■ 秘宝堂 [Nikon F-501] Page 1/2

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F501c.jpg (28393 バイト)

仕様
型式 モーター内臓35ミリ一眼レフレックス電子制御式フォーカルプレーンシャッターオートフォーカスカメラ
露出制御 デュアルプログラム、標準プログラム、高速プログラム、絞り優先オート、マニュアル
ピント検出方式 TTL位相検出法、ミラーボックス下部のCCD
素子により検出
フォーカスモード コンティニアスAFサーボ
シングルAFサーボ
マニュアル(フォーカスエイド機能)
ファインダー アイレベル式ペンタプリズム使用
視野率 約92%
倍率 約0.85倍(50ミリレンズ使用で∞の時)
ファインダースクリーン 専用B型標準装備、J・E 型と交換可能
測光方式 TTL中央重点瞬間絞り込み測光(中央重点度50%)マニュアル時およびファインダー内表示は開放測光
シャッター 電子制御上下走行式フォーカルプレーンシャッター
シャッタースピード 1〜1/2000秒(オート時無段階、マニュアル時リチウムナイオベート振動子によるデジタル電子制御12段階)およびバルブ
シンクロ接点 X接点のみ、1/125秒以下でスピードライトに同調
フィルム巻き上げ 内蔵モーターによる自動巻き上げ
S(1コマ)と C(連続)の切替え可能
フィルム巻き戻し 巻き戻しボタンおよびクランクによる
AEロック、AFロック、露出補正(+2EV〜−2EV、1/3EV ステップ)
電源 単3形乾電池4本
大きさ(幅X高さX奥行) 約 148.5 X 101.5 X 54.5mm
重量 約 625g(ボディのみ、電池除く)

 

F501a.jpg (37200 バイト)

< Nikon F-501の評価 >

1986年発売、希望小売価格¥89,000(ボディのみ)。

ニコン初の(ボディ内モーター駆動の)オートフォーカス一眼。

開発コンセプトは「使いやすい魅力的な一眼レフ」。プログラムAE、AF、フィルムの自動巻き上げとイージーローディング、TTLプログラムフラッシュ機構(内蔵ではない)、フィルム感度自動セット機構(DXシステム)と、当時としては至れり尽くせり?。

古いカメラだということを考えずに、気に入った点、気に入らない点をあげてみると・・・。

[ 気に入った点 ]

  • 操作がわかりやすい。

コマンドダイヤルもなければ液晶表示もない。

シャッタースピードダイヤルとレンズの絞りリングを動かすだけ。F3やF4と同時に使っても混乱しない。

  • 大きさ、デザインが好き。

グリップ部に電池が入っていないため、小さめのグリップが握りやすい。グリップの赤い横ラインも「F3とは違うよ」と主張しているようで好ましい。

大きさはほぼF3くらい。底部の電池ケース分厚いかな。

  • 電源が単三電池である。

電池の寿命や大きさ、重さはともかく、リチウムに比べて安いしどこでも手に入る。

[ 気に入らない点 ]

  • シャッター半押しから切れるまでのストロークが長い(ような気がする)し、感触が悪い。
  • プレビュー機能がない。
  • 警告音が煩わしい。(オフにもできるけどレバー式なので、知らないうちにオンになってしまうことがある)
  • ファインダー内に絞り表示が出ない。
  • AFが遅いし迷う。
  • AEロックボタンが小さい。

 後に発売されたF−401などに比べると、測光が中央重点であるとか、ストロボが内蔵されていないとか、フィルム巻き戻しが手動であるとか、誰もが使いやすいカメラだとは思えない。

 しかし伝統のFマウントを変えることなくAFを実現したこのカメラが、その後のF4、F5につながっていったことを考えると「ニコン信者の会」にとって重要な意味を持つカメラであることは間違いない(かな?)。

( jin)

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