ニャーの書庫

最近こんな本を読んだ


★=よかったマーク(最高5個)

☆=ダメだったマーク(最高5個)


クリス・ヘッジズ 『本当の戦争』 ★★
●戦争に関する事実をQ&A形式で淡々と答える本。
 痛いですか?
 おそらく感じないだろう。負傷すると体がエンドルフィンを分泌して、痛みの閾値を上げる…。
 とか、そんな感じ。


山田悠介 『リアル鬼ごっこ』 ☆
●何か思ったほど面白くはない。


石田敦子 『純粋! デート倶楽部』完全版(上)(下) 星なし
●何か、毎回誰かがキツいことを言ったりされたりして追い詰まっている。まあ、嫌いじゃないんだけど、毎回はどうか。


永田正美 『恋愛カタログ』 (27) ★☆
●前半まではよかったんだが、後半の花本姉妹がクイズ番組に出る話は何なんですかね。いつ夢オチになるのかと思って読んでたんですが、まだ続く気みたいですね。この漫画も長くやりすぎですかね。


大槻ケンヂ 『ステーシー』 ★★
●だいぶ昔に買ったのを今読む。


ゲームぎゃざ編集部 編 『マジック;ザ・ギャザリング 完全カード辞典 2004年度版』 ★
●まあとにかく、未訳もそうでないのも含めて、アルファからフィフス・ドーンまでのカードテキストの和訳が端から載っているのですよ。これで英語の全く読めないわしでも安心。あ、でもよく見るとアングルードは入ってないような…。


TAGRO 『変態生理ゼミナール』 星なし
●よかったのは経血をビンに溜めてるお姉ちゃんくらいかな。


石ノ森章太郎 『仮面ライダー』 ShotaroWorld版 全3巻 星なし
●一度読んだはずなんだけど…こんな話だっけ?


ももせたまみ 『ももいろスウィーティー』 (1) ☆
●なんというか、いまいち。


高見広春/富沢ひとし 『BRU/ブリッツ・ロワイアル』 全2巻 ☆
●2巻の前半まではイイ感じにイヤーな展開だったのですが…後半はもう無理矢理終わらせた感じで、ダメダメ。


荒木飛呂彦 『STEEL BALL RUN』 (1)(2) ★
●ジョジョ第七部でした。


ももせたまみ 『ななはん』 (1) 星なし
●主な読者であるオタク男子のために、メガネっ娘腐女子キャラがいる。


荒木飛呂彦 『変人偏屈列伝』 星なし
●荒木は中身の三分の一くらいしか描いてないな…。


沼正三 『家畜人ヤプー』(幻冬社文庫版) 全5巻 ★★★
●角川文庫版(幻冬社版の2巻くらいまで)は読んでいたのだが、今回やっと全編を読了した。SF好きの友人に「SF小説の前半はその舞台となる世界や設定の説明だから面白くない」と聞いたことがある。『家畜人ヤプー』は、その世界解説――白人が黒人奴隷を支配し、日本人の末裔(ヤプー)を家畜や家具・道具として「使用」する未来世界である「イース世界(大英宇宙帝国)」の説明に終始している。事実上未完であり、後書きにも本来は二十世紀からイース世界に行った白人クララとその「従畜」となることとなった瀬部麟一郎の活躍を綴る腹案があったとある。つまり、「SF小説の前半のつまらない部分」しかないのである。しかし、その世界の奇想と細部を描くことの徹底ぶりが類を見ないのである。それに、歴史的遺構を無批判にありがたがるのはどうかと思われるかもしれないが、この作品がSF的なものが全く周知されていない時代に書かれたことも驚嘆に値する。ある若い腐女子はこれをぜひ読むようにと友人から勧められたとかで、まさに時代を超えて読み継がれる超自虐史観SF・SM小説なのである。内容的には「ここまでやるか」と思いながらも、楽しんだ。脚注はややくどいかも。現在有名漫画家江川達也が漫画化を行っている。以前石ノ森章太郎も漫画化を行っているが、江川版の方がグロ度は低いが格段に読みやすい。そちらはオススメ。


駕籠真太郎 『奇人画報』 ★
●まあ、いつものやつ。雑誌でも読んでたけど、普通に面白い。女の子がたくさん切腹するってネタは会田誠でもあったな。


駕籠真太郎 『殺殺草子』 ★
●前半はまあ、いつものやつ。後半のストーリーモードはどうでもいい。


唐沢なをき 『新・電脳なをさん』 (1) ★
●あとがきにもあるが、実質的には『電脳なをさん』6巻である。まあ、いつものMacネタ。元ネタ分からない率が上がってる。手塚オナ虫登場。


いしいひさいち 『眼前の敵』 星なし
●いしいひさいちマニアの弟によると、最近のものでは珍しく再録がない、らしい。


志村貴子 『どうにかなる日々2』 ★★★
●全部雑誌で読んでるはずなんだけど、面白いなあ。まあ、間も絵もわし好みなんだよねー。


氏家幹人 『大江戸死体考 人斬り浅右衛門の時代』 ★★
●江戸期に行われていた、死体を使った刀剣の試し斬りと、それを生業とする家系についての本。内容的には面白いが、「あまりの酷さに気分の悪くなった方もいらっしゃるかと思うので…」などの言い回しがウザい。そんな奴は「死体考」なんて本は買わねえ。


トニーたけざき 『トニーたけざきのガンダム漫画』 ★★
●気が付くと「ガンダムエース」の中で、安彦のやつとこれしか読んでいないときがありませんか?


後藤羽矢子 『実録ですよっ! パヤパヤライフ』 星なし
●エロ漫画家の絵日記漫画。同人誌からの再録多い。どうでもいいけど、センスのないタイトルだなあ。


福本伸行 『賭博破戒録カイジ』 全13巻 ☆
●地下でサイコロ振ってるあたりは、まあ面白かったんだけどな…。このマンガの価値としては新しい通貨単位(ペリカ)を作ったことくらいかな…。


藤子F不二雄 『大長編ドラえもん大全集』 全4巻 ★★
●雑誌形態で、一冊につき大長編ドラえもんが6本くらい入っている。3巻の最後に収録されてるやつの「ここでFが死んだのかな」と思わせる不出来っぷりはたまらない。4巻に入ってるやつは、もうFの描いたやつではない。


ながいけん 『チャッピーとゆかいな下僕ども』 (大増補版) ★★
●まあ、あの頃のようにすごく楽しんだというわけではないが…。「ファンロード」「少年サンデー」掲載の微妙な未収録作が、かなり入っている。最近多い未収録作を1、2本入れた新装版よりは格段に優れていますが。


荒木飛呂彦 『ゴージャスアイリン』 星なし
●未収録作は別に「ゴージャス・アイリン」の未収録作ではない。


宇仁田ゆみ 『男女』 ★
●うん、普通。


栗橋伸祐 『ぷりてぃまにぃず』 (1) ☆
●オタク生活マンガ。アッガイが好きな女子高生や戦車が好きな女子高生など、男子オタクの空想の中にしかいない(まあ、現実にもちっとはいるかもしれないけど…)女の子が活躍する。前作は読んでいないが、読む気は萎えた。


『森チャック スパルタマッサージ』 ★
●最近流行のいたずらぐまグルーミーの本。


幸村誠 『プラネテス』 1〜4 ★★★→星なし
●まあ、第一部完結らしいので。1巻の思わず唸る面白さから、加速度的につまらなくなっていった気が。面白さも木星の彼方ってことで。一応、今後に期待。


『文芸春秋』
●まあ、話題のりさタンの小説を読むために買う。りさタンの小説:★ もう一人の女の小説:星なし


介錯 『円盤皇女ワるきゅーれ』 1〜3 ☆☆☆
●まあ、わし、基本的にこういうのダメだから。


下川耿史 『日本エロ写真史』 ★
●ヌード撮影の曙から現在では失われたメディア「エロ写真」についての本。


アランジアロンゾ 『アランジアワー全集』 ★
●今まで「アランジアワー」を買い続けていた人には少しもお得でない一冊。


タカハシマコ 『(ニコ)』 (1) 星なし
●面白いような面白くないような。


なかじまみすず 『にゃんにゃんにゃんこ にゃんこ茶屋のまき』 ★★★
なかじまみすず 『にゃんにゃんにゃんこ にゃんこカフェのまき』 ★★★
なかじまみすず 『にゃんにゃんにゃんこ にゃんこ温泉のまき』 ★★★

●にゃんこかわいい。かわい過ぎる。


高橋留美子 『人魚の森』 新装版 ☆☆
●あれ…読んだことある話ばっかじゃん。


高坂りと 『プラネット・ガーディアン』 全4巻 ★★
●わし的にはこういう「登場人物が自分の出番とかを気にするようなメタレベルの漫画」は一歩間違うと大嫌いなんだが、これは割と読めた。


木村千歌 『Re:アイシテル』 星なし
●相変わらず主人公都合のいい女だなー。


こいずみまり 『ガーデンオブエデン』 ★★
●なんか、これも話は面白いんだけど、絵柄とはあわない気がするんだよな…。


根本敬 『夜間中学』 ★
●根本のマンガじゃない本。小ネタばかりだが、まあ面白かった。


小倉千加子 『結婚の条件』 ★★
●十年ぶりくらいに小倉千加子の本を読む。かつて読んだ小倉千加子はわしの中で、フェミニズムの(分かりやすい意味での)極北だった。久しぶりに読んだ本書は、納得のいく、悲しい内容だった。この不況下で女性としての「勝ち」は「男性同様に社会的キャリアを積むこと」ではなく、「金持ちの男性の妻となり、採算度外視の趣味的労働をする生活」になってしまったのだという。けれど、それを満たせる男性自体は少ない。レベルの低い男性と結婚するくらいなら結婚しないという選択が増え、晩婚化してゆく現状があるのだとか。


宇仁田ゆみ 『祝! できちゃった結婚』 星なし
●「できちゃった理由はなんですか?」の質問に「避妊していたのになぜかできた」の回答14%…。(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル


高見広春/富沢ひとし 『BRU/ブリッツ・ロワイアル』(1) ★
●まあ、わし、ネタ的にBR好きだしな。


フランツ・シュミット 『ある首切り役人の日記』 ★★★
●17世紀初頭の処刑人シュミット親方(マイスター)の処刑日記。資料的に非常に面白い。


桜場コハル 『今日の5の2』 ★
●小学生ヌルエロマンガ。まあ、笑わん少女カズミ萌えってことで。


宇仁田ゆみ 『喜喜』 星なし
●萌えはないけどまあ普通。


『十字軍』(知の再発見叢書) ★
●わかりやすい入門書。なんだが、世界史に非常に疎いわしは、「…これ、誰だっけ?」「…これ、どこ?」とページを行き来するはめに。


秋月りす 『かしましハウス』 全8巻 ★
●最後になって突然、次女と三女の恋愛ネタをさわりだけ描いてた。三女萌え〜。


遠崎史朗/中島徳博 『アストロ球団』 廉価版 全13巻 ★
●まあ、試合中に何人も死んでるのは確認したよ。主人公超人球団に挑戦する、敵役の寄せ集め球団の方が、どう考えてもかっこいい。まあ、アストロガッツで死者が出たってことで。


華倫変 『デッド・トリック!』 (上)(下) 星なし
●華倫変のマンガとしては、わりと普通。普通な中に華倫変ぽさがあるので変。


手塚治虫 『三つ目がとおる』廉価版 全12巻? 星なし
●普通に面白い話もつまらない話もあった。


『まほろまてぃっく』 (1) ☆
●ロボメイド萌えマンガ。普通につまらない。


征海未亜 『東京ミュウミュウ あ・ら・もーど』 (1) 星なし
●「東京ミュウミュウ」の続編。主人公だけ新キャラ。


紺野キタ 『Cotton』 ★
●OLと義妹高校生とのレズ未満ラブ話。


マルキ・ド・サド 『ジェローム神父』 ★
●澁澤訳。会田誠の絵を装丁挿絵に使ってミスマッチ感覚を狙ったらしいが…。わしは澁澤も会田も好きだが、こんな「好物のチーズケーキを好物のラーメンの中に入れてみました」みたいなことされても…。中身はいつものサドなんだが、文字級数大きすぎ。おじいちゃんが読むんじゃないんだから。わしはシブサワ・カルトの入信者なので評価は甘目。


石ノ森章太郎 『人造人間キカイダー』文庫版 全4巻 星なし
●どーでもいいが、キカイダー、ラストで後から出てきた01その他の味方ロボ、全部ヌッ殺してるのね。ワラタ。


西炯子 『お手々つないで』 ★
●「STAY」のキャラの一人のその後の話。主人公女子は可愛いとフザけんなヌッ頃す、の中間のキャラ。


手塚治虫 『陽だまりの樹』廉価版 全5巻 ★
●主人公たちは、歴史に名の残った人ではないので、全くもって活躍しない。万次郎の最後の行動も不可解。相変わらず出てくる女キモチワルイ。


金田一蓮十郎 『チキンパーティー』 1 星なし
●これって「ハレグゥ」描いた人なのね。まあ「ハレグゥ」は読んでないわけだが。


柳下毅一郎 『殺人マニア宣言』 星なし
●殺人者の住んでいた町を訪ねる企画。


内海夏子 『ドキュメント女子割礼』 ★★
●女子割礼とその現状について、分かりやすくまとめられています。ネタ的には鬼畜系の人にも割とオススメ。


征矢友花 『トッペンカムデンへようこそ』 全7巻 ★★★
●ファンタジーまんが。話は陳腐だし、筋も通ってないし、絵はヘタレ。でもわしはこのマンガがすごく好きです。


コゲどんぼ 『かみちゃまかりん』 (1) 星なし
●まあ、絵はかわいいよ。


篠房六郎 『空談師』 星なし
●ネトゲもの。


タイ・トレッドウェル他 『死刑囚 最後の晩餐』 ★★
●アメリカの死刑囚の最後の食事が、イラスト入りで紹介されている本。ネタ的に普通に面白かった。オススメ。


志村貴子 『放浪息子』 (1) ★★
●女装願望小学生男子と男装小学生女子とエキセントリック小学生女子の話。話は好きなんだが、キャラの描き分けがイマイチなので、ちょっと読みづらい。描き分けれねーのに髪切らしたりすな。


唐沢なをき 『さちことねこさま』 (1) ★
●主人公がメガネっ娘である以外は、まあ、いつものやつ。


『百合姉妹』 ★
●百合系マンガ雑誌。好きな作家がけっこう描いてるので。


アランジアロンゾ 『しろうさぎなまいにち』 新装版 ★
●くろうさぎ萌え。


久坂部羊 『廃用身』 ★★★
●老人の麻痺四肢を切断する架空の療法とそれを行う医師をめぐる、ルポルタージュ風のフィクション。やや社会風刺臭さ(介護制度批判・マスコミ批判)が鼻につくが、ネタ的には相当面白かった。


根本敬 『学ぶ』 ★
●まあ、村田とか、いつものやつ。前半は以前河出から出てたやつらしい。


荒木飛呂彦 『ジョジョの奇妙な冒険 第六部 ストーンオーシャン』 全17巻 星なし
●まあ、前半の刑務所という閉鎖空間で展開される話はよかったんだけどね、という話になってしまうなあ。何で歴史が繰り返されるのかよく分からないし、だいたいエンポリオ以外の全員が死んだことに変わりはないわけで。エンポリオは何か勘違いして喜んでるわけでしょ。それに彼らはプッチ神父が言ってた覚悟完了した人間な風でもないし。


漫☆画太郎 『地獄大甲子園』 星なし
●微妙。わしにとって漫☆画太郎って、本当に面白いと面白くないの境界線だな…。これをどう映画化したのかは気になる。


おがきちか 『チカマニアックス』 星なし
●主菜ではないと思われる、エロマンガ以外の漫画は面白かった。


ベギラマ 『乙女失格』 ★★
●SM系モデル絵日記漫画。オタにしか分からないようなネタも多い。「…ファティマの名前とナンバーを覚えるほうが大切…」とか何の解説もなしで書いてあるしな(笑)。


福本伸行 『最強伝説黒沢』 (1) ★★★
●土方作業員の男が、空回りする話。今のところ、命をかけたギャンブルも麻雀もやっていない。主人公の空回りっぷりが、半端にリアルで切ない気持ちになる。


諸星大二郎 『栞と紙魚子』 文庫版 (1) 星なし
●一応クトゥルーネタのパロディーもあり。どーでもいいが。


近藤ようこ 『独りの夜も長くない』 ★★
●ダメ独身パラサイト男女マンガ。


紫堂恭子 『王国の鍵』 ★
●王位継承権ファンタジーマンガ。普通に面白い。


茜三郎/柴田弘美 『全共闘』 ★
●学生側の人の書いた本。当時の写真は何だかいい。


きづきあきら 『モン・スール』 ★
●親友の男が、自分の妹(小学生)とヤっちゃう話。エロマンガではない。


車田正美/岡田芽武 『聖闘士星矢G』 (1) ☆
●どーでもいいけど、これアテナが赤子の頃の話だから「星矢」は出てこないと思うんですが。どうか。ハーデス十二宮編がことのほかうけたのでこーなったのかなあ。


立花隆 『人体再生』 文庫版 星なし
●夢いっぱい。


衛藤ヒロユキ 『がじぇっと』 (1) 星なし
●無理しないで「グルグル」で稼いだ金握って田舎に帰れよ。


ゆうきまさみ 『鉄腕バーディー』 (1) 星なし
●まあまだ「昔読んだような部分」だからなあ。


紫堂恭子 『東カール・シープホーン村』 (上)(下) ★★
●「辺境警備」と同じ世界のファンタジー。あまり期待しないで読んだが、面白かった。


こいずみまり 『ねこまんが』 (1) 星なし
●絵日記漫画。うん、普通。


渋谷知美 『日本の童貞』 ★★★★
●戦前〜現代までの雑誌などのメディアにあらわれた「童貞」に関する「言説」を研究した本。社会学的に興味深く面白い。ただし、リアル童貞にはあまり役に立たないと思われる。


山本博文 『切腹』 ★
●江戸時代の武士が(今から見れば)いかにくだらない理由で切腹していたかを書いた本。


岡崎京子 『恋とはどういうものかしら?』 ★★
●単行本未収録短編集。普通に面白い。キャラがドラえもんでオチがつげ義春な漫画もご愛嬌。


後藤羽矢子『ラブタンバリン』 全2巻 ☆
●両性具有人の惑星のSFエロマンガ。


沼正三/江川達也 『家畜人ヤプー』 (1) ★
●人間改造家畜化未来社会小説を漫画化したもの。かつて石ノ森も漫画化している。予想通りテキストの多い漫画だったが、それは江川の作風とはマッチしているのでいい組み合わせかもしれない。ぜひ文庫五巻分の内容を描ききってもらいたい。


金城一紀 『GO』 文庫版 ★★
●在日青春小説。普通に面白かった。


磯部潮 『人格障害かもしれない』 ★
●何となく勉強になった、ような気がする。精神医学的にはもう「多重人格」も「境界例」も存在しないのですよ。


『拷問の歴史』 ★★★
●次回作のために拷問の資料を読んでいる。手元にある中でもっとも実物拷問具の図版が多い。


富沢ひとし 『エイリアン9コンプリート』 ★★★★
●以前の三巻本を一冊にしたもの。まあ、元々面白いのは分かってるんだが。未収録ページけっこう多い。逆に前の版の痛いページはなくなっている。


富沢ひとし 『エイリアン9エミュレイターズ』 ★
●新キャラと先生が、キャラは立ってないけど大活躍だ。


秋山裕美 『図説 拷問全書』 文庫版 ★
●内容はそんなに悪くないが…内容に即したタイトルは「中世ドイツ刑罰史」だな。そんなに図説でもないし、図版の選択と配置が適切でない気がする(文庫でない版はわからんけど)。


雁屋哲/由起賢二 『野望の王国』 完全版 全9巻 ★★
●「美味しんぼ」の雁屋哲原作の暴力野望漫画。「サルまん」※のモデルとなったことでも有名? 東大生二人が、日本を支配する野望を胸にヤクザの世界に飛び込み、神奈川県を中心にヤクザや政界の黒幕(笑)と抗争を繰り返す。無茶な展開やインパクトのみの絵柄をそれなりに楽しんだが、人には勧めない。同じ構造でもう一ひねりした池上遼一の「サンクチュアリ」――二人の若者が日本を支配するため、一人は表社会=政界、もう一人は裏社会=ヤクザ社会をのし上がってゆく――はお勧めなんですが。
※「サルまん」=「サルでも描けるまんが教室」相原コージ/竹熊健太郎著 日本の漫画界を支配する野望を達成するため、相原と竹熊が奮闘する。イカすネタ満載の怪書。


岡崎京子 『ヘルタースケルター』 ★★★
●岡崎京子の単行本未刊行だった作品。面白い。誰も幸せにならない。


澁澤龍彦 『魔法のランプ』 文庫版 ★★
●まあ、いつものシブサワ。エッセイ+美術・文芸評論集。読んでたらジャン・ボードリヤールに言及してるとことかあって、その扱う範囲の広さに改めて驚く。わしはシブサワ・カルトの入信者なので評価は甘目。


『西原理恵子の人生一年生2号』 ★
●西原理恵子へのインタビューは面白かった。マンガは普通に面白い。読む気のしないとこは読まなかった。


遠崎史朗/中島徳博 『アストロ球団』 廉価版1〜3 ★
●野球マンガをこんなに通して読んだのはじめてだよ。(注:瀧澤はスポーツに全く興味がなく、それはマンガも例外ではない。今まで通して読んだスポーツマンガは多分「リンかけ」と「あしたのジョー」「メイプル戦記」だけである。あ、「メイプル戦記」野球マンガか)


『季刊デジキャラット』 ☆☆
●わかってはいたことだが、あまり読むところはない。コゲどんぼ先生のマンガがつまらないのが致命的。(念のため説明すると、この雑誌ではコゲどんぼのマンガが一番面白いことが期待されるのだが、つまらなかったということである。その他のマンガは予想通り、よりつまらないのである)


金澤尚子 『ぴよぷー生活2』 ☆☆☆
●『ゲーマーズフィールド』その他に載ってた漫画を無理に集めて本にした感じ。「記事中でとりあげられなかった質問については単行本化の際掲載させていただきます」って書いたままの単行本はどうかなあ。「『ぴよぷー生活2』が発売されます!!」って書いてある『ぴよぷー生活2』はどうかなあ。まあ、アンケートは興味深いが。これを見ると自分がRPGオタとしてもダメなように思える。


榎本ナリコ 『力の在り処』 全2巻 星なし
●残念賞って感じ。ネタは悪くないんだが。


唐沢俊一/村崎百郎『社会派くんがゆく!』(激動編) ★
●時事ネタを鬼畜の視点から斬る本。去年あったくだらない事件が思い出されて便利。面白さでは劣るが似たような(鬼畜な)ことはわしらも考えている。


福島聡 『少年少女』 全2巻? ★★
●ちょっと不思議話。


木村千歌 『カンベンしてちょ!』 全5巻 ★
●都合のいい女子高生の恋愛話。


アーシュラ・K・ル・グウィン 『空飛び猫』文庫版 星なし
●大原まり子の小説に天使猫っていたなあ。


西炯子 『STAY』 ★
●萌え。


おかざき真里 『セックスのあと男の子の汗はハチミツのにおいがする』 ★
●まあまあ。


安野モヨコ 『ハッピー・マニア』文庫版 (1)〜(5) ★★
●面白い。現代は「異性に容易にアクセスできるけどうまくいかない人」と「異性にアクセスすること自体が困難な人」が増えているらしい。その「容易にアクセスできるがうまくいかない」様が(かなり誇張しつつ)描かれている。


宮台真司/藤井誠二 『脱社会化と少年犯罪』 ★
●ミヤダイの主張が要約されていて便利。


山田昌弘 『パラサイトシングルの時代』 ★
●パラサイトシングル(成人後も親元に同居しつづける若者)がいかに悪いかを書いた本。まあ、言いたいことは分からなくはないが、そんなこと言われてもなあって感じ。読みはじめてすぐに、オタク文化を支えている人のことだなと思いますた。そういえば、身のまわりのオタでパラサイトでない人ってほとんど皆無…。


武論尊/池上遼一 『HEAT』 (13) 星なし
え!? あれから5年?


松本零士 『ザ・コクピット』 廉価版 (1)〜(2) ★★
●面白い。松本零士のマンガで一番面白いんじゃないか、コレ。


冬目景 『羊のうた』 全7巻 ★
●完結。ラスト前でややだれた感じがするけど、まあ、全体としては面白かったんじゃないだろうか。どうでもいいが、7巻はフィギュア付き版があるので注意。


吉田秋生 『ラヴァーズ・キス』 星なし
●できすぎ。


こいずみまり 『LET IT BE!!』 全3巻 ★
●最終巻は怒涛のようにオチまで読ませるね。絵柄と全体的なストーリーはあまり噛み合ってない気もするけど。


植芝理一 『夢使い』 (4) ☆☆
●このマンガ、つまらなくなりっぷりが著しいね。


嶽本野ばら 『鱗姫』 ★★★
●何が「野ばら」だよこのオヤジは…と思ってたら意外に面白かった。皮膚が鱗化する遺伝病を発症したお嬢様の話。ところで主人公の兄はハイセンスな人物として描かれているのだが、調子が悪くて臥せっている妹に「ラヴクラフト全集1」を買ってくるセンスはどうか。


古屋兎丸 『π』 (1) ☆☆
●古屋兎丸のシリアス系でもギャグ4コマでもない系統の作品。失敗じゃないすか、これ?


高橋しん 『きみのカケラ』 (1) 星なし
●滅びかけた世界を少年と少女が冒険る話。微妙。


あさりよしとお 『るくるく』 (1) 星なし
●悪魔のお姫様が突然やってきて居候するベタな話。普通です。


望月花梨 『鍵』 ★★
●相変わらずほの暗い。まあこの作家好きなんで、やや贔屓目。


石ノ森章太郎 『リュウの道』 文庫版(全5巻) ★
●ハルマゲドン後の世界物。最後は打ち切りっぽいけど。


武論尊/原哲夫 「北斗の拳」ライジンコレクションスーパーフィギュア(マンガ付き) (1)〜(3) ★☆☆☆
●それぞれラオウ、トキ、ジャギのフィギュアにマンガが附属。メタルフィギュアと一緒に使うにはいささか大きい。…が、奴等はグレートトロウルサイズな気がするので、いいような気もする。ちなみに附属のマンガは、あまり読むことを想定されていないハイライトシーン集である。「トキ編」では、アミバが過去を語った直後、カサンドラまで話が飛んだりする。「ジャギ編」のみ、ジャギの登場期間が短いため、一応ちゃんと読める。


石ノ森章太郎/島本和彦 『スカルマン』 文庫版(全5巻) ☆
●島村ジョーを出したり仮面ライダーを出したりやりたい放題だな、と思ったら打ち切り「空に顔」って感じ。昔から思ってたけど、島本和彦のギャグ入ってないやつはイマイチだなー。


槻城ゆう子 『召喚の蛮名』 ★
●クトゥルー学園漫画。微妙。もっとも、今まで見たクトゥルー漫画の中では一番読めた。


池田理代子 『ベルサイユのばら』廉価版(全4巻) ★★
●はじめて通して読んだんだけど、なるほど面白い。主役って「マリー・アントワネットとオスカル」なのね。オスカル死んでからけっこう長く続いてるのね。


ちば・ぢろう 『オタが行く!!』(1) ★
●高校のオタク系部活を舞台にした漫画。あとがきにあるように「オタク肯定・オタク万歳まんが」。業界ネタにあふれるところや、主人公の美少年ではなく脇役のただのオタク男に恋愛フラグが立つあたりがオタク向けにつくられている。今後の展開をなまあたたかく見守っていこう。


木尾士目 『げんしけん』(1) 星なし
●大学のオタク系サークルを舞台にした漫画。微妙な勘違いに溢れていそう。この作家は「留年生」とか「オタサークル」とかわし(ら?)に身近なテーマをピンポイントで突いてくるんだけどちっとも共感できない。だいたい、オタを描きたいなら、大学のサークルという場所自体、もはやオタの傍流でしかないし。登場人物紹介に格ゲーの持ちキャラとかいう欄があることも十分時代とズレているのでは。今後の展開をなまあたたかく見守っていこう。


さらに前読んだ本


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