Rune Questプレイレポート 2000年4月

おじゃる死す! さようならビル!


■プレイ日時
2000年4月15日(土)

■プレイ場所
是政文化センター 会議室

■プレイヤーキャラクター

●バートヘルム(プレイヤー:おーりん)
 オーランスの信徒。あごが激しく割れている。
●フォーリー(プレイヤー:大石)
 イサリーズ/オーランス。貴族。〜おじゃるって言う。
●エウメニー(プレイヤー:Gom)
 マーラン・ゴアの信徒。
●ヨピゼケ(プレイヤー:たかや)
 アーナールダの戦士。
●フェルナンデス(プレイヤー:だんぞう)
 ユールマルの信者。
●プリン(プレイヤー:Baw)
 オデイラ/イサリーズ。実はダック(雌)。

■NPC

●“窓の”ビル
 一部のPCの雇用主。エティーリーズの商人。最近、司祭位を退いたとの噂(あくまで噂)。
●“緑の目の”アルミラ
 ビルの姪。ランカー・マイの入信者。メガネっ娘。専攻は文化人類学(異種族の研究)。
●ウショヘイジ
 エルフの氏族長。
●“孤児の”キャベッジ
 エルフの祈祷師。活躍したのに名前がなかったのでつけてみました。


 今回は、前回の未消化シナリオの後半戦。
 ビルは、賃金をやや上げて、早く解決するように促す。また、ヨピゼケを密かに呼び出し、「遺跡を見なかったか」と訊ねる。「知らない」とヨピゼケ。遺跡を見つけたら特別に報酬を出すと、ビルは約束する。
 PCたちは、ひとまず、エルフのコロニーへと向かう。ここで状況が大きく曲ってしまう。
 エルフの氏族長に会ったPCたちは、ビルがエルフたちを駆逐しようとしていることを氏族長に伝える。そして、自分たちにはビルを裏切る気満々であると告げる(元々PCたちはビルの高慢さが気に入らなかったし、最初のシナリオで殺されそうになったこともちゃんと覚えていた)。
 氏族長は悩んだ。が、話すうちにPCたちを信用し(PCの説得+〈言いくるめ〉効果的成功)することにする。
 マスター的にも悩んだ。予定していたシナリオとは全く違う方向だ。このままビルと戦闘させても、ビル+護衛2人対PC+グリーンエルフ二個小隊では、結果は見えている。ビルの《精神破壊》《狂気》や護衛の《神剣》で多少はアレできても。
 しかし、「ビルの依頼」で話が進むのは、わしが当初予定していたキャンペーンの本道ではないので、実はPCの意見は生かしたかったのも事実。
 そこで、混沌部隊にいち早く登場願うことにした。もはや交易とかどーでもいいしね。
 氏族長は、グリーンエルフたちが人間との友好に反対し、別居していることを話す。そこに、通訳といっしょに説得に行ってほしいと告げる。
 道中、PCたちは瀕死のグリーンエルフと出会い、彼らのキャンプが襲撃されたと聞く。
 直後、PCたちは弓矢で射撃される。混沌エルフだ。数ラウンド撃ち合うが、敵の射撃は鎧で弾かれ、さらに敵はファンブルで弓が壊れたり手傷負ったりで射撃力半減。
 しかし、その間に左右の茂みからブルーが接近し挟撃する。やや突出し二対一となったバートヘルムは傷つき、エウメニーはエルフの放った《恐怖》で消沈する(敵エルフはカージョルク信徒なのじゃ)(注1)。ヨピゼケは頭にダメージを受けて気絶する。
 ダイス目の悪いわしのモンスターにしてはたいへんな善戦である。まあ、大ダメージ2H武器ばかりのPC、当てれば致命傷なので、ブルーは次第に押されていく。
 約百メートルの距離を保っていた混沌エルフは逃走しようとする。フォーリーが《早足》をかけ、それを追う。混沌エルフは一人が残り、射撃を続ける。その一射がクリティカル。パーティーから約80m離れた地点で、フォーリーは中心線を打ち抜かれ、HPはマイナスの領域に。
 PCたちもいろいろ考えるが、80mの距離があっては、10SR以内にHPをプラスにする手段はないと判断(注2)。わしもアルミラに《傷の治癒》を持たせているのじゃが、やはり無理(ここにいるのがセシュエだったら何とかできたが…)。
 ブルーは全滅したものの、混沌エルフはみな逃げてしまう。
 フォーリーの《蘇生》も検討されたが、APP5の彼は、移動中の肉体の劣化に耐えられそうもないと、プレイヤー自ら断念。その後、どこまで能力値が下がるか、とりあえず振ってみよう、という無責任な意見続出。
 村に戻って後、PCは「遺跡を発見した」とビルに告げ、森へと誘い出すことにする。遺跡ではエルフたちが待ち伏せしている手筈。
 ここでアルミラが、「ビルはあんな奴でも一応親族なので、命を取るようなことはしないでほしい」と主張。「アルミラを縛っておく」「アルミラには殺さないと言っておいて、戦闘中にうっかり死んじゃったらしょうがないってことにする」などの意見が出る。が、一応は殺さないで、エルフに引き渡すことにする。
 遺跡では、エルフの射撃で護衛の一人が即死、もう一人は斬り殺される。ビルにはエルフ祈祷師の放った精霊が襲いかかる。フェルナンデスは手傷を負ったビルを気絶さすべく攻撃、で、クリティカル。ビルはHP残り1に。殺しちゃうとこだったヨ。
 この辺、NPCが活躍して簡単に解決しちゃったのは、この後、飲み会の予定で時間がなかったので。

 今回の件で、射撃武器の必要性がやや叫ばれ、まあ成功。
 あと、気付いたのは、わしもプレイヤーもルーンクエスト技能がやや上がったのか、いつも忘れがちだったノックバックを比較的ちゃんと適用してたこと。また、結果的にキャラは死にましたが、大石が魔法使いタイプを自認するだけあって、《早足》使って追っかけるなんていう渋い技を使っていて、感心。
 次回はアルミラがらみの話になりそう。まあ、ビルもこのまま終わるということもないやろなー。

注1:この時、PCがアルミラに《呪払》で《恐怖》をかけるよう指示したが、それでは《恐怖》は消せない。《恐怖》や《狂気》《精神破壊》は効果時間が「瞬間」で、魔法自体は投射されたSRに終わってしまう。ゆえにその「効果」は《呪払》では消せないのだ。そのへんが、効果時間が「残照」の(ゆえに消せる)《消沈》や《惑い》とちがう、神性魔術の強力さなのだ。
注2:死亡したSRから10SR以内にHPを+にすればOK、というルールを使用している。


  • 収容所入口へ
  • Rune Quest目次へ