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★日韓文化交流の夕べ★
2002年7月21日(日)14:00〜★名古屋・栄・テレピアホール
文責:Rei
韓国観光公社主催の日韓文化交流の夕べというイベントがあった。
今回の出演は「コリアハウス」の舞踊団。その中のサムルノリのメンバーが、以前名古屋でワークショップを行った際に招請した「チンセ・サムルノリ」だった。
もう10年近くも前のことになる。当時、ノリパンのメンバーもずいぶんお世話になった。チンセの公演はそのとき以来である。とあれば行かなくては!
入場は抽選だったが、蔡さんが直接交渉し10枚ほど手に入れ、他のノリパンメンバーも個人的に申込、何人か当選した。ということで、ほぼメンバー全員で見に行くことに。最近加わったメンバーは、まだサムルノリや舞踊を見たことのない子も多い。今回は、一通り代表的なものをやるようだし、それぞれ楽しめそうな公演だ。

アンニョンハセヨ!約1ヶ月間続いた日韓共催のワールドカップも終わり、日本と韓国がすばらしい成績を残し、両国が一体となって盛り上がることが出来たことに新しい力を感じました。また、2002年は日韓国民交流の年でもあります。
今こそ、相互交流を活発化し、お互いの国を理解しあう絶好の機会となることを念願し、この場を催させていただきました。 この催しが皆様と韓国との素晴らしい出会いとなることを祈念し、皆様のご声援を心よりお願い申し上げます。(韓国観光公社チラシより)

■コリアハウス公演団とは
コリアハウス公演団 コリアハウスは日本人観光客がよく訪れる宮廷料理屋として知られているが、韓国の伝統文化と芸術そして生活文化を内外国人に紹介するために設立された公的機関である。「コリアハウス公演団」はそこに専属する舞踊団として1982年2月に創立された。20余年の間、世界各国の国賓などが足を運び絶賛するなど水準の高い伝統芸術公演を行っている。(チラシ解説より)
コリアハウスホームページ  http://www.koreahouse.or.kr/foreign_page/japan_index.htm


★第一部 韓国伝統結婚式の様子紹介

韓国の古代にそった伝統的な結婚式の様子を紹介。
美しい婚礼衣装をまとい、大小道具を使い優雅に進行される韓国の伝統的結婚式は、韓国人の生活の一部と考え方を垣間見るチャンスとなる。少なくなってはいるものの、現在もこの伝統的な儀式による結婚式を行うカップルは大都市ソウルでしばしば目にするほどである 。(チラシより)

舞台上で、韓国の伝統的な結婚式を再現する。俳優はどうやらコリアハウス舞踊団メンバー。チンセのメンバーも花婿、介添人などで参加している(笑える)。当時とあまり変わらない感じだ。全体的には解説がスムーズでなかったせいかいまいち流れがつかめなかった・・・。


★第二部 民俗舞踊公演
☆扇の舞(プチェチュム)

コリアハウス資料より

プチェチュムは伝統舞踊の代表的な一つであり、近代に入って作られた創作舞踊をもって披露される。両手の扇を広げたり閉じたり、回したりうねらせたりという複雑な扇の動きで様々な模様を演じる。 9人によるプチェチュム。(チラシより)

薄いピンクのチョゴリに濃いピンクのチマに身を包んだ踊り手がクッコリのリズムに合せて登場。伴奏は生演奏!
一つ一つの動作も美しいが全体的な構成も面白かった。
リズムは、クッコリ〜フィモリ〜チャジンモリ〜クッコリの流れ。プチェチュムでフィモリが入るのははじめて見た。フィモリの早く細かいリズムに合せ円を描きながらプチェが波打ち、やがて一列になり軽快なチャジンモリへ・・・。
蔡さんはとなりで、ノリパンでもやらにゃなどとつぶやく
☆三道プンムル(農楽)

忠清道、全羅道、慶尚道など3道の農楽。リズムの中で特色あるリズムだけを選んで演奏曲として構成した作品。(チラシより)

大望のチンセ・サムルノリの登場。 髪型など多少変わっているが、10年という年月はあまり感じられない。 演奏が始まるやいなや、昔の記憶がよみがえる。キム・ボンマンの柔らなケンガリ。キム・ギョンスの正確な拍子を刻むチャンゴ。キル・ギオクの力強くやわらかいプク。イ・ユングの吸い込まれるようなチン。 演奏は架橋を迎え、最後はやはりボンマンとギオクのケンガリの掛け合い(チャクセ)。チャンゴはスピードを増すが一瞬の乱れもみせない。会場からは手拍子が・・・興奮のうちに演奏は終了。力は衰えてないというより増しているのかもとさえ思えた。
☆太平舞(テピョンム)

コリアハウス資料より

紅色に彩られたながい軸が特徴の宮中衣装に見を包んだ舞姫の演じる舞踊である。足さばきに修練を要する節度ある舞踊で、優雅で繊細な中にも気品を秘める技巧度の高い伝統舞踊の一つである。(チラシより)

プチェチュムの舞姫が、今度は青と白の衣装で道具などは持たず登場。伴奏は打楽器のみ。 複雑な拍子だった。一般的なクッコリやチャジンモリではない。なんというリズムだろう?蔡さんは拍を解明した様子で、またまたノリパンでもやらにゃとつぶやいていた。韓国舞踊独特の足さばき(かかとから着き、足首をやわらかく屈伸させる)のやわらかさが美しく表現され、また、打楽器の伴奏によりスピード感と力強ささえ感じた。
☆器楽演奏

コリアハウス資料より
器楽演奏:韓国南側地域の巫俗の音楽を器楽曲化した合奏で、民俗楽の合奏の白眉、カヤグム(伽耶琴)、ピリ(笛)、テグム、チャンゴ、チンなど5つの楽器で構成される。合奏中、時々楽器の特性を見せるため、個々の独奏があり、この音楽の個性を一層引き立てている。 (チラシより)
☆カンガンスレ

コリアハウス資料より

カンガンスレは陰暦の1月と9月の十五夜に女性が行う遊びであり、興をそそるために踊られた集団舞踊である。つき模様に丸く円をつくり、手をつなぎ、力強く地面を踏んで跳びながら回る踊りである。 (チラシより)

カンガンスレは遊びとしてノリパンのなかでもやったことはあるが、本来のものを見たのは初めてだった。以前、本で読んだが、カンガンスレには何種類もの歌と動作がある。歌がつぎつぎと変わると、それに合せて、円を作ったり、渦巻きになったり、腰を持ってムカデのように連なったり・・・・と様々な動作を繰り広げる。後ろで長い三つ網を結い、チマチョゴリに身を包んだ女性たちがとてもかわいい。公演が終わった後、今度は脇さんも加わりノリパンでやらなぁと言っていた。
☆サムルノリ

コリアハウス資料より

サムル(四物)とは四つの農楽の打楽器を意味し、ケンガリ、チン、プク、チャンゴのことである。ノリは遊び、遊戯。この四つの打楽器を激しく打ち鳴らす韓国の代表的な伝統芸能である。 (チラシより)

解説には、サムルノリと書いてあったが、サムルノリの楽器を体につけて、頭にはサンモを付けて踊る「パンクッ」だった。再び、チンセ登場。時間の関係か短めに次々と展開していく。

キン・ボンマンのプポ(サンモの上に鳥の羽を束ね、花をかたどったもの)が以外とうける。動くとプボが花のごとく開閉する。と会場からは笑いが・・・ ここは笑うとこだったのか・・・?

続いて、キム・ギョンスのソルチャンゴ。正確にチャンゴを叩き、踊り、かつサンモを回す。リズムは乱れることはない。

そして、待ってましたぁー。キル・ギオクのソゴチュム。時間が短いからすぐに大回転へ。すごいすごい、ほとんど床と水平の体勢で、1・2・3・4周!!!すごぉーい、やっぱりすごぉーい!!!!!

かつて見たチンセならここで終わりだった。でも、今日はもうひとつ! イ・ユングのヨルトゥバル(長いサンモ)。
軽快に登場し、客先に向かって長ーーーいサンモを投げる!サンモはシュルシュルーーーーーっと伸び客席の上空へ。次の瞬間、頭でぐっとひきよせると、サンモはゆっくりとユング氏の周りをまわり始める。 サンモを回したまま、寝転んでみたり、四つんばいで歩いたり、と思えば、回ったり、お客さんと対話するように笑いと見せ場が次々と展開される。

会場が一体となり盛り上がったところで終わってしまった。単独公演だったら、ここでお客も交えて乱舞するところだけどね・・・。 短くてもっと見たい気もしたが、見せ場がぎゅっとつまっていて見ごたえもあった。
脇さんはヨルトゥバルにそうとう衝撃を受けていたようすだった。



★特別公演 日本伝統文化交流「筝と尺八」   筝奏者:鈴木順子☆尺八奏者:加藤条山


☆「春の海」 宮崎道雄作曲:穏やかな春の海の感じ、かもめの飛び交う様を表現した曲。
☆「壹越」 山本邦山作曲:筝、尺八の二つからなる純器楽曲。三楽章からなり、調性は全楽章を通じて壹越(D)を基調とする。 (チラシより)


あっという間の公演も終了。
皆でわいわいとロビーへでると、コリアハウスのメンバーがお客さんにあいさつしている。
私たちも、チンセメンバーに掛けより、挨拶をする。以外にも、メンバーは私たちのことをよく覚えていてくれた。びっくりしたのは、当時3歳ぐらい だったゆきちゃんや小学生だったいつか(10年前の話・・・)のことを見てすぐわかり、名前まで覚えててくれたこと。本当にうれしかった。最後に、コリアハウスのメンバーと写真を撮り別れた。
そのあと、皆で夕食がてら一杯飲みに行ったが、みななんだか興奮さめやらぬという感じで・・・わいわいと楽しいお酒となった。

コリアハウス公演団
記念撮影
コリアハウス公演団員
ノリパンも混じって記念撮影!

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