■ 秘宝堂 [Nikon FE2] Page 1

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fe2c.jpg (15122 バイト)

 仕      様 

発   売

1983年3月

価   格

\111,000-(F1.4付) 

形   式

絞り優先方式AE マニュアル

測   光

中央部重点測光

 シャッタースピード 

1/4000〜8秒、B、X、M125 

<お詫び>

 このページに使用している写真は、初期のデジカメで撮影しましたので、画像が見づらいことをお詫びします。 近日中(何時のことだ?。)には綺麗なものに差し替える予定です。


 Nikon FE2 は、私が初めて新品で手にしたカメラである。

 それまでは父譲りの Nikomat FTn を使用していたが、軽量なボディ、AEの信頼度などから、欲しくて欲しくてたまらなかったカメラである。

 かれこれ10年以上前、大学の1年生か2年生の頃に購入したものであるが、Auto NIKKOR 50mm f1.4 AI改とともに、今でも出張時にはバッグに潜んでいる。


 FE2はFEの後継として1983年4月に世に表れたカメラである。

 FM2の兄貴分的な存在といわれるFE2、私は一芸秀でているF3の弟分的なカメラと思っている。

 AFカメラが全盛になるまでは、F3を持っているという前提の下ではあるが、プロは姉妹機のFM2とともにFE2を常用していたという話を聞いたことがある。

 今の時代に合わせてみると、F5を持っているが通常はF90を使用することに相当する。でも、そのような話は聞かない。 それだけFE2は当時のフラグシップ機にも勝るスペックを備えていたのである。

 その誇れる最大のポイントはシャッタースピードである。

 シンクロ速度を初めて1/250秒まで引き上げるとともに、FM2で実現されたシャッターの最高速度1/4000秒も搭載しており、どれだけ早いシャッターが切れるかという各メーカー間の競争に拍車をかけたカメラである。なお、ストロボはTTL調光が可能である。

fe2b.jpg (6679 バイト)
 F3のシンクロ速度及び最高速度は、それぞれ1/80秒、1/2000秒であり、FE2のスペックの凄さが実感していただけると思う。(最もF3は耐久性やシステムの拡張性などが追求され尽くされており、これだけで単純にFE2の方がF3よりも優れたカメラであるとはならないのだが。)
fe2a.jpg (15245 バイト)  ファインダー内表示も、FEと同様、「絞り値と連動した適正シャッタースピード」と「設定したシャッタースピード」が追針式で表示され、マニュアル使用時の露出補正も容易に行うことができる。

 また、AE時に露出補正を行っている際には+/-がレッド表示され、その後の撮影ミスを防いでくれる。

 使い勝手としては、究極のマニュアルカメラではなかろうか。

 F3とFM2は現在でも製造販売されているが、FE2はAF化の波に呑み込まれ消えていってしまった。 しかし、そのスペックは決して見劣りするものではなく、今なお高い人気を集めている。それがFE2である。

(和吉)

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