X3
走行インプレッション

2012/9/2





X3に乗り始めて1ヶ月。もう、ヒマさえあれば運転してる。ガソリン代かかるけど、無駄に運転してる。
新しいオモチャは楽しい。

リッターカー並み、というわけにはいかないが、ステップワゴン並みにはキビキビ走らせられるようになってきた。
だいぶ慣れたな。
駐車場でのバックも、だいぶ感覚を掴んできた。




試乗しなかったので、納車されて走り出した時の第一印象は、「固い!」「重い!」だった。

ふにゃふにゃはキライなので、わたしにとっては良いことなのだが、とにかく固い乗り心地だ。
タイヤが太いので、若干ながら緩和されているのだと思うが、それでもかなり固い。
4万キロ走行でこれだから、新車はもっと固かったんだろう。
凸凹の石畳なんかあった日にゃあ、どうなるかと思ったんだけど、そういうのは大丈夫だった。
要するに、サスの減衰が固いということなのだな。そういえば、欧州車はサスの伸び方向が固いって聞いたことがあるけど、こういうことか。

それから、ハンドルが重い。普通のパワーステアリングみたいに、片手でクルクルは無理だと思った。
これは、ハンドリングがとてもクイックなのの裏返し。
つまり、ちょっとの切れ角でハンドルがしっかり切れるわけだ。
だから、基本どおりの操作をしていれば、非常にクイックに曲がることが出来る。
しかも、人間って慣れてくるもので、今ではクルクル出来てしまうようになった。




それで、先日ジャム勝山の大会へ行ってきた。
宇都宮から福井県勝山市まで、往復1200キロほどの、高速道路メインの走行。
三人で運転を交代しながら走ってきたので、リアシートに乗る機会もあった。

高速道路は、さすがにラクだった。
前より排気量が大きいということもあるし、室内が非常に静かだということもある。
でも、やっぱり安定感が違うね。

そして強く思ったのは、「このクルマは高速道路用に作られてるんだな」ということ。

街乗りでは固過ぎると思ったサスペンションは、高速道路でジャストの動きをする。
普段は重たくてクイック過ぎるステアリングも、落ち着いていて、かつスムーズなレーンチェンジにジャストの反応。
高回転までストレス無く回るエンジンは、静かだし十分なパワーがある。
ミッションも、100キロ前後で最も良い回転域を保つようになっている。追い越し加速等でもストレスが無い。

とにかく、全てにおいて快適だった。
にもかかわらず、そんなに飛ばす気にもならず、のんびり走っていられる。
申し訳ないが、ステップワゴンとは比較にならんなあ、と思った。

それで、下道も入れた今回の1200キロ全工程の燃費は、10.5km/lをマークした。
3人3機の人と荷物を満載して、だ。
特別エコランしたわけでもなく、まあ普通の運転。
高速の合流なんかは5000まで回したりしたし。
それでも、ステップワゴンと同じくらいの燃費だ。

まあ、レギュラーとハイオクの費用差はあるけどね。
街乗りだと、だいたい7.58.5の間かな。
小山の事務所までの通勤渋滞10kmが、最も燃費が悪い。

ちなみにこの型のカタログ燃費は9.2km/l
十分ではなかろうか。




2500ccということもあって、渋滞中のアイドリング状態でのガソリン消費は気になる。
あっという間に燃費計の数値が落ちていくし。
アイドリングは600回転くらいか。なぜそんなに食うんだろう?

新型にアイドリングストップ機能が付いたのは、正しい進化だと思う。






助手席やリアシートに座ると、またちょっと印象が違う。
広さは十分。シートも快適なのだが、残念ながら、同乗者に優しいクルマでは無いな、と思った。
一緒に行ったとももとシノさんには申し訳なかったかも。

運転席では気にならなかったが、助手席ではやっぱりサスが固くて心地良いとは言えないのだ。
リアシートだと、ハネて腰が痛くなるかも、と思うくらいひどくなる。
いわゆる高級車の乗り心地を期待すると、まったく期待外れだ。
特に街乗りでは、ヤンキーのシャコタンか?と思うくらいガコンガコン。
うちのクルマのサスがおかしいのか?いや、そんなことはないだろ。減衰はちゃんとしてるし。

このクルマ、やっぱりドライバーズ・カーなのだな。
運転する人間が最大限に楽しむためのクルマなのだ。
だから、せいぜい二人+大量の荷物。リアはきっと、全部倒して荷物室にするのが正しい使い方なんだろう。
そんな気がする。