ニコンF用ベローズアタッチメントとの出会い
平成10年の夏も終わりに近づいた頃、いつもの様に中古カメラ買いたい病に侵された私は、昼休みの時間を利用して会社の近くにある中古カメラ屋に吸い寄せられて行きました。
見なれたショーケースの中を何を探すともなくのぞいていると、少し黄ばんだ説明書のような物を輪ゴムでくくり付けたベローズが申し訳なさそうに転がっていました。
「転がっていた」と表現するのがぴったりです。
店主は、このガラクタを置き場所がないからショーケースの中に入れてやったんだ、と言う感じでした。
よく見るとベローズの先端には日本光学の亀の子マークが付いており、古さを感じますが、使った形跡があまりなく、値札には3500円と記入されています。
使えるのかな?
光線漏れは大丈夫だろうか?
蛇腹は死んでるのかな?
などなど不安が一杯でしたが、店主にショーケースから出してもらいチェック。作動、蛇腹の破れ、モルト(モルトは旧タイプのべとつかないタイプ)を確認し、値段が手ごろなので駄目元で購入。
自宅に帰ってからスタンドライトで光線もれをチェックすると、レンズロック解除ピンの所のモルトが縮小し、光線漏れを確認。
ホームセンターで買ってきた隙間ふさぎ用黒スポンジで補修。
テスト撮影をしてみましたが問題無く使用できました。
気に入った点
亀の子マークの骨董品。
特筆事項
撮影倍率が5倍、6倍ともなると、狙ったところにカメラを向けるのがとても大変。枯葉の絨毯の上にコンタクトレンズを落として、それを近視の眼で探しているよう感じです。
不満な点
一言で言うと、実用には不向き。
誰が使うのかな?
なんに使うのかな?
等倍までならマクロレンズの方がコンパクトで使いやすいです。
使用状況
インテリア置物。(笑)
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