お集まりいただいた理由は薄々感じておられると思います。

　そうです！今回は私達の神機であるニコンさまを落下させるという不届き者が多数いることが判明したので、「ニコンさまは強いのか？」というテーマで話あっていただくことにしました。

　司会進行役はＮＳＫ期待の新人ジョニーさんにお願いしたいと思います。まずはジョニーさんの懺悔からお話しください。

　それではジョニーさん宜しくお願いいたします。

　ニコン様が強いというのはケンカが強いとかいうことじゃなくて（誰も言ってない）、落としたりぶつけたりなどという手荒な仕打ちに対して強いという意味ですがね。

　私の場合は落としてしまったんですが、いずれにしても神機を落下させるなどコンゴ横断、じゃなかった言語道断。本来なら私はＮＳＫ入会資格などなく、神の使いも同然である誇り高き先輩会員には、決してそのような経験をした方などいらっしゃるまいと思ってました。

　ところがですよ、笑っちゃうじゃありませんか（失礼）。「誇り高き」ＮＳＫ会員のみなさんも、けっこうやってらっしゃる。そこで、この際みなさんにそれらの体験を懺悔していただいて（あれ？　ここ『懺悔の部屋』だったっけ？　）、ニコン様は強い！という噂を単なる噂などではなく、実際の体験に基づく事実としてまとめてみたいと思います。

　この２０世紀最後の大事業の司会進行役は、ＮＳＫ会長直々の命令により、不肖ジョニーがつとめさせていただきます。

　ずいぶんと前置きが長くなってしまいました。それではまず最初に、私の体験を聞いて下さい。

　不真面目な態度の奴には原稿催促爆弾を投下するぞ〜！

　ヒェ〜(^^;;;;;;、それだけはご勘弁を〜。

　それではジョニーさん話しを進めてください。

　私は座席に座り、膝の上にＦ５様を置いていました。Ｆ５様にはフードをつけた某レンズメーカー製の大口径標準ズーム（これもローン）を装着していました。私の向かいの席では、お母さんと男の子が楽しそうに会話をしています。私はビールの酔いも手伝って、ついウトウトと・・・

　突然、ドンガラガッシャーンという心臓も止まるほどの大音響に目が覚めました。向かいの席ではくだんの親子が凍り付いています。その親子の視線を追って見た先には床の上に無惨にもころがったＦ５様のお姿が。

　や、やっちゃったに〜。ローン払い始めたばっかっちゅーに、もう壊しちゃったズラ（興奮すると飯田弁になる）！

（訳：おお、それはヤバくない？）

※文末はトーンを上げて下さいネ。

（伊勢弁かな？）

（訳：おいおい、そんなことをしては・・・）

（尾道弁）

　もう、満足ですか(^_^;)？

　じゃ、続けます。

　震える手でＦ５様を拾い上げ、絶望感にさいなまされながらも、努めて冷静に被害状況を調べました。某レンズメーカー製大口径標準ズームは、フードが全面的にマウント方向へ食い込み、そのせいでピントリング周りのゴムもこれまた全面的にめくれ上がり、フィルターもガタガタ。おまけに、ズ、ズームリングが動かんズラ。オーマイガッ！　

　え、Ｆ５様はいかがされた？　Ｆ５様はッ！ところがです。Ｆ５様はそのお顔にほんのわずかキズをつけられただけで全く異常がないのです！凹みもなければひび割れもなし。全機能も正常！他のレンズに交換して午後の撮影を続行できたことは言うまでもなく、今日に至るも絶交中です、じゃなかった絶好調です。

　ちなみに、その後ズームレンズはうまくごまかして保証書（タダ）で修理してもらい、無事戦列復帰を果たしました。（へへ）

　レンズの件はラッキーでしたねぇ。

　フードを装着したレンズ先端から着地したという幸運もあったでしょうが、私はこれをきっかけに、ますますニコン様をありがたいと思うようになったのです。

　以上で私の懺悔というか証言を終わります。