20mmという超広角レンズは,昔から体験してみたかった世界である。 20mmがどうしても欲しくなったとき,中古カメラ屋さんを調べてみると,MFレンズよりAFレンズの方が安いことを知った。その結果,このレンズは,私が初めて買ったAFニッコールとなった。それまで私が体験したことのないプラスティック鏡胴は,さすがに安っぽく感じた。
また,ピントリングを回すたびに,AF駆動軸がカラカラ音をたてて,さらに不安を駆り立てる。しかしながら,描写はまことにシャープで,外観から得られる不安など吹き飛んでしまうのだった。
そのとき,私はニコン様(ニッコール様)に対する信仰心をよりいっそう深めることができた。 |