■ 秘宝堂 [Nikon F5] Page 1

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 ここを覗きに来る人なら誰もが知っているであろう、ニコンの現フラッグシップモデルです。既に雑誌等で語り尽くされていることもあろうが、秘宝堂で紹介しないわけにもいかんでしょう!!
nikonf5No1.jpg (15120 バイト)

基本スペック

形式 モーター内蔵35mm一眼レフレックス電子制御式フォーカルプレーンシャッターオートフォーカスカメラ(長い!)
ファインダー 視野率約100%、倍率0.75倍
シャッター 30〜1/8000秒、B、X1/250秒
AFエリア 五箇所から一箇所を手動選択可能(いわゆる自動選択はなく、選択したAFエリアから外れた被写体をフォローするモードがある)
フィルム
巻き上げ
最高秒8コマ(専用充電池使用時)

 

さすがF一桁、基本性能が高い

 F5の第一の特徴は、やはりAFや測光性能云々より、基本性能の高さです。F一桁シリーズなんだから、当たり前なんだけど。ファインダーは、AF機の中ではトップクラスの出来です。ピントのヤマも掴みやすく、精度もバッチリです。

 また、シャッターを押してからの一連の動作が速い。特にミラー動作によるファインダー像の消失時間の短さなんて、全一眼レフカメラ中トップだと思われる。無論F2Hとかは除いてね。

まともで使える多点測距

 AFは5点測距で、うち3点がクロスセンサーという豪勢なもの。このAFについてについては、まともに使える多点測距であることを評価したい。

 多点測距を備えたカメラなんて一昔前からたくさん出ているが、どれも中央の測距点以外は精度が低く、静物ならまだしも、動体ともなると、まあ中央以外ではそこそこピンが来てれば良いでしょって感じで、使い物になりません。

 その点F5はどの測距点でも精度、スピード共バッチリで、使い物になるのです。

 下は激しく動き回るシロクマの写真である。AFカメラにとっては、かなり厳しい被写体であるが、測距の速さとコントラスト検出能力の高いクロスセンサーによって、被写を捕らえている(でも僕の使用しているスキャナーがヘボのため、画質が悪くてゴメンナサイ)

 

nikonf5No2.jpg (18676 バイト)

(C)MITSAN
AFDC135F2D使用

 

やはりDタイプレンズは便利

 当然、F5ではDタイプレンズに対応するようになりました。これによるメリットといえば、距離情報を加味した測光もあるけど、マイクロレンズなんかの露出倍数の補正を自動でやってくれることの方が大きいですね。

 F4等で外部露出計を使用してマクロ撮影をする場合、ほんとに苦労するけど(僕だけか(笑))、F5では自分の意図するF値をそのまま指定するだけですから、断然ラクです。

 また、F5で素早く正確なAFを望むであれば、AF−S/AF−Iレンズか、1995年以降発売のハイスピート化されたDタイプレンズでないとイカンようです。

 上記以外のレンズだと、スピードがイマイチだったり(Dタイプでも古い機種は遅いです)、非Dタイプだと精度もちょっと・・・って場合があります。

 ちなみにハイスピード化されたDタイプレンズは、F5以外の機種(F4等)にも使ってみると良いです。F5程ではないにしろ、かなり素早いAFスピートが得られます。

内蔵露出計も評判通りの優秀さ

 露出については人それぞれの好みもあるので、何をもって優秀とするのか評価が難しいが、どんな状況でも見た目通りに写るといって良いでしょう。

 色情報を加味し、測光素子が多いので、画面中の光源に対して惑わされにくくなっているのが大きな特徴です。

まとめ

 F5の良いところは、まだまだたくさんあるけど、キリがないので取り敢えずここまでにしておきます。とにかくF5は良いカメラです。

 良いカメラを使っても、腕が上がるわけではないし、良い写真が撮れるわけではないのかも知れません。しかし、F5の数々の優秀な機能/性能は、良い写真を撮れる可能性を確実に広げてくれるのです。

 F5はそんなカメラなのです。

(By MITSAN)

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