RPG蒐集部屋 2002 その1

ニャーが最近発売されたRPG関連物を紹介し、やりもしないで文句をたれるという、大変不愉快なコーナーです。


『ソード・ワールド・カードRPG』

清松みゆき/グループSNE 富士見書房刊 2400円 「ソード・ワールド・カードRPG」基本ルール

 「ソードワールドRPG」の簡易版として発売された、らしい。
 しかし、内容を見ると「アイテムや魔法をカードにしただけ」といった感じ。戦闘なども若干の簡便化が図られているようだが、戦闘ルールの項にはどこかで見たような複雑なフローチャートが…。魔法や武器のカードには、「レーティング表」が…。
 従来の「ソードワールドRPG」との互換性は非常に高いと言えますが、とても「初心者向け簡易版」とは…。

博士:とにかく、1レベルの最初の冒険の分しかモノが入ってないから、次々追加分が出ないと(出るわけないが)、使えない感じ。レベルアップもサポートされてないし。初心者向けと言うのなら、レベルアップでキャラが成長する楽しみを教えないといかんのと違う?
 ていうか、一回遊んだら、「ソードワールドRPG」へ進めってこと?  「ソードワールド」のアクセサリーとしても使える、とか、どっかで読んだけど、いらなさげだなあ…、武器も鎧も筋力で表が変わるし。
 何だろうな、どうしても「リウイ」でプレイしたい人向け?
 …別にわし、最近はアンチSNEじゃないんだけど…。つい「ソードワールド」には辛口になりがち。スタンダードRPGであり続けることや、ヘボながらもサポートが続いていることは、高く評価してるんだけど。


『リザレクションRPG』

伏見健二 エンターブレイン刊 3000円 「リザレクションRPG」基本ルール

 「リザレクションTCG」をモチーフとしたTRPG。大本は「モンスターメーカー」というカードゲームを起源とする。
 キャラクターは「ソードワールド」風の職業スキルを複数取得してゆく(ファイター技能3レベル+プリースト技能2レベル、とか)仕組み。判定は達成値型。
 あんまり今風ではない。ルールのページの上半分は、読まなくてもいい小説もどきなので、必要なルールはそんなに多くないみたい。なんか安心できるつくりなので、あんまり新味はないかと。

博士:TCG→TRPGというものは「アニムンサクシスTRPG」に続いて2つ目。
 ぜひ、「アクエリアンエイジTRPG」とかも作ってほしい。やりたいキャラやブレイクしたいキャラのカードを持っていないとプレイできない仕組みでな(笑)。カードホルダー付きキャラシート別売りで。
 あと、「MTG TRPG」な。全員召喚魔術師。戦闘に入ると、マスター、プレイヤーともども、おもむろにデッキを取り出し…。


『ローズ トゥ ロード』

門倉直人 エンターブレイン刊 4000円 「ローズ トゥ ロード」基本ルール

 「ローズ トゥ ロード」第4版(?)。
 能力値や生まれ表、アイテムなどは整理されたよう。特に煩雑だと言われていた戦闘システムは能力値が減ったことによりやや改善されているのでは(やってないからそのへんなんとも言えんが)。
 しかし、「ローズ トゥ ロード」の特徴だった「魔法の「要素」を組み合わせて即興で魔法を作る」仕組みはなくなっている。
 昔やってた人向け?
 しかしまあ、そこに味のあった「ローズ トゥ ロード」では魔法カードがなくなり、必要のない「ソードワールド」は無理にカードを付ける…。なかなかうまくいかないものである。


『目指せ!奇跡の大団円』

秋田みやび/グループSNE 富士見書房刊 560円 「ソードワールドRPG」リプレイ

 秋田みやびマスターのシリーズ三冊目。…まあ、そんなに面白くもなく、マスターの反省点とかも漠然として参考にならないというか…。今後に期待?


コミックマーケット62

 8月10日のコミケに行ってきました。以下はわしが見えた限りの情報なので、違ってても知らんので。
 TRPG系のサークルは相変わらず増えもせず減りもしない感じ。
 「ソードワールド」が多く、「NOVA」や「ガープス」が次いで、あとは各タイトルに1〜数サークルといった状況も変わらず。
 翻訳サプリメントの刊行が相次ぐ「ヴァンパイア」ですが、ほとんどと言っていいほど見かけず。みんな、やってないだろ、あれ。
 「D&D」第三版関連を扱うところも僅かに1サークル見つけました。買い手は関心高そうだが、D&Dのサークル自体、減少傾向にあるので…。
 「RQ」も新しいものはなく、「HeroWars」をまともに扱っているところもなし。
 ところで、「オリジナルのシステム」売ってる人たちも、相変わらず絶えませんが、あれって需要あるの? わしのジャンル(創作(文芸))と同じかそれ以上に需要なさげなんだが…。どーなんだろ。もっとも時事ネタや珍奇なものなら売れそうではあるが。


『ダンジョン&ドラゴン』(映画)補足

 コミケで買ってきた「GAZETTER」のナニを見てて、この映画の舞台がグラントリ公国らしいことに気が付く(畜生、皆既に気付いてるんだろうな…)。魔法使いが支配者階級だし、映画のパーティーにクレリックがいないことにも合点がいく(グラントリではクレリックは異端者として処刑される)。ますます糞マニアが作った映画との印象を深める。
 あと、もう、RPGとは関係のない次元での話だが、この映画は、わしの現在最萌え女優であるソーラ・バーチの代表作(笑)の一つなのであった。ソーラ・バーチはキチガイ女王役。ていうか、この映画で見たときは、「ちょっと太目で乳のでかい女王だにゃー」くらいにしか思わなかったのだが、直後に観た『ゴースト・ワールド』でハマる。「ソーラ・バーチは出演作を厳しく選ぶことで有名」などとどこかに書いてあったが、疑わしい。


最近売ってるおジャ魔女とかのマスコット

発売元、定価不明 池袋のK−BOOKS(注1)で¥100〜¥200くらいで購入 アクセサリー?

 最近、メタルフィギュアをまともに扱っている店舗は、(わしの知る限りでは)新宿と秋葉原の「イエローサブマリン」のみになってしまった。
 扱っている量もかなり少なくなり、個性的なフィギュアをPC、NPCとして使いたい向きには満足できない状況です。
 ボトルキャップマスコットはよさそうだが、「ボトルキャップ」部分が邪魔(注2)。食玩の中にはよさそうなものも多いが、いかんせん今までのメタルフィギュアより、ちょっとスケールの大きなものが多いので、併用はしにくい…。
 そんなとき、メタルフィギュアと並べても違和感のない、まるで「TRPGで使ってくれ」と言わんばかりのスケールのマスコットを見つけて、思わず購入した。



 今回入手した「おジャ魔女」「ミニモニ」以外に「ワンピース」とかもあるみたい。
 しかし、新品を販売しているところは見たことがないので、どこで入手するのやら…。「おジャ魔女」も、以後K−BOOKSで中古販売されているのを二度と見なかったので、けっこう入手は困難なのかもしれない。
 「おんぷ」「ももこ」とミニモニの残り二人(誰?)が手に入らなくって困ってます。もし余ってる人がいたら、ぜひください。
 余談ではあるが、我々武蔵大SF研OBはこれらのマスコットと同スケールのセーラームーンフィギュアで長年「RuneQuest」をプレイしてきた。なお、わしはずっと亜美ちゃんのフィギュアをPCとして使用。もっとも、成型色が同じだったので、マスターからは「レイと美奈子の区別がつきにくい」との不満の声もあったが。

注1:中古アニメグッズや、アニメ関連書籍、漫画の古書を扱う販売店。池袋には二店舗あり、ここで指しているのは、サンシャインの向かい、アニメイトの三軒隣りのアニメグッズ専門店の方である。
注2:「Kanon」のやつが大きさ的によさそうなのだが、面倒なので実行していない。


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