私がニコン様のシモベ、現代では唯一のニコン様の使いでもある大狸ヒロである。

　ニコン様との出会いは1000年ほど溯る前世の時であり、人間だった頃の話だ。私が川で洗濯をしていると、大きな箱のようなもの（今になってみるとこれはカメラだった）が「ドンブラコォ〜！ドンブラコォ〜！」と流れてきたのである。

　当時から恐妻家であった私は、早速家に持ち帰り女房と二人の子供の目の前でこの箱に包丁を入れたのであった。この頃も貧乏で、家族に食べさせるものもろくになかったので「どうか食べ物でありますように！」っという祈りをささげながら包丁を握っていた記憶がしっかりとＤＮＡに保存されている。

　ところが世の中は甘くはなかった。そう、この中から生まれてきたのが人間社会に遊びに来られたニコン様である。それ以降はニコン様と行動を共にし修行に励み、ニコン様の人間界での活動のすべてに携わって来たのである。

　現在はタヌキではあるが、タヌキになる直前まではニコン様が「世の中を救う時が来た！おまえにすべてを任せる！」というお言葉に従い某メーカーに潜入し現代カメラ創成期の基礎を築き上げる大事業に関わったのだ。

　ただし、この時期に女性関係で問題を起こしニコン様のお怒りを買い、現世ではタヌキとしてニコン様にお使いする羽目になったのである(^^;,。

　ちなみに現世でのご神機との出会いは、人間の養父（何故か養父はタヌキではなく人間なのだ）である者が、私が幼少の頃から「プロはニコンを使うべきである！」と洗脳し、ＤＮＡ情報を蘇らせてくれた結果である。

　私がご神機を意識したのは、まだ人間に化ける能力が完璧ではなかった幼稚園の頃からである。この頃からご神機で大量のフィルムを消化していたので、１０代後半のブランクを乗り越えてあらためてご神機を手に入れ、これで生計を立てるようになる。

　なんとかご神機達のお力により生活が安定してきた頃になると、再びニコン様が私の前に現れて「これからは情報社会の時代である！インターネットを利用し布教活動に力をいれろ！」というお告げと「これが成功したら来世はジャニーズ系の美男子の人間に生まれ変わるであろう」という飴を残して去っていったのである。

　腰の重い私も、この飴を目の前ににちらつかされたら重力がなくなったように軽くなるのは言うまでもない。個人で立ちあげていたホームページ（現在のコンテンツはニコン信者の会のみ）を利用し、早速Ｆ５様のネタを書くようになる（Ｆ５様のネタのログはこちらをクリック）。

　このＦ５様レポートの文章の中にギャグのようなフリをして「ニコン信者の会事務局」という言葉を用い、布教活動の第一歩を踏み出すわけである。

　この後は綿密なる計画に乗っ取り、ギャグページ制作を装いつつ、とりあえず現在のＴＯＰページ、踏絵のページ、そしてニコン様御神体のページを立ち上げ、その頃からネットで交流のあった面々に「ニコン信者の会に入会しなければ、貴方の機材に何が起こっても当方は一切の責任は持てません」という不幸のメールを投げつけたのである。もちろんすべて当初の計画通りで、恐れおののいた人々を入会させＦ会員の基礎を作り上げることに成功した。

　現在では当初の目論見通りＦ会員の品位を高める為に会員数を５０名と定め、多数の入会者を獲得することに成功し、来世にジャニーズ系の顔をゲットできることは確実となったのである。会員数を５０と定めたのは、決して管理が面倒になるからではなく、当初の目論見通りであるのであしからず。

　さて、今後のニコン信者の会の運営方針を述べておこう。ニコン様の使いである私は人間の頭を軽くはたくだけでブレボケを防止できる能力を持っている。もちろんズバ抜けた祈祷力によるＮＳＫ特製シールの作成も出来る。これらの能力を使い御布施を集め個人的な繁栄を目指しているのである。

　Ｆ会員から集めている御布施も現在は小額であるが、年を経るごとにネズミ算式に高額になり、これだけで金持ちになれることは明白である。もちろんこの目論見はまだＦ会員に気づかれてはいない。「一度捕まえた客は骨までしゃぶれ！」がニコン様の教えであり、Ｆマウントの精神でもあるのだ(笑)。