ニコン一眼レフ用として最初の85mmレンズは、1964年発売のNikkor-H Auto 85mm F1.8でした。

　1974年にマイナーチェンジして２代目となり、さらに改良を加えて1975年に発売された３代目が、このNew Nikkor 85mm F1.8です。

　このときの改良点は、ヘリコイドリングがゴムローレットになったことと、最短撮影距離が85cmになったことです（２代目までは１m）が 、フィルター径52mm、最小絞りF22という使いやすさは変わっていません。

　

　このレンズは、プレミアがついて現行品のAFニッコールと比べてかなり高いのですが、３年ほど前に「カメラのきむら」で相場の半値という出物を見つけたものです。Ai改造済みでしたし、オーバーホールしたので、快調に活躍してくれます。

　専用フードは、最近になって同じ「きむら」で購入しました。フードを付けた姿も端整です。

　残念なことには、絞り羽根が６枚で、バックのボケ味にやや難がありますので、紅葉などの撮影で活用するのがよいと思います。