主な特徴
ニコンFG−20はFGからプログラムAEとストロボのTTL自動調光及びAEの露出補正を省略したカメラである。というより、ニコンEMにマニュアル露出機構を組み込んだカメラという方が分かり易いだろう。
ただし、ファインダ−内に設定した絞りもシャッタ−スピ−ドも表示されないので、マニュアル露出は使いにくく実質的には絞り優先AE機であろう。発売は1984年であり、翌年α7000が発売されたため、FG−20は生産台数が少なかったらしく中古市場では貴重な機種になっており特にブラックボディは、めったに見られない。
使用感
EMとの比較になるが、シャッタ−ショック(ミラ−ショック)が軽減されているように思われ、手振れが抑えられそうだ。多分、コストダウンも兼ねてのことだろうと思われるが、シャッタ−の慣性モ−メントとミラ−の重量を軽減したのではないだろうか。
そのぶん、EMの重厚なシャッタ−感覚は無くなってはいるが。実際に撮影してみると、ミラ−ボックス内の内面反射の影響で逆光ぎみの時フレアぽっくなるのはしかたがないが、気軽なお散歩のお供にネガフィルムを入れて持ち出すのには良いかもしれない。
(TMAX)
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