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3P! 3P! F3P!

 F3P ・・・ 3Pという言葉を聞いて男なら興味を持たないわけはない。

 その発売のときをアサヒカメラで知った僕はプレス用であるということでまさか手に入るとは思ってなかった。

 カメラ屋で「F3Pって買えるの?」って聞いたら

 「聞いときますね。」という答え。

 そして一週間後・・・「入荷しましたよ。」って・・・。
 注文した覚えないのに・・・。

 でも当時 信者予備軍の僕としては預金通帳を見て決心せざるを得なかった。

 もちろんこのカメラはプレス向けにF3HPを改造したものであるがその変更点に関してはF3Limitedの項で紹介されているので ここではその一部について記述するにとどめておく。

 まず目に付くのがペンタ部。

 HP仕様のペンタ部はチタン製でストロボ用ホットシューが付けられている。

 ストロボ撮影中のフィルム交換をスムーズにするためのものであるがTTL調光には対応していない。

 ペンタ部はチタン製だけあって なかなか頭が固くそのザラザラ感は数の子のようで心地よい。

 次にシャッターボタン。

 ケーブルレリーズ用穴があるはずのボタンにはゴムのカバー。
 防滴対策であるが・・・やっぱり生がいい・・・?
 極薄とも思えないし、万が一破れようものなら男どもは真っ青!
 ましてや針で穴を開けるような自殺行為はやめましょう。
 一回一回必ず新品を使いましょう。 (ウソウソ)

 裏ブタMF-6B

 裏ブタは通常のF3とは違いロックなしの巻き戻しレバーを引っ張るだけで開く。

 迅速にフィルム交換をという配慮だが 簡単に開くなんて会長好み?
 開かせるまでのシチュエーションも楽しみたいような・・・。

 これは普通の裏ブタ仕様の3PとMF-6B付きの2バージョンあるらしいけど僕のはなぜかMF-6B付き。

 MD-4使用時 巻き戻しでベロが出たままモーターが止まる。
 べつに要らなかったんだけどね。
 それにMD-4を付けないとちゃんと置けない。
 MD-4との接点のため裏ブタから突起が出てる。

 突起のサイズは好みのものでつい触れたくなるがあんまりいじったりましてや舐めるようなことをした場合、接触不良や全身に電気が走る恐れがあるので 少なくとも明るいうちはやめるべし。

 ちなみにMD-4Pなるプレス仕様のモータードライブもあるらしいが防滴仕様のためシャッターボタンに避妊処理が・・・いや ゴムカバーがかぶせてあることとザラザラの部分がグリップ全体に及んでいること以外僕は知りませーん。

 しっかし・・・ザラザラとかゴムカバーとか・・・。

 さて その使用感は・・・特にプレス仕様である恩恵をこうむることは通常ないと思うが その存在感 所有する喜び。F4E、F5と手元にあるフラッグシップ機と並べても異様にその存在を訴えている。

 そしてその音。

 横走りシャッター特有のかん高い巻き上げ音。
 シャッターボタンを優しく扱う指先の動きに反応し昇天するかのような叫び。

 いかせる喜びを味わいたい男の持ち物である。

 写り?
 3Pしたい人の感性まかせ。

(2001/4/19 よしつぐ)

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