ネコノメソウとヤマネコノメソウ

ネコノメソウ

四月の中旬頃、山裾を散策すると黄色と緑のコントラストの綺麗な植物の群落によく出会う。 ネコノメソウ(ミズネコノメソウ)やヤマネコノメソウで、群生するので良く目立つ。
下の写真に見るように裂開した果実が猫の目のように見えることからその名があるユキノシタ科の花である。
ネコノメソウの仲間は世界に30種程あり、その内14種類が日本に生育する。 ネコノメソウ、ヤマネコノメソウ、ツルネコノメソウ、マルバネコノメソウ、ホクリクネコノメソウ、ボタンネコノメソウ、イワボタン、ハナネコノメソウ等で、この内、散歩がてらにすぐ見つかるのがネコノメソウとヤマネコノメソウである。
 

ネコノメソウ(ミズネコノメソウ)の花と群落

ヤマネコノメソウの花と果実と互生する茎葉

ネコノメソウとヤマネコノメソウの区別は表面上では難しいが、写真に見るように茎葉がネコノメソウは対生するのに対し、ヤマネコノメソウは互生するので、茎葉を見れば区別が付く。 又、ネコノメソウの別名をミズネコノメソウと呼ぶように水辺等の湿地に多いのに対し、ヤマネコノメソウは多少乾燥した土地にも生育する。
この地方では見られないが、日本海側を訪れるとホクリクネコノメソウやその変種であるボタンネコノメソウ等も比較的簡単に見られる。

ホクリクネコノメソウ

ネコノメソウは通常の花の持つ華麗さはないが、黄色と緑のコントラストが美しい群落をつくり、4月中旬の山裾を彩る。

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