Call of Cthulhu シナリオ

予言の月に…


※このシナリオは当日使用した物に、当日、(セッション前に)考えていたこと(文章化していなかった部分)を加筆したものです。少々つじつまの合わない部分、あいまいな(要は考えてなかった)部分もありますが、あえて変えませんでした。


■元ネタ

『機動警察パトレイバー』の廃棄物編を読みながら考えた。

■登場人物

●有栖川真琴

  • 17歳。高校生。
  • ユゴスよりのものの同盟者。

    ●丸山

  • 「深きものども」の交渉人。

    ■本編

    ●0 セッション開始前の出来事=事の真相

  • 東京近海で一隻の小型輸送船が沈没する。その船にはクトゥルフ復活にかかわる、重要な呪付物と魔道書が載せられていた。船に乗っていたのは邪神の存在を知り、その復活を阻止しようとする人々。その中には真琴と呼ばれる女子高生も加わっていた。 真琴の仕掛けた「事故」により船は沈没、真琴を除いて全員が水死する。真琴は呪付物と魔道書を持ち去るつもりだったが、真琴自身の「不都合」により、魔道書は船もろとも沈んでしまう。
  • 真琴は実はある企業の研究所で行われていた、実験の対象だった。その実験とは、魔術的なあるいは異界的な技術によって、人格を交換するというものだった。人格は草薙某という魔術師/科学者の人格を真琴と交換するというものだった。が、現在のところ実験は完成されておらず、草薙が真琴に憑依して支配するようなかたちになっている。
  • その実験のさなか、草薙は「ユゴスよりのもの」と接触。その走狗となってしまう。ユゴスよりのものの命ずるまま、真琴=草薙は研究所から消え、呪付物と魔道書を求め、反クトゥルフの人々に近づく。
  • 船が沈没した時、草薙=真琴は支配・被支配のバランスが崩れ、混乱状態に陥ってしまったのだ。
  • また、日本にも古来より密かに潜伏していたクトゥルーを崇拝する「深きものども」は、邪神復活を阻止せんとする人々に呪付物、魔道書を盗み出され、血眼で行方を探っていた。なぜなら、1999年7月こそ、クトゥルー復活の可能性が高まる星辰だからである。

    ●1

  • PCは友人(山田)から、一個のペンダント(というか、円盤型の金属。紐が通してあるからペンダント?て感じ)が送られてくる。「絶対に他人に渡さぬよう」とのメモがつけられている。
  • 翌日、友人は失踪。数日後、東京湾岸で悶死しているのが発見される。PCは警察からの呼び出しによってそのことを知る。PCは参考人として呼ばれたのである。

  • 山田の家に行ってみると、部屋が荒らされている。山田の妻に聞いてみると、「借金の取り立てと称する男達がやってきて、荒らしていった」とのこと。実は深き人たちの仕業。
  • 部屋を探してみると、手帳を発見する。「魚が釣れる」だの、「魚が集まる」だの、「魚を追いかける」だの書かれている。ちなみに、山田に釣りなどの趣味はない。

  • 山田が託した金属盤は呪付物である。
  • 金属盤を警察などに提出した場合、数日間警察に保管された後、深き人側に奪い去られる。

  • その後、警察のコネや、聞き込みなどで山田の足取りを調べると、死体発見の2日ほど前に、横浜の港へ向かった事が分かる。
  • また、山田には実際多額の借金があり、仕事も数年前に辞めていたことがわかる(家族はそのことを知らない。実際は仕事を辞めて、「反クトゥルフ活動」に身を投じていたのだが)。

    ●2

  • PCは海岸、大きな川の川べりなどで、倒れている女子高生を発見する。
  • 彼女は「真琴」という自分の名前と自宅の場所(飯能)は言えるが、呆然としていて、その他のことは何も言わない。

    ●3

  • PCの近辺を、何者かが嗅ぎまわる。
  • 1つは真琴の足取りを追っている企業の人間。
  • もう1つは、山田のルートから魔道書と呪付物の行方を追っている深き人たち。

    ●4

  • PCは真琴と再会する。真琴は女子高生の売春組織の元締めとなっている。
  • なぜかといえば身を寄せていた反クトゥルー組織が壊滅した(させた)ため、活動(逃走)資金稼ぎのため。

    ●5

  • 湾岸に怪物が現れるとの噂。不鮮明な画像がニュースなどで報じられる。

    ●6

  • 企業のエージェントからの接触。
  • 真琴の引き渡しを求める。
  • 真琴がPCの元にいないことを知ると、協力を求める。報酬を示して、真琴を連れ戻すのに手を貸して欲しい、と。
  • 理由は真琴が重要な実験データを持ち逃げしたためと説明する(まあ、半分ほんとかな)。
  • 彼らは深きものどもなどのことは、何も知らない。

    ●7

  • 企業について調べると、化学関係でバイオ関係の研究所を擁していることがわかる。
  • ゴシップ系の情報では、人体実験を行っているとの噂。

    ●8

  • 企業側の人間を捕まえても、(研究所の人間ではないので)詳しいことは知らない。詳しい情報を得るなら研究所の人間にあたらねばならない。
  • 研究所の人間ならば、「事の真相」に書かれたようなことを知っている。彼らは金では動かないが、拷問には弱い。
  • 真琴を○○○○ことなどは、このシナリオではフォローしない。研究所員は「○○にきかないとわからない」。

    ●9

  • PCと真琴が川べりを歩いていると、怪物(深きものども。要SANチェック)に襲われる。暫くすると、ミ・ゴが飛来し、PCの逃走を援護する。
  • これまでにPCと真琴が十分に友好的なら、「真琴がPCの誰かの家に転がり込む」ドキドキ(?)な展開も有り得る。

    ●10

  • PCが真琴を騙すなり何なりして、引き渡そうとすると、ミ・ゴに襲われる(要SANチェック)。
  • ミ・ゴは人々を殺さない程度に妨害すると去って行く。真琴は消える。

    ●11

  • 深き人(丸山)からの接触。彼らは真琴の属していた組織の残党を名乗る。
  • 真琴についての情報。

     真琴は深き者どもと呼ばれる連中と関係がある。(嘘)
     真琴は遺伝子操作で作られたハイブリッドチャイルドであること。(半分嘘)
    真琴の持っている金属盤(深き人たちが金属盤を真琴が持っていると思っているなら)は我々のものである、ということ。(まあ、本当かな)  ゆえに、真琴の居場所を知りたい。

  • 真琴が一緒に来ていた場合、待ち合わせに彼は現れず、帰路などで真琴を確保しようと強硬手段に出る。
  • ここで、金属盤を自分達が持っていると告げた場合、引き渡しを要求される。金に糸目はつけない。
  • 丸山を捕えようとすると、魚顔の人々が現れて妨害する。
  • 仮に捕えたとしても、丸山は絶対口を割らない。他の魚顔の人は別。

    ●12

  • 真琴に問い詰めると、暫く考えて、以下のことを話す。
  • また、真琴とPCが離れている場合、真琴から接触してきて、協力を求める。どちらも、話すことは以下の通り。

     邪神復活を、深き人たちが進めていること。そのため、彼らが邪神の召喚の為のアイテムを狙っていること。
     自分はそれを阻止する組織にいたが、深き人たちの計略によって、組織は壊滅させられた。
     そのため、「金属盤を手に入れる」「儀式を邪魔する」などに協力を求める。

    ●13

  • 真琴を手元においていた場合、執拗に深き人たち、企業ともに真琴を狙ってくる。特に深き人たちはなりふりかまわなくなる。白昼、人が多い、なども気にしなくなる(邪神が目覚めれば、その後はもう何でもよくなっちゃうからね)。
  • 真琴と離れた場合、真琴から「助けて…」と連絡が入った後、消息が途絶える。最終的には深き人側の手に落ちる。
  • その日のうちに何らかの方法で真琴の場所が特定できるなら、救出は可能。翌日以降は真琴は亡きものに。
  • 深き人たちは金属盤を持ち去ることを最優先する。
  • 真琴が金属盤を持っていないことが分かれば、深き人たちはPCを疑い、狙ってくる。

  • 魚の人を捕えて尋問すると、以下のことが分かる。

     自分達は「大いなるクトゥルフ」の復活を行おうとしている。
     これまでに、沈んでいた魔道書は回収している。
     七月の末日に、都内某所で儀式が行われること。
     アイテムが深き人に渡っていた場合、アイテムは今、東京湾海底のコロニーにあること。

  • 秘密を喋ると、魚の人は溶けてしまう(呪いか)。

    ●14

  • 安全な保管場所がない限り、深き人たちは執拗に金属盤を狙ってくる。
  • 多分逃走したり、立て篭もったりなので、そのへんは適当に処理。
  • 儀式の日まで金属盤を守り抜ければ、このシナリオ、実はクリアである。
  • 真琴も同行しているなら、さりげなく金属盤を欲しがる。最終的には盗もうとする。
  • 真琴に金属盤を預けていた場合、7月の終わりの日に、真琴は姿を消す。金属盤は「ユゴスよりの者」の手に(当面の危機は去る)。

    ●15

  • 儀式は7月末日、晴海埠頭の海に近い倉庫を一つ使って行われる。
  • 当日、早朝から魚っぽい人々が、晴見に集まりだす(まるであるイベントのように)。
  • 倉庫の中は魚っぽい人々がひしめきあい、異様な臭気である(まるであるイベントのように)。
  • 昼ごろに用意された祭壇に司祭服を着た人物(司祭。ほぼ完全に魚化している。要SANチェック)とさまざまな段階の侍祭が上がってくる。
  • ここで狂気に陥ったりすると、深き人でないことがばれる。戦う気なら数百人の相手をすることになる。出口の近くにいなかった場合、脱出もほぼ不可能だろう。
  • ただし、、真琴が深き人たちに捕えられ、かつ殺害されていた場合、真琴(というか○○)は侍祭の一人に○○しており、PCを○○する。
  • 司祭とアイテムは海底→船→車で儀式直前に到着するため、事前に妨害はできない。祭壇は破壊できるが実質意味はない。
  • 妨害するためには

    ・司祭を殺す。  司祭を殺しても、代わりの者が儀式を行うが、儀式の成功率は半減する。まあ、95%が50%になる。
    ・金属盤を奪って逃げる。
     金属盤がなければ儀式は成功しない。ただし、この金属盤、絶対に破壊できない。壇上から脱出するには、画期的なアイデアが必要であろう。
    ・魔道書を奪う、もしくは破壊する。
     魔道書がなければ、儀式はほぼ成功しない(10%くらいか)。魔道書は破壊できる。が、引き千切ったくらいではあまり意味はない。燃やしたり、溶けたり、シュレッダーにかけたものはさすがに復元できない(厳密にはシュレッダーは復元できるが、儀式には間に合わない)。

    どれにしても、壇上には司祭以外に10人程度の侍祭がいる。さらに周囲には数百人。生きて帰るのは難しいやろなぁ。

    ■経験点

    クトゥルフが復活しなければ、生き残ったキャラクターは
     シナリオ中に使用した技能の上昇ロール。
     1D10ポイントのSAN獲得。

    Call of Cthulhu目次へ

    収容所入口へ