■ 秘宝堂 [Nikon FE2 の使用感] Page 1

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Nikon FE2 仕様
発売 1983年3月
価格 111,000円(F1.4付)
形式 絞り優先AE マニュアル
測光 中央部重点測光
シャッタースピード 1/4000〜8秒、B、X、M125

 

 Nikon FE2 最高速4000分の1秒、ストロボ同調250分の1秒の絞り優先AE35mm一眼レフ。ここではその使用感等を書いてみたいと思う。

 星景、星の撮影が好きな私は、といってもヘールボップ彗星以来だから経験はまだまだ浅く「下手な鉄砲も・・・」のくちである。主に使用しているカメラはNewFM2であるが、これは夜のB(バルブ)撮影はいいが昼の撮影となると絞り、シャッタースピードを操作しなければならないので昼の撮影にはF90Xsを使っている。

 さて、最近某所からFE2を入手した。手にとってじっくり眺め回すとNewFM2とほぼ同じ感じである。違うのは前面のFE2の文字、シャッタースピード(8秒〜)、露出補正用のダイヤルである。裏蓋を開けてみてビックリした。シャッターの羽根が芸術品と思えるくらいに美しいハニカム模様をしている。そのハニカム模様はチタンを使用しなおかつ軽量化するための模様であるらしい。凝っているなと思ってはみたが、ここまで努力して1/4000秒のシャッタースピードを達成したのかと思うとさすがはニコン様と思ってしまう。

 とりあえずは星景を撮ってみようとAi28mmF2.8Sを取り付ける。フードにはヒーターを巻き付け準備OK。備中国分寺に到着して車の外に出るととても寒い。気温を見ると−2度、五重塔と星をファインダーでにらみ、撮影を始めた。1時間もしないうちに三脚には霜が降りている。それにも関わらずFE2は快調に動作している。周辺が結構明るい上、近くの道路を自動車が頻繁に通るため長時間の露出は出来ず、10〜15分の露出を繰り返す。寒いときにも電池を気にすることなく撮影できるというのもこのカメラのいいところでもある。午前3時、私の方が寒さと眠気に耐えられなくなり撮影終了。

 先の日曜日、天気が良かったのでFE2を持ち出した。以前から備前焼の街並みをスナップしようと思っていたのでちょうど試し撮りという形になってしまった。使用したレンズはAi50mmF1.8でパンケーキかと思えるほどの薄いレンズである。ストラップを持ってぶら下げた時のバランスがとてもよくまた軽い。

 撮影はもちろん絞り優先オートを使用しての撮影である。絞りを変化させるとファインダー左側の針が小気味よく上下に動く。露出補正は上部の左側にありボタンを押しながらダイヤルを回さなければならないので少しやりにくいが、それはそれで良かったりもする。店の中の灯りでもF1.8のレンズで何とか撮影できる。F90などから比べると小さく軽いのはそれだけで軽快感があり、どこへでも連れていきたいかわいいカメラだ。

 最後にFE2様のご活躍写真を2枚掲載します。

 

FE2様のご活躍写真

 



「五重塔」

(C)fumio
FE2 Ai28mmF2.8S f2.8 10分
フジ RDPU



「土塀」

(C)fumio
FE2 Ai50mmF1.8 f5.6 1/125
フジ RDPU

(fumio)

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