■ 秘宝堂 [AFテレコンバータ TC−16AS] Page 1

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Tc16a.jpg (14353 バイト)  1986年,ニコン初のボディ駆動AFシステム一眼レフF−501が発売された。

 同時に発売されたレンズは AF Zoom-NIKKOR 35-70mm F3.3-4.5, AF Zoom-NIKKOR 70-210mm F4, AF NIKKOR 50mm F1.8 の3本。さらに,この AF Teleconverter TC-16AS が発売された。

 Ai 方式のニッコールレンズに TC-16AS を装着すると,主レンズの焦点距離を 1.6 倍に伸ばし,さらにAF撮影ができるようになる。

 主レンズの開放F値がF3.5(F−501の場合はF2.8)より明るいレンズの場合のみ使用可能であるが,TC-16ASの存在によってAF撮影が可能なレンズが一気に数10本登場したことになるのだ。

 TC-16ASを使うとき,主レンズは通常ピント位置を無限遠にしておく。TC-16ASのレンズが前後に移動して,ピントを合わせてくれる。つまり,後群移動式のレンズとして動作するわけだ。

 ただし,TC-16ASのレンズ移動量が小さいため,ピントをあわせてくれる範囲は狭い。 Ai NIKKOR 135mm F2.8S で使用するとき,主レンズのピント位置が無限遠なら,最短撮影距離は7mほどになる(主レンズのピント位置をそれなりに近距離に設定しておけば,近距離でもAF動作させることは可能だ)。

 右の画像は,F-801AF での使用例だ。

 Ai NIKKOR 135mm F2.8SにTC-16ASを装着した。ニコンMFレンズ群を多数お持ちで,AFボディも併用されている方は,1つ用意しておくときっと重宝するだろう。

 ただし,TC-16ASを使うときには,マルチパターン測光やプログラムAEは使えない。Aiレンズを装着したときと同じ制限がある。

Tc16b.jpg (14038 バイト)

 

Tc16c.jpg (56652 バイト)

(C)MATIA

Nikon F-801
Ai NIKKOR 135mm F2.8S+TC-16AS
Konica LV100

 最後に,TC-16ASを使って撮影した例を示す。このように「移動してくる」被写体の撮影には,置きピンだけでは対応しきれないこともある。幸い,移動の速度は遅いので,F-801AFのAFでも十分に追随できる。

(MATIA)

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