名城大学附属高校ラグビー部OBの皆様!こんにちは!
第22期OB(1968年生れ)の矢野武と申します。
私、スポーツ実況を生業としており、現在CS&ケーブル放送のスポーツチャンネル『J SPORTS』でラグビー中継も担当しています。
今回より"OB会サイト専用"に不定期ながらコラムを書かせて頂きます。
駄文、雑文ながら当OBサイトを時折りのぞいてもらう動機の一つになってくれれば幸いです。
そこで初回は「最近のラグビーの事はよくわからん!」って方に今のラグビー事情について紹介します。
今、日本のラグビー界は2019年に開催が決まったラグビーワールドカップ日本大会へ向けユース世代の強化(まさに今の高校生世代が日本大会の中心)、そして何より日本代表の強化に力をいれています。
そんなラグビーワールドカップ・ニュージーランド大会開催が目前の9月9日に迫りました。
勿論"ジャパン"もアジア代表として7大会連続で出場します。
現在ジャパンを率いるのは、JK こと ジョン・カーワン ヘッドコーチ(元オールブラックスのMで第1回W杯のトライ王)。
キャプテンはトヨタ自動車所属の菊谷崇選手です。
ジャパンには10人の外国生れの選手が名を連ね、一見すると「助っ人で強化!」したかのように映るかも知れませんが、オリンピックやサッカーと違い国籍主義で無いラグビーは特別なことではありません。
ニュージーランド生れのマイケル・リーチ(札幌山の手高校 → 東海大学 → 東芝)やトンガ生れのホラニ・龍・コリニアシ(埼工大深谷 → 埼工大 → パナソニック)と花園にも出場した「日本ラグビーで育った選手です。
また、半分の5人は日本へ帰化し身も心も日本人としてW杯に挑みます(ウェブ将武 = ウェブ・ショーンなんて漢字を入れる選手も)。
過去の代表のように、松尾雄治さん、平尾誠二さん、吉田義人さん、大畑大介さんと言った絶対的なエースはいませんが、海外に比べて身体も大きく見劣りする事も無くなり、『低く + 速く + 激しく + 走り勝つ』をモットーに列強に挑みます。
そんなジャパンの一次リーグの相手を対戦順に紹介します。
【対フランス】 サポート選手が泡のように次々に現れる変幻自在なスタイルから"シャンパンラグビー"の異名をとります。しかし日本にとって最大のポイントは世界最強といわれるスクラムに対応出来るか否か?にかかっています。2003年のW杯でも対戦し善戦はしましたが過去8試合戦い勝利はありません。しかし"気分屋"なところがあるフランス、ゲームの入りで機先を制する事が出来れば可能性は出て来ます。
【対ニュージーランド】 現在世界ランキング1位。早くも絶対的な優勝候補の声が挙がるオールブラックス(AB)。母国開催で優勝を使命付けられたABとは過去3度対戦、未だにW杯の得点記録として残る1995年南アフリカ大会の17-145、、、アノ汚名を晴らす機会が16年ぶりに巡って来ました。特にジャパンにはヘッドコーチ始めニュージーランド出身者が多いだけに"反骨心"が吉と出るか?"憧れのAB"に萎縮して凶と出るか?
【対トンガ】 こちらも日本でプレーする選手も多く、馴染深いライバル国。対戦戦績は7勝5敗と日本がリード。特にここ数年は連勝、今年7月にも28-27で勝利しています、、、が!その時には欧州のクラブでプレーする選手は合流していませんでした、、、果たして?
【対カナダ】 こちらもライバル国。日本の11勝9敗2引き分け。特に4年前のW杯で対戦し12-12で引き分けています、、、これは決着戦です。
J SPORTSでは全48試合LIVE中継!私も現地ニュージーランドへ飛び、開幕戦&ジャパン戦を中心に実況して来ます。
今大会は地上波の日本テレビ(中京テレビ)でも中継があります。J SPORTSご覧いただけない環境の方も是非観戦して下さい。
【9月9日(金)開幕戦 ニュージーランド vs トンガ】 = 日本TV 25:48〜
【9月10日(土) ジャパン vs フランス】 = 日本TV 14:30〜 (中京TV14:50〜)
【9月16日(金) ジャパン vs ニュージーランド】 = 日本TV 24:58〜
【9月21日(水) ジャパン vs トンガ】 = 日本TV 23:58〜
【9月27日(火) ジャパン vs カナダ】 = 日本TV 23:58〜
ジョン・カーワンHCはこうコメントしています。
「今大会『2勝(トンガ、カナダ)』を公式見解として掲げていますが、個人的な目標は『3勝』です。具体的な話はできませんが、宮本武蔵が佐々木小次郎と対決した時に使ったようなサプライズを用いて、何とか個人的な目標を達成出来るようにしたい。」。
そのターゲットは初戦のフランス戦だと思います。もちろんジャパンがW杯で勝こと自体容易ではありません。とは言えトンガ、カナダを下しても世界のニュースには成りません。
しかしフランスを下すような事があればラグビー界の"事件"です。
世界を驚かすにはやはりフランスからの歴史的金星だと思います。
OBの皆さん!どうぞ再びラグビー魂に火をつけてください!
そして何より、現役の高校生がW杯を観戦し"感じて"欲しいものです。
*現地ニュージーランドからの毎日の情報は、矢野武の個人BLOGをごらんください。
では次回のコラムもご期待ください。
NO RUGBY NO LIFE
第1回 『ようこそ!OB会BLOGへ』