ネコハギとメドハギとヤハズソウ

ネコハギ

日本の秋の花を代表するハギ(萩)は落葉低木であるが、ハギ属の中に草本のハギがある。( 「ハギの花見」 の項参照)
ネコハギ、メドハギ、ヤハズソウで、いずれも草本であるが、ハギとそっくりな花を付け、秋の野原をハギと共に彩る。 尤も、ヤハズソウについてはハギ属に入れずにヤハズソウ属として独立させる分類もある。

ネコハギ

メドハギ

ヤハズソウ

ネコハギは日当たりの良い草地に咲く多年草で、茎は地面を這って伸びる。 低木のイヌハギに対し名付けられた名前で、写真に見るように毛が多い事からネコハギとされたとする説が一般的である。
メドハギはやはり多年草で、メドギハギが縮まってメドハギになったとされる。 メドギは占いをするときに使われる筮竹(ぜいちく)の事で、この草の茎を使って筮竹が作られたことによるとされる。
ヤハズソウ(矢筈草)は一年草で、左の写真に見るように、葉をちぎると矢筈(矢の羽根の先)の形にちぎれる事による。
いずれもハギに似た可愛い花を付け秋の野原や路傍で目立つ草本のハギ達である。

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