いつもこのページを見ている方には説明の必要はないと思いますが、Nikon
F3を防滴対策の強化等の小改造をしてプロ仕様にされたカメラにNikon
F3Pというモデルがあります。
これはプロの受注により生産される特殊仕様という事になっています。(でもどうゆう訳かたまに店で売っているのを見かけるんですが…)
何年か前に、それを「民間人向け」にほぼ同じ仕様で期間限定で受注生産されたモデルが、Nikon
F3 Limitedです。
最近のNikon F5のニコン50周年記念モデルと似たような事を前にやっていたんですね…
当然コレクターズアイテムとしての性格が多分に強いカメラです。
普通のNikon F3 HPと並べてすぐにわかる変更点は、シャッターボタン廻りに防滴強化のためのゴムカバーが付けられた事と、ファインダーにアクセサリーシューが追加されている点です。それに、正面右肩のF3と刻印がある所に金文字でLimitedとバッチリ刻印されています。
ちょっと細かい所では、フィルム感度目盛に透明の樹脂カバーの装着、シャッターダイヤルのたっぱがすこし高くなっており、シャッターのロックも通常のとは異なり、機械的にボタンを固定する構造のものになっています。
通常のNikon F3HPから省略された部分として、裏蓋開閉のロックレバーとアイピースシャッター、セルフタイマーと、多重露出レバーがあります。
また、フィルムカウンターも通常の三角窓に黒地に青の文字から、丸窓に黒地に白の文字になっています。
おっと!これを忘れてはいけません。ファインダーの部分がチタンです。
他にもあるかもしれませんが、ちょっとわすれちゃいました(笑)。
実はこれだけ割り切ってくれると、私程度のレベルのアマだと時として不便を感じたり、何か取り返しのつかないドジを踏むかもしれないのですが、この割り切りさ加減が現場の最前線で写真を撮りまくるプロっぽくてかっこいいですね(笑)。
真面目な話、わしはカメラの扱いがヘタなんで、このくらいな方が…
わしが買ったのは、その元箱付の中古極上品でした。
「いいカメラ買いましたねぇ〜」
「いやぁ〜うらやましいです!」
「金バッチのニクい奴!」
といった具合に、取りようによってはゴッつい皮肉とも見れる賛辞を沢山いただきました。
ですが、事ある毎に口を酸っぱくして説明しているように、雨の中とかそうゆう場所でも安心して持って行けるカメラが欲しかったので、ちょっと高かったけどこれにしたんです。
ただ、たまたまわしが手に入れたのが、前のオーナーが箱にいれたまま何年も大事に大事に保管していたカメラだった様で、それを急にわしが乱暴にいぢくりまわしたせいかシャッターダイヤルが個着〜破損してしまい、わづか一月にしてNikon
F3 HP (新品!)に交換してもらうハメになりました。
そのとっかえてもらったNikon F3も何かいけない事に使った事が原因か、N様のゲキリンに振れてしまい、露出計がイッてしまう…というトラブルが発生。
厄払いのオーバーホールと併せてついこないだ(6月末)まで、ほぼ2ヶ月間に渡る入院生活を余儀なくされてしまったのでした。
ここまでだと悪口ばっかりなんですが、ファインダー視野がいつも使っていたNikomat
FT-2やNikon FE-10
にくらべて大変明るく、しかもハイアイポイントファインダーなので、眼鏡を掛けていても覗きやすいのは大変うれしいです。
購入してしばらくの間は、露出補正がやりにくいだのAEロックが指を離すと解除されるのは困るだの言ってましたが、そこはほれ、慣れればどーって事ありません。
また、クセになりそうな巻上げのフィーリングのよさ、シャッターの感触、実はしょっちゅう落っことしたりぶつけたりしているのにビクともしないタフなボデー、あの中央重点度の高い露出計も、慣れてくるとむしろ自分の感覚にあわせて露出補正がしやすい…といった具合にいい所も沢山ありまして、結局こればっかり使っているのでした。
実はもう一台欲しい!と真剣に考えるくらいで…やっぱり、これに代わるカメラってないんですよね。 |