稲穂が実る頃、ところどころの水田に小さな薄紫色の花が咲き始め、一日花であるが、次々と咲き、水田の中を彩る。 |
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東南アジア原産で、稲作の渡来と共に帰化し、古くから知られた花で、万葉集にも三首ほど読まれている。 「春霞 春日の里の 植えコナギ 苗なりと言ひし 枝はさしにけむ」、 「上毛の 伊香保の沼に 植えコナギ かく恋むとや 種求めけむ」 と有るように、昔は野菜として植えられた。 江戸時代の農業書 「菜譜」 にも水菜のひとつとしてあげられており、東南アジアでは今でも野菜として売られている。 |