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やまちゃんの懺悔レポート

cl_a.jpg (22175 バイト)

 ライカCL。う〜ん、何ていい響きなんだ(^^;。
 って、そんな事を書くから懺悔の対象になっちゃうんだっちゅうの!
 さて皆さん、だっちゅうのは、どこに行ったのでしょう(^^?。

 脱線はその位にして、敬虔なニコン信者であるわたくしが、邪教であるライカCLを所有する所以を語ろうではないか。

 私の要求を満たす最善のカメラ形式、それは「一眼レフ」である。
 しかし、携帯性を考えた場合、お世辞にも持ち歩きやすいなんて言えないのが実状だ。そこで「コンパクトカメラ」の登場となるわけだが、私の求める「コンパクトカメラ」の条件を列挙すると、以下のようになる。

  1. レリーズタイムラグが少ないこと。
  2. 携帯に便利な大きさや重量であること。
  3. ピントの確認が出来ること。
  4. 写りが良いこと。

 これらの条件にジャストフィットするコンパクトカメラとして、私は、「写りが良いこと」を「レンズ交換が可能なこと」に置き換えることで ライカCL を選んだ。
 スペック的には、全く大したことはないのである。

二重像合致式レンジファインダー
フォーカルプレーン縦走り布膜シャッター
シャッター速度:B、1/2〜1/1000秒1EV刻み
シンクロ:1/60秒
距離計連動範囲:無限遠から1m

 セルフタイマーすらなく、この程度のことしか記述できないが、スペックに現れないコンパクトさ、M型ライカは元より、バルナックより幅が狭く、小さなポーチにも入る大きさ、見易いファインダー、レンズごとに切り替わるブライトフレーム、シャッター速度表示、おまけにパララックス補正機構まで組み込んである。しかも、Mマウントであるため、L−M変換リングを使えば、使用可能レンズの種類は、無数と言っても過言ではなくなるのだ。それらは即ち、私の要求を充分満足するのだ(これが大切(^^;)。また、私が手に入れたときは、まだカメラブームに火がついておらず、比較的安価であったことも幸いした。

 ここでちょっとライカCLの測光系について触れておこう。
 ライカCLは、TTL測光である。しかも、スポット性の高い測光系である。以下の画像をご覧頂けば、その理由が分かるだろう。

cl_b.jpg (12860 バイト) cl_c.jpg (13435 バイト)

巻き上げ前

巻き上げ後

 フィルム巻き上げ前には何もなかったが、巻き上げと同時に受光素子 CdS が現れる(当然シャッターチャージも行われる)。画面のほぼ中央部、約φ10mm程度の直径の受光部で、レンズを通った光を測光するため、スポット性の高い、しかし癖のある測光を行う。例えば、意外に明るい部分の影響を拾い易いので注意を要する。メーターは、巻き上げ操作をした後、巻き上げレバーを予備角まで引き出した状態にすると電源が入る仕組みになっている。

 私が買ったときは、すでに20年を経過しており、露出計の心臓部である受光素子 CdS が死んでいた。仕方なく勘露光を始めたが、ポジで使う時に若干の不安を残していた(^^;。まぁ、外部露出計を購入したので、それで満足していた。しかし、関東カメラサービスでライカCLのメーター修理を受け付けていることを知り、1999年6月頃、修理のため同社に足を運んだ。とても可愛らしい受付嬢に気を取られつつも平静を装い(^^;、修理伝票を受け取り、同社を後にした。二ヶ月ほど待ったであろうか、修理の上がったライカCLのメーターは、きちんと動いている。正直言って、嬉しかった(^o^)V。ただ、その明細を見てぶっ飛んだ(^^;。部品代3千円に対し、工賃3万円なのだ(^^;。まぁ、ライカCLの内部構造を知る者としては、その位の工賃が掛かっても仕方ないか、と諦めた所存である(※)。

 ※正確には、受付で見積もりを取った段階で、それだけの工賃などが掛かることが判明している。脚色しているので、誤解の無いように!

 かくして不死鳥の如く蘇ったライカCLであるが、装着するレンズとして当初購入した GR 28mmF2.8 の他に、M-Rokkor 40mmF2, G-Rokkor 28mmF3.5, GR 21mmF3.5, Canon 50mmF1.4, Nikkor・C 50mmF2 を擁するに至った。

 また、ライカCLの良い点は、上述した事項で類推できよう。若干、気になる点もあるので、それについても言及しておこう。

 コンパクトさを成立させるために、布膜としては非常に珍しい縦走りシャッターを採用したが、このショックが巻き上げレバーを通じて指に伝わるのだ。そのせいか、布膜シャッターとしては、決して静かな部類には入らない。

 端から分かっていたことであるが、決してM3などと同様な質感は、無い。シャッターの動作しかり、巻き上げ操作しかり・・・である。やはりライカCLは、プアマンズ・ライカ(こういう言い方は失礼かも(^^;)なのである。世の先人達は、ミノルタで製造された該ライカCLを、M型ライカに、もっと言えばライカに分類しない人もいる。私にとってはそうした精神論は不要であるが、少なくとも日本人的発想で企画/設計されたモノではないことは、確かなようだ。

 基線長が短いため、定番の 90mm を装着する場合は、F4より暗いレンズでないと、ピント精度が怪しい。私は、50mm標準レンズより短いレンズに興味があるので問題にならないが、標準レンズクラスでも明るめの玉を使うときには用心した方がいいであろう。
 次に心配されるのがバッテリー(電池)であるが、これはバッテリーアダプターを購入することで対処したい。HD型水銀電池は、既に国産では手に入らないようだ。

 あれこれと述べてきたが、少しは参考になったであろうか?
 えっ!?役に立たない?それは申し訳ない。いかんせん、私もさほど使っているわけでもないので言い訳はするまい(^^;。まぁ、私の好きなカメラ形式は「一眼レフ」だからこの辺で許してね(^^;。
 ・・・やっぱり言い訳している。

(やまちゃん)

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