Auto Nikkor-P 105mm F2.5は、1959年6月、Nikon F発売時にFシリーズ用に用意されたレンズの一つである。
3群5枚構成、ゾナータイプのこのレンズの基本設計は、好評を博したSシリーズ時代のものと同じであった。 写真のレンズは自前でAi改造した同型レンズ最後期のものである。
開放域ではやや甘い傾向はあるものの、f4位からは切れ味のすっきりした映像が得られる、素直なレンズである。モノクロ全盛時代のアンバー系の単層コーティングレンズ故、発色の点で、黄色系が強くなる等の問題はある。 このレンズは、Fシリーズの長焦点レンズとしてはコンパクトであり、何より有りがたかったのは値段が安く、当時、安月給取りの私の懐には優しかった。
Auto Nikkor-P 105mm F2.5による作例
なぜか 、このレンズで撮るとほのぼのとした感じの写真に仕上がる、様な気がするのは私の思い込みか。 (2001/4/11 忙中暇人) |