■ 秘宝堂 [Auto Nikkor-P 105mm F2.5] Page 1

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 Auto Nikkor-P 105mm F2.5は、1959年6月、Nikon F発売時にFシリーズ用に用意されたレンズの一つである。

  3群5枚構成、ゾナータイプのこのレンズの基本設計は、好評を博したSシリーズ時代のものと同じであった。

 写真のレンズは自前でAi改造した同型レンズ最後期のものである。

 

主な仕様
画角 23゜20’
レンズ構成 4群5枚
最短撮影距離 1.2m
最小絞り F22
フィルター径 52mm
重量 375g
発売年月 1959年6月

発売時価格

\27,400
 

 開放域ではやや甘い傾向はあるものの、f4位からは切れ味のすっきりした映像が得られる、素直なレンズである。モノクロ全盛時代のアンバー系の単層コーティングレンズ故、発色の点で、黄色系が強くなる等の問題はある。

 このレンズは、Fシリーズの長焦点レンズとしてはコンパクトであり、何より有りがたかったのは値段が安く、当時、安月給取りの私の懐には優しかった。

 中古で購入したFに着けっぱなしで30年近く愛用している。子供達の成長記録も、殆どこの組み合わせで撮影してきた。

 


Auto Nikkor-P 105mm F2.5による作例


(C)忙中暇人

撮影データ
Camera Nikon F3
Film Nega400
絞り f2.8
シャッター速度 1/250

 なぜか 、このレンズで撮るとほのぼのとした感じの写真に仕上がる、様な気がするのは私の思い込みか。

(2001/4/11 忙中暇人)

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