが、わしがオタク界についての知識があるからすんなり見れた部分もあるかも。
そして、この手の作品ではいつも思うことだが、戯画化されたオタクやアニソン歌手には反発を覚えるオタクも多いんではないだろうか。「げんしけん」が受容されてる現在ではそんなことないのか?(いやある)


『SAW』  ★★ DVD
●医師と若者が地下公衆便所に監禁される。監禁した連続猟奇殺人犯は、室内にちりばめられたヒントを元に、医師には時間内に脱出する、若者には医師を頃すように要求する。
面白い。頭や察しのいい人には予測範囲内なんだろうけど、最後のひと捻りも、ここでネタバレをしないくらいにはよかった。


『ロスト・イン・トランスレーション』  ★ DVD
●ソフィア・コッポラの現代日本観光案内、ストーリー付き。そんなに変ではない。サントリーのCMに出るために来日した米人俳優と夫に付いて日本に来た米人人妻が、新宿西口側の雑踏(ヨドバシのある辺り)でキスするまでの話。マシューズベストヒットTVに出演するのが割と嫌な体験として描かれている。キャスト名はTV HOST…Mathew Minamiとなっている。あと、最後に出てくる女がHIROMIXっぽいのでよく見たらちゃんと出演者に入ってますた。


『エレファント』  ★ DVD
●コロンバイン高校生徒銃乱射事件ネタ。事件当日の(犯人を含む)生徒たちの日常を淡々と描く。
 監督は「観客に意見を押し付けないように価値判断はしないようにした」てなことをインタビューで言っていた。
 が、
 犯人の少年二人がシャワールームで
 「俺たち、今日死ぬんだよな」
 「お前、キスしたことないんだろ」
 少年は熱気で艶やかな照りを帯びる彼の唇に自分のそれを重ねた。最初は軽く、次にはもっと強く…。(セリフや内容はあってるけど正確ではないかと)
 みたいなBLじみたシーンがあるんですが、どうなの? 事実かどうかも分からないこの描写で、ゲイ忌避社会のアメリカでは別の価値判断を誘発しないの?
 ぼんやり見てると「ああ、イジメが原因なのね」と思われかねないけど、どうなの?
 役者のアドリブで進行させてるから、関知しないということなの?
 意欲作だとは思うけど、「ボーリング・フォー・コロンバイン」と対照的なプレーンさ、と言うにはちょっと足りない気が。


『CASSHERN』  ★ DVD
●恒常的に戦争が続いている未来で、偶然生まれた新造人間がなんでそこにあったか分からないロボット軍団で人類に戦いを挑む。一方、戦死した博士の息子は新造細胞エキスに漬けたら新造人間として生き返って他の新造人間と戦うことに。
 話は割と納得がいかないし、「なぜ?」って部分も多すぎ。だが、世界観や雰囲気は割と好きかな。
 映像はカッコよさを追求していてイイ感じ。何か「鉄男」風味を感じるけどな。


『イノセンス』  ★ DVD
●サイバーパンク的未来世界で超法規的公安警察「攻殻機動隊」ががんばる話。「GHOST IN THE SHELL」の続編って言っても間違いじゃないだろ。「GHOST IN THE SHELL」まだ見てないんだが。まあ、漫画は読んでたからよかったようなものの…。
 ほぼ伏線なしで草薙素子大活躍。
 DVD版は前作や世界観の解説が15分ほど付いている。ソレが必要なのもどうかと思うし、「攻殻機動隊2」って小さく書いとけばいいのに。
 どれが「現実」か分からない現実の重層感はよかった。


『シルミド』  ★ DVD
●死刑囚30人ばかりが極秘で「金日成暗殺部隊」として訓練される。が、政局の変化で部隊が不要となり抹殺が命じられる。先んじて部隊員は反乱、脱走する、という史実に基づいている話、らしい。
 何で奴らがソウルを目指したのかは、いまいちよく分からないが。
 しかし、コレを見ると「死刑囚による金日成暗殺部隊」っていう計画自体がなんか伝奇小説か漫画じみていて、当時の南政府の発想も北とあまり変わらな(ry
 そりゃあ、事件を闇に葬りたくも(ry


『スターシップ・トルーパーズ2』  ☆ DVD
●いかにもショボいし、風刺としての面も付け足し程度。


『ヴァン・ヘルシング アニメーテッド』  星なし DVD
●ヴァン・ヘルシングがジキルとハイドをモチーフにした事件を追いかける話。古いアニメ臭。英国の王宮、警備手薄杉。


『スター・ウォーズ エピソード2』  ☆☆☆ DVD
●成長してジェダイの騎士となったガキが、元老院議員となった姫を護衛する…んだが、多分それは世界の動き的にはどうでもいい話なんだよな。
 ていうか、話がよく見えないんだけども。クローンを発注したのは誰? 存在をしらなかったくせにジェダイが使ってるけどいいの? ドロイド軍を揃えるだけでジェダイに攻撃されちゃうものなの? ジェダイって何様?
 やっぱりその辺は詳しいSWマニアだけがニヤリって感じなのか?


『くりいむレモン』  星なし DVD
●先々週くらいまで劇場でやってた気がするが、すでにTUTAYAで3泊4日だったので借りてみる。
変なテイストの今風の日本映画になっていた。実はわし、オリジナル版を見ていないので、どれくらい隔たっているのか分からんのだが。何か「このネタで撮れ」と言われた監督が好き勝手撮りました、って感じ。
ヒロシお兄ちゃんは、徹底してダメ人間として描かれており、好感が持てる。


『ブラザーフッド』  ☆ DVD
●意思疎通ができず物分りも悪いが、しかし敵の弾には当たらない兄貴が、弟のために一人相撲を繰り返す話。


『デビルマン』  ☆ 劇場
●高校生不動明が超古代生物デーモンと合体し、人間の心を持ったデーモン=デビルマンとなる。不動明はデーモンの首領である親友飛鳥了や復活したデーモンと対決したりしなかったり。
一応、原作マンガのテイストでやろうとはしているようなのだが…。基本的に原作好きな人には全くお勧めできない。
まず、言ってもしょうがないけど、主役の2人がアイドルタレントで、まあ演技としては非常に下手なわけです。
ミーコが割と活躍していて、もう一人のデビルマンの話をやりたかったんだなあ、という気はするが、蛇足。
飛鳥了が始めから自分がサタンであることを知っていて、人類滅亡目指してまっしぐらに行動する。原作の「人類を守るために明とともに戦う」→「自分がデーモンの首領であることを知って吃驚」→「人類を裏切り明と対立」という「もう一人の主人公飛鳥了」のドラマはきっちり切り捨てられている。まあ、二時間の尺では収まらないってことなのかね。
人類がお互いに不審を抱き、同士討ちを繰り返していく過程の描き方とか下手糞。
あと、どうでもいいけど、わしの好きな雷沼教授や悪人面のヒンズー僧デビルマンは出てこない。


『スター・ウォーズ エピソード1』  ☆☆☆ DVD
●共和国議会の税制に通商連合が反発、銀河辺境を武装制圧しようとする。それをどうにかするために、独立武装集団「ジェダイの騎士」二名が派遣される。騎士二名は辺境惑星の女王を救出するが別の田舎惑星で立往生。いろいろあって、地元のガキの自作乗り物レースにすべてを賭けることに。
まあ、わしは基本的に子供が大活躍する話(「ホームアローン」とか)は大嫌いなのね。あと、お調子者のキャラクターが逃げ回ったりしているうちに偶然敵をやっつけてヒーロー、的なのも大嫌いなの(もっともジャージャー・ビンクスはSWファンにもいたく評判が悪いそうだが)。
特に好きになる要素もないので、この映画は嫌いです。


『機動戦士ガンダムSEED』 1〜4 ★ DVD
●遺伝子改造された人類(コーディネーター)と旧人類(ナチュラル)との間で戦争が勃発。中立国にいたコーディネーター「キラ・ヤマト」は成り行きでナチュラルの兵器ストライクガンダムに乗って戦うことになる、ってな話。
大筋はファーストの物語をなぞるように進行。4巻まででは、ファーストで言うところのサイド7→ルナツー→大気圏突入→ランバ・ラル登場まで(ガルマはなし?)。ルナツーではちゃんと拘束される(w。
コーディネーター軍と戦うことになって生じる、コーディネーターである主人公への学友たちの微妙な差別感情とか、虐殺が行われ破壊されたコロニーで物資を補給するとか、主人公たちが守ってきた民間人のシャトルが腹いせに破壊されたりとか、時たまイイエピソードがある。
フレイという少女が、自分を餌にキラを使役して自分の復讐感情を全うさせる、というイイ感じのキャラになっている。…まあ最期はいい奴になっちゃうらしいんだけどね。
ガンダムが超兵器すぎるとことか、敵の少年兵がやたらと活躍するとことかラクスとかは割とイヤなんだが、全体的には思ったよりは面白いかも。あと、ファースト以降で珍しくMSの存在理由を説明していた。


『機動戦士ガンダム F91』 完全版  星なし ビデオ
●「逆シャア」の数十年後。貴族主義による支配を目指すスペースノイド団体「クロスボーン・バンガード」と地球連邦軍の戦争が勃発。たまたまその場にいた少年たちが巻き込まれて、ガンダムに乗ったりする話。
歴史的なつながりが「ジェガンが旧式MSとして出てくる」ことぐらいしかないので、世界的な背景がちっとも見えないまま、終わる。
味方→敵→味方になるヒロインの変化も、描き切れてない感が強い。主人公やヒロインの親子対立や「なぜ戦うのか」という葛藤、主人公の乗る練習艦のクルーなど描き切れば面白そうな要素も多いのに、時間足りなさ杉。逆に言えば詰め込みすぎ。
冒頭で民間人がボンボン死ぬ様をきっちり描写してるとこなんかも好感が持てるんだが。あと問題なのは、メカが著しくカコワルイことかと。特に最後に出てくるMA?はあまりにヒドい。とにかくメカがよくないと次はない、ってことなんだね。
まあ、メカのカコヨサ=関連商品の売り上げだから仕方のないことなんだがね。


『機動戦士ガンダム0083』 全6巻 ☆☆☆☆ ビデオ
●ジオンの残党が、奪取したコロニーを地球に落とそうと画策。パイロット訓練生の主人公と新鋭戦艦の人々がそれを阻止しようとする話。この話がニュータイプでない普通の軍人がガンダムに乗る話であるのと同様、天才(富野)でない凡人が作ってみたガンダム、という印象(勿論、名作ファーストと比べたって…と思う向きもいるだろうが、「ガンダム」の名を冠している以上、比較されるのは仕方ないだろ)。
画のクオリティとメカのカコヨさだけを求める派閥であれば、これを名作と呼べるのかもしれない。が、物語やドラマを少しでも求めてしまうと、全くお話にならない。女の挙動に分かりやすく一喜一憂するだけの薄っぺらい主人公。「渋い悪役」という型通りに作られたライバル。後半になって突然、ライバルの元恋人だったことになる(伏線なし)ヒロインなど、性格がいい加減なばかりか、物語としても破綻している。富野のエキセントリックすぎるキャラもどうかと思うが、本作の書割みたいなペラいキャラクターには、何の魅力も感じない。
オリジナルビデオアニメの制作者に人間を描くことや物語性を期待することが間違っているということだろうか。…とはいえ、この作品は商業的には成功しているらしいので、それでいい、ということなんだろうね。


『少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録』 ★★ DVD
●先に言っておくが、わしは「ウテナ」というアニメは、アニメの中ではかなり好きなのだ。解明されない謎と奇妙な様式と演劇性に満ちたテレビシリーズは、中盤はだれたものの、非常に面白かった。その情報量の多いアニメを90分足らずにまとめようというのだから、それはムリだ。エッセンスのみを抜き出して再構成、ノリで突っ走る作品になっている。テレビを見ていない人はもちろん置いてけぼり。テレビを見て、「ウテナ」の感覚を分かっている人向けの物語のヴァリアント。でも、テレビシリーズのファンだったわしはけっこう楽しんだよ。もっとも、劇場で見た当時は、テレビシリーズの後の話(アンシーがウテナを探す話)を期待していたので、ちょっと期待はずれですた。まあ、アンシー萌え〜ってことで。


『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』 ☆ DVD
●小惑星アクシズを地球に落とし、地上に住む糞エリートを一掃しようとするシャアと、それを阻止しようとする、ブライト率いる連邦軍のはぐれ部隊ロンド・ベル隊が衝突する話。十何年かぶりに見たわけですが、内容ぜんぜん記憶にねえ。しかし、カムランがカコイイ役で出ているとは、当時は全然気が付いていなかった。「ララァはわたしのママになれるかもしれなかったのに〜」って言っちゃうシャアもステキ。シャアがアクシズを連邦から買い→連邦をだましてアクシズを落とそうとする→連邦高官カムランの密告でブライトらが動き、シャアと対決、という流れは、(当然、ファーストからZ、ZZを見てきたファンにしか楽しめないが)ガンダムシリーズの総決算としてはよくまとまっていて、なかなかイイ話なのではないかと思った。ラスト以外はな。


『グシャノビンヅメ』 ★★★ DVD
●エレベーターで連結された巨大な地下異世界が舞台。護送中の囚人とともにそのエレベーターに閉じ込められた女子高生その他の人たちの話。空間的(そして多分予算的)制約の中でのドラマはイイ!


『刑務所の中』 星なし DVD
●原作同様、刑務所の日常が淡々と描かれる。ヤマもオチもない。まあ、原作に忠実といえば忠実なのだが、原作は花輪和一の驚異的な記憶力と画の緻密さに味わいがあったのであり、それを映画にされても、なあ。


『ジョゼと虎と魚たち』 ★ DVD
●妻夫木聡が足が悪く乳母車に搭乗して移動する池脇千鶴と恋愛する話。池脇千鶴のキャラがなかなかいい。あと千鶴タンのオパーイが見たい人にはお勧めしておく。


『機動戦士ガンダム0083』 1〜3 ☆ ビデオ
●ジオンの残党のロンゲの兄貴が新型ガンダムを強奪。パイロット訓練生の主人公と新鋭戦艦の人々がそれを追っかける話。何か、物語も人物もものすごく薄っぺらく見えるのは気のせいか? それ以前に、敵のオヤジの心意気に感服し、コツコツモビルアーマー作るのを助けてやる主人公とか、頭おかしいとしか思えないが。


『ババアゾーン(他)』 ★★ DVD
●漫☆画太郎原作映画。短編集。「地獄甲子園」より数段バカバカしく面白かった。森三中の初主演作があり、ピエール瀧も出ている。どこかに富永みーなも出てるらしい。


『ドッグ・ヴィル』 ★★ DVD
●村落暗愚実験映画。山村にやってきた謎の女性を巡って、村民の態度が変化してゆく様を、舞台演劇のような、壁のないセット内のみで撮った映画。


『H』 ★ DVD
●韓国連続殺人映画。収監されている連続殺人犯の行為をなぞるような連続猟奇殺人を追う刑事らの話。


『1980』 ☆☆ DVD
●80年を舞台に、犬山犬子、蒼井優ら姉妹が、ドタバタする映画。まあ蒼井優が出てるから観たわけですが…。YMOとかウォークマンとかの小物しか80年代ぽくないというか…。


『ボウリング・フォー・コロンバイン』 ★ DVD
●マイケル・ムーア銃社会糾弾実録映画。コロンバイン高校事件を中心にしたアメリカ銃社会のドキュメンタリー。しかし、弾薬売ったスーパーも、本社に突然映画監督と被害者がやってきて、「責任者を出せ」とか言われちゃうんだから大変だよな。


『座頭市』 ☆☆ DVD
●実はメクラではありませんでしたってどうよ? 酒場のオヤジが大ボスでしたってどうよ?


『28日後...』 ★★ DVD
●最近のゾンビ映画。出てくる十代前半のクールな女の子が、かっこよくて萌え。DVD版と劇場版でラストが違うのだが、劇場版の方がいいなあ。


『グラディエーター』 星なし DVD
●剣闘士映画。CGはまあよくできてるけど。あまりこう、何も印象に残らないというか…。


『マトリックス レボリューションズ』 星なし DVD
●何であういうオチになったのかちっとも分からないんだけど…。


『バトルロワイアルII ―鎮魂歌―』 ☆☆ ビデオ
●七原は、何がやりたいんだかも何が言いたいんだかもちっとも分かんないし。竹内力が突然ラガーメン姿で現われて最後にいい奴になるところとか、もうどうしていいのやら、って感じだし。主人公はキャラ立ってないし。BRUの新ルールとか物語上ほぼ無意味だし。生徒たちの持ってる銃はすごく嘘っぽいし。七原と主人公が多数の歩兵に包囲された中、どうやって脱出したのか謎だし。


『ナマタマゴ』 星なし ビデオ
●モー娘。女囚もの。


『地獄甲子園』 ☆ DVD
●漫☆画太郎原作映画。なんか、笑えるところもあんまりないし。画太郎特有の「汚さ」や「コピーを多用するところ」とかが、ちっとも表現されていない。ていうか、一時間半もやるのがムリ。短編集の「ババアゾーン」のほうが期待できる。


『バトルロワイアル 特別編』 ★★★ DVD
●中古で買った。何度見ても、最後は中川が撃たなきゃダメな気がする。


『ロベルト・スッコ』 ☆ ビデオ
●すごい殺人者の映画だと思って見たんだけど、まあ、そんなでもなかった。


『タイガーランド』 ★ ビデオ
●米軍新兵訓練映画。キャラも絞られてていい。


『狂気の桜』 ★ ビデオ
●窪塚の渋谷系右翼団体(三人)がヤクザに翻弄され、ひどい目に遭う話。江口洋介がかっこいい役で出ている。


『キプール』 ☆ DVD
●ヤマもオチもないタルい戦争映画。


『トレインスポッティング』 星なし DVD
●麻薬中毒青春映画。


『自殺サークル』 ★★
●まあ、わかったようなわからんような話だが。自分の手を包丁でザクザク切る主婦とか人間の皮膚の切片を何百人分も繋ぎ合わせて巻いたオブジェとか、随所にイイ感じの部分はある。


『BLOOD THE LAST VAMPIRE』 ★
●化物退治アニメ。「あー、わしもこういう話つくりたかったんだよなー」ってくらいの話だが。


『あずみ』 ☆
●どーでもいいけど、茶髪はねーだろ。


『青い春』 ★
●屋上の手すりの外で手すりから手を離して何回手を叩けるか至上主義の男子校映画。


『13デイズ』 星なし
●うん、普通。現代史の技能に+1d3%。


『私とワタシ』 ★
●蒼井優の舞台。舞台演劇は叫べばいいってものではない気が…。★は蒼井優萌えの分。


『バレット・バレエ』 ★
●「鉄男」の監督の映画。「鉄男」よりはインパクトはないが普通に面白い。


『プラトーン』 ★★
●普通に面白かったです。ヘリに乗れなかった兵士が射殺される有名なシーンは、ラストシーンじゃないよ。


『アポロ13』 ★★
●普通に面白かったです。これを見ていると、「アポロは本当は月になど行っていない。月面のシーンはスピルバーグが撮った」とか主張する人の気持ちも分かる気がする。


『鉄男』 ★
●前、会社の後輩にK平さんて子がいて、当時ミニシアター系の映画を見はじめた瀧澤は「面白い映画知らない?」と聞いてみたわけです。すると、「『鉄男』!」と即答。その後数年、今になってやっと『鉄男』を見たわけです。『鉄男』自体はそんなにわし好みではないのですが、これを面白いと言う人とは、今なら色々と話せることもありそうな気がするわけです。まあ、K平さんはとっくの昔に会社辞めてるわけですが。


『猟奇的な彼女』 ★
●まあ、普通に面白かったが、猟奇的とはどういうことか小一時間ほど説明してやりたい。


『サトラレ』 ☆☆
●短編SF小説向きのネタを映画にしてみました、って感じ。あまり関係ないがふくやまけいこが同じネタの短編マンガ描いてたのを思い出した。


『ハンバーガー・ヒル』 ★
●キャラが多くて、その上どんどん死んでいく。


『鬼畜大宴会』 ★
●全体的にはなんだかなあ、て感じ。まあ、ショットガンで頭半分吹き飛んだり、陰茎を切断したり、膣に銃口を挿入して発砲したり、日本刀で手首を切断したり、いいシーンはある。


『機動警察パトレイバー2』 ★★★
●なんか、改めて見ると「テロ→自衛隊治安出動」と「自衛隊治安出動→特車2課篭城」あたりの発想が短絡過ぎてよくわからんなあ。柘植のやってることも分かったような分からんような感じだし(これは前から思っていたが)。まあ、戦車のいる東京の風景とか描きたい気持ちは分かる。ところで、冒頭で陸自?のレイバー、ふつうにRPGで破壊されてるのな。


『機動戦士ガンダム』『機動戦士ガンダムU』『機動戦士ガンダムV』特別編 ★★★★★☆☆
●まあ、ガンダムは普通に面白いわけだが。しかし、ジャブローで「哀戦士」がかからなかったところでブチギレですよ。もはや、より高くてもいいから今の版+オリジナルの音声入れた奴を出せと言いたい。


『小さな中国のお針子』 星なし
●文化革命期、インテリ青年二人が田舎の娘を啓蒙する話。


『地獄の黙示録 特別完全版』 星なし
●長すぎ。


『フルメタルジャケット』 ★
●デブが教官を殺して自決するエピソードなどいい。


『オテサーネク』 ★
●切り株の化け物を赤ちゃんと思う女や、ロリコン爺いなどはいい。


『ロック・ユー!』 ★★
●騎士道青春映画。平民の男が身分を偽り、馬上槍試合を勝ち進んでいく話。


『グッドモーニング,ベトナム』 ★
●戦闘シーンのない戦争映画。


『青の炎』 ★★
●少年殺人映画withぁゃゃ。あややは不思議ちゃんの役で、演技が下手でも、まあ不思議ちゃんなので。因みに主役の男は嵐の二宮メンバー。


『バッファロー’66』 ★
●まあ、女と付き合えると、何でもよくなるわな、という話。


『処女』 ☆
●あの唐突なオチはどうよ? デブの妹やや萌え。


『GUNDAM EVOLVE +』 ☆☆☆☆
●主に3DCGのガンダムがぐりぐり動くだけの映像が収められている。3DCGのガンダムがぐりぐり動くのを見たい人以外には、まったくお勧めできない。


『サイボーグ009〜Conclusion God’s War〜序章〜』 ☆☆☆
●サイボーグ戦士たちが、新しい能力を手に入れ、謎の敵と戦う話の最初だけ。もう最悪。わけわかんね。冒頭のメタフィクション風のもキモチワル。昔、「超銀河伝説」もヒドいと思ったが、それを超えた。


『ダンジョン&ドラゴン』 ☆☆★
●身分平等主義に目覚めたキチガイ王女が、宰相+魔術師貴族議会と対立、双方ともに多数のドラゴンを操っての内戦となる。という話に、主人公の盗賊が絡む話。何度観ても糞映画だな。「この映画がすごくよかったら、翻訳されたかも…」と思ってた3版も、関係なく翻訳されたし。この映画が撮られてた頃には一応3版は出てたと思うが、まあ、3版ぽくはない。挟撃とか機会攻撃とかしないし(w。★は当然ソーラ・バーチ(キチガイ王女役)の分。


『鬼が来た』 ★★
●日中戦争下、脅されて日本兵と通訳を預かり、監禁することになった中国人たちが右往左往する話。基本的にヒドい話。ラストはイイ!


『汚れた血』 ☆
●マターリしたタルい映画。若者が親父どもにそそのかされて、犯罪に加担しあげく殺される話。


『メメント』 ?
●この映画についてわかったことは二つ。寝不足のときに観てはいけない(退屈という意味ではない)。眠いからといって二日に分けて観てはいけない。記憶がすぐなくなる主人公が、痰と唾をブレンドしたドリンクを飲まされるシーンだけ印象に残っている。


『バンド・オブ・ブラザーズ』 3〜5 ★★
●スピルバーグ戦争連続ドラマ。全十話(各巻二話収録)。二次大戦の米空挺部隊がひどい目にあう話。史実に基づいているらしい。
●空挺部隊なんだけど三年間転戦する間、降下作戦って(劇中では)二度しかやらなかった。あとは普通の歩兵と一緒。実際はそんなもんなんですかね。なんか「マジック:」の、召喚したときだけ効果を発揮して、あとは何の効果もないクリーチャーみたい。
●人がバンバン死ぬドラマだって噂だったんだけど、そんなでもない気が。でも、「衛生兵〜!」っていうセリフはやたらと多かった気はする。
●まあ、いろいろ勉強になったし、面白かった気がするよ。


『ランドリー』 ★
●少々頭の不自由な窪塚洋介が、盗癖のある小雪を追いかけていって一緒に暮らす話。ネタ的にはいい話にならざるを得ないので卑劣だが、まあ普通にいい映画。


『発狂する唇』 ☆☆
●三輪ひとみ殺戮ゲロ映画。どうしていいか分からない内容の糞C級映画。とりあえず、霊媒師の呪文はクトゥルーネタ。召喚されたのはラーン・テゴスでいいんですかね?
●あ、念のために言うけど、クトゥルー的に見る価値はまったくないので。


『バンド・オブ・ブラザーズ』 1〜2 ★
●スピルバーグ戦争連続ドラマ。二次大戦の米空挺部隊のE中隊がひどい目にあう話。うん、普通。


『ヴァージンスーサイズ』 ★
●少女自殺青春映画。親に束縛される姉妹がみんな自殺するまでの話。原作がよかったので期待しすぎた。姉妹の死に様がきちんと描かれてないので×。でも、五人姉妹はかわいかったので★。


『ブラックホークダウン』 ★
●アメリカ軍がソマリアの内戦に介入してひどい目に遭う話。殺しても殺しても民兵がくるんだよ〜 って感じ。


『恋する惑星』 星なし
●ウォン・カーワァイ恋愛映画。最初の話はどこへいっちゃったんですか?


『スワロウテイル』 ★★
●岩井俊二不法滞在映画。多分面白かった。元々ファンタジックな話だが、時々ものすごく嘘っぽいシーンがあるのが難。少女の胸に蝶の刺青をするシーンは、それ系の萌えの人にはいいかも。


『ワンス・アンド・フォーエバー』 ☆☆☆
●メル・ギブソン戦争映画。メル・ギブソン隊長の新鋭部隊がベトナムでひどい目に遭う話。大隊の隊長なのに、夜中に数人で部下の死体回収に行ったりとか、敵のヘボ兵士の接近を簡単に許してもうちょっとで死にそうなとことか、ステキすぎ。そりゃ、「とりあえずお前は司令部に戻って来い!」って言われるよ。敵の隊長が「よし、側面を攻めろ」って言ったとたんにメル・ギブソン隊長は「む、敵は側面から来るぞ!」って、おまいはニュータイプでつか? って感じ。二日目までは航空支援を受けても大苦戦だったのに、「よし、敵の総攻撃を待ち伏せだ」ってやったとたんに大勝利。なんじゃそりゃ。観てて寝そうになった。


『人狼』 ★
●押井守左翼ゲリラ鎮圧武装警察アニメ映画。こういう話はまあ、好きなんで。


『GO』 星なし
●在日青春映画。窪塚と柴咲コウが恋愛する話。普通。何か薄い。キャラ多いので立ってないこと夥しい。


『ウィンドトーカーズ』 星なし
●普通。瀧澤の〈戦争知識〉に+1d3%される。


『ワンダバスタイル』 1話と2話? ☆
●空想科学アニメ。とりあえず、わしの心には響かなかった。


『カブキマン』 ★
●十数年ぶりに見る。こんなに本当にくだらない映画だとは思わなかった(笑)。歌舞伎の舞台のでたらめさと、サルがジャガーに乗るネタだけ面白かった。


『ハリー・ポッターと賢者の石』 ★
●べつにハーマイオニーにも萌えないし…。とりあえず、ハリーらが「Wizard」であることは分かった。最後のダンジョンのハーマイオニーの活躍が原作と変えられており、そこで彼女は作中で最も魔法使いらしい活躍をするが、ハーマイオニーらしい活躍ではない。


『ジャンヌ・ダルク』 ★★
●実はこれ、NHKで見た海外ドラマなんだけど。主役の娘がけっこう可愛かった。


『乙女の祈り』 ★★★
●実はコレ、深夜にテレビで見たんだけど…。愛し合う女子中学生二人が、引き離されないために母親を殺そうとするって話。実話を元にした話らしくて、なんか、すげー面白かったのよコレ。ちなみにこの映画の監督は、後に「ロード・オブ・ザ・リング」を撮ります。


『スターリングラード』 星なし
●着想はいいが。TRPGのネタには使えそうだが。でもスナイパー同士の対決で勝敗を決するのは、どっちがうまく子供スパイを使うかってことで、なんだかなーって感じ。


『姉のいた夏・いない夏』 ★
●姉の秘密って、「テロ組織に身を投じたこと」(笑)だけかよ。


『ダンサー・イン・ザ・ダーク』 ★★★★
●妄想がちな主人公が、マジで命かけてがんばるのはよかった。


『ジャンヌ・ダルク』 ☆☆
●内容も思ったほど面白くなかったし、TRPG的にもあまり見るところはなかった。


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