1.機械の特徴
日本光学工業株式会社は大正6年に創立して以来、光学機器専門メーカーとして主に軍需産業向けに発展してきたが、第二時世界大戦終結に伴い軍需が見込めなくなった同社は、昭和23年3月に同社初の民生用カメラとしてニコンT型を発売した。以来、半世紀を経て同社のフラッグシップであるニコンF5をモディファイし、50周年記念モデルとして国内2000台限定で平成10年6月1日に発売されたものである。
なお、後に海外向けに1000台限定で販売することが発表された。
カメラ自体の基本性能はオリジナルF5となんら変わることなく、外観上の違いだけが特徴となっている。以下、その違いを記すれば
@ |
ボディー上カバーをブラック塗装からダークシルバー塗装に変更 |
A |
グリップ部の長楕円部のラバー部をレッドからダークグレーに変更 |
B |
チタン製ファインダー(ペンタプリズム)カバー全面の「Nikon」のロゴをNikonT型当時のロゴに彫刻で再現 |
C |
ボディー背面に、日本光学工業株式会社時代の社標を彫刻で再現 |
D |
ボディー背面に、ニコンカメラ50周年をしるす「50」マークをシルクプリント印刷 |
E |
50周年記念モデル用の特製ワイドストラップ付 |
F |
50周年記念モデル用の特製ボディーキャップ(ダークシルバー)付 |
G |
50周年記念モデル用の特製化粧箱入り |
H |
国内販売定価は34万円である。 |
|