ドアゴンが納車されて1ヶ月が経ち、1ヶ月点検も無事に通過しました。ここらでインプレッションを書いてみましょう。
まず何よりの感想は、軽くて小さくてクルクルと小回りが効いて、とにかく使い勝手が良いです。まるで軽自動車に乗り換えたかのような気分です。「これでどこにでも入っていける！」と思っているのはウソじゃありません。そりゃまあ前の車がDODGE VANですから、どんな車に乗り換えても似たような感想を持つとは思いますがね。アメ車の小回りの効かなさは尋常じゃありません。ちなみにRAM VANの最小回転半径は８ｍ台だそうですから。しかし、そんなことを割り引いても、クルクルと使い勝手が良いのです。
まず、5ナンバーサイズの大きさというのは、やはり小さくて良いです。うちの近辺にも狭い道路が多いのですが、ほとんど気になりません。車体の見切りが良いこともあって、入っていけない道路というのはほとんどなくなりました。
それに、最小回転半径が5.3mというのはダテじゃありません。大抵の道路で切り返しナシでUターンできます。どんな狭い駐車場でも苦も無く駐車できます。バックアイカメラもついているので、駐車場で後ろをぶつけることもありません。こんな状況ですので、私にとってはまるっきり軽自動車の感覚なのです。
装備は両席エアバッグ、ABS、それにもうひとつ、ブレーキアシストというのも付いているようです（全て標準装備）。
ステップワゴンの秀逸な点はこのブレーキで、乗用車としては重い部類に入るはずの車体を、まったく苦にせずガツンと止めてくれます。このブレーキの効きの良さは、作りのいいかげんな車に乗り慣れた私にとっては非常にありがたい。安心できるというのはこういうことを言うのですね。エンジンはスムーズの一言。下から上までスイスイ回ります。旧型に比べて中速でのトルクがアップしているとのことですが、なるほど常用域で使いやすいです。一旦加速して巡航速度に入ってしまえば、アクセルをほんのちょっとアテるだけでスイスイと走ってくれます。高速でも100Km/hで2500回転程度。非常に静かです。ギア比も絶妙なのでしょう。
ただ、交差点を曲がり終わって加速するときに、ちょっとモタつく感じのするときがあります。キックダウンさせるほどでもないのですが、うまく加速してくれない、という感じ。もう少し低速トルクが欲しいのかな。不満というほどではありませんが。 ま、2000ccで1.5tのワゴン車ですから、これを不満と言ってはバチが当たるかもしれませんね。燃費ですが、街乗りで7km/L、長距離では9km/Lをラクに超えそうな状況です。いちど長距離オンリーで測定してみようと思いますが、旧型に比較してこのあたりもかなり性能向上しているようです。
車体が箱状ですからそれなりにロールは覚悟していたのですが、ほとんど気になりません。というのも、フロアが低くてポジションが乗用車に近いことと、フロントタイヤが完全に体の前にあってピッチングを感じないからなのでしょう。サスはゴムっぽい感触ですが適度にしっかりしていて、ヨーロッパ系統というのか、これが最近の日本系なのか、という感じです。ビルシュタインを入れたアメ車とはまたちょっと違った感じで、少なくとも取って付けたような違和感はありませんね。山道もスイスイです。
よく走り、よく止まり、よく曲がる。イマドキの車は良く出来ているものですね。
５ナンバーということで室内が狭いのは仕方が無いのですが、ステップワゴンはその5ナンバーサイズの中でも最大と言われる室内スペースを持っていますから、思っていたほど気になりません。何と言うか、圧迫感が無いのです。そういえば、セレナやBOXYあたりは確かにちょっと狭く感じましたね。多分に「見せ方」の問題を含んでいますが、視界が広くガラススペースが大きく、上下の余裕を大きく取ってあるのが良いのか、シート高が低めなのが功を奏しているのでしょう。
同じ理由で、乗り降りがしやすいです。フロントウィンドウがスラントし過ぎると、私なんかは頭がつっかえてしまい、乗り降りするのがイヤになってしまいます。BOXYやセレナでもちょっとスラントがキツく、エスティマなんかは論外です。そのへんがステップワゴンの最大の利点です。こういう細かいところが普段の使い勝手に影響しますよね。
その一方で、やはり両側スライドドアは欲しかったなあ、とか、2列目ウィンドウが開かないのはダメだなあ、とは思いますね。買い物の荷物を降ろすときや、もうすぐ生まれる子供をチャイルドシートに載せるときなど、右側にドアがあると便利なことが多いはずです。恐らく次のフルモデルチェンジで搭載してくるであろうと思う機能なのですが。。。そしたら買い換えちゃおうかな（笑）
