どのくらい前だったか、私が好きなインテリアショップの広告にギャルソンエプロンとして
長めのシンプルなエプロンが載っていたのが最初。
このシンプルなエプロンをして家事をしたいと強くあこがれました。
でも、それはそれ、手仕事魂の私ですから、「でもこれ、作れそうだなぁ。」ということで
購入は却下。作りたい作りたいと思いつつ、月日は流れていきました。

そうこうするうち、いろいろな方のサイトで手作りのタブリエが
お目見えし、タブリエが、フランス語でエプロンという意味だということ、
あの広告で見た長めのモノだけではなく、
短めのものもあるのだということを知るようになりました。

そう言えば、デザインフェスタに出店していた頃に、一緒に出店していた友人が
ポケットが沢山ついたウエストポーチの様なものに、ガムテープやら
はさみやらカッターやらを一杯さして作業している姿がなんだかとても良くて、
ああいうのが欲しいなぁ、などと考えていたこともあったのでした。

短いタブリエで、大きなポケットのついたもの。
これが私の今回の課題となりました。
とはいえ、作ろう作ろうと思いつつ、やっぱり月日は流れていくモノなのです。
そういうものなんだから、しょうがない。

そうこうしているうちに、ある方のサイトで猫にエプロンをさせているのを発見しました。
その方の飼い猫殿は、ストレスでお腹の毛を舐めて舐めて舐めてしまって
おなかにハゲが出来てしまったとか。その予防のためのエプロンだったのです。
実はうちの秘書猫も毛繕いの際に、毛を引っ張って自分で抜いてしまいハゲを作ってしまっていたのです。
最近は少なくなったとはいえ、とんでもない悪癖です。
舐めるより、能動的にハゲを作っていますからね、最悪です。
ハゲ防止にいい!なにより、このエプロン姿が可愛い!ということで
手仕事魂に突如として火がつきました。
秘書猫にエプロンを作ろう!そして、お揃いで私もあのタブリエを作ってしまおう!

手仕事魂は一旦火がつくと大変です。
相方が居るときはそういった作業はしないことにしているのですが
食事が終わり、相方がウィスキー片手にテレビを見だした頃から
手仕事魂がうずき始めます。

ちょっとだけ・・。

結局こそこそごそごそと相方の傍らで一気に猫エプロンを作り上げてしまいました。
火のついた私は、結局自分用のタブリエも相方の当直の日にでけでけっとミシン掛けして完成。

さて。肝心の出来上がりはというと、なかなかお気に入りではありますが、
かなり厚いキャンバス地を使用したので、ちょっと体に馴染むという感じではありません。
でも、料理の時だけでなく、はさみやカッターを入れて、あれこれモノを作るときに
使いたいという気持ちもあったタブリエですから、とりあえず満足。
なんだか、嬉しくてもったいなくてまだ使っていません。
秘書猫はどうかといいますと、嫌がらないように、柔らかい普通のコットンで作ったのですが
エプロンをすると、大騒ぎで廊下を駆けめぐり、あっちこっちと往復を繰り返しています。
あぁ、こんなに喜んじゃって・・と、無理矢理思っていますが、
どうも違うような気がしてきた今日この頃です。

いやーーーん

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