久しぶりのバイクネタです。いやホントに久しぶりだわ。
そんなに久しぶりなもんですから、バイクのエンジンがかかるはずなんぞありゃしません。バッテリーは完全に上がってしまっていて、セルなんてウンともスンとも言いません。カチとも言いません。それどころか、デジタルメーターさえONにならないのです。
こりゃあバッテリーが完全に死んだかな、と思って外して電圧を測ってみると、なんと5Vしかありません。完全放電って基準はいくつから?これってかろうじて生きてるうちに入るんでしょうか?
というわけで、とりあえずこのバッテリーをどうにかすることにしました。
TT-250RレイドのバッテリーはGSのGT7B-4という型なのですが、近所の量販店あたりではあまり見かけないサイズのようです。ユアサのバッテリー互換表を見ても何だかよくわかりません。TT250Rはあるけどレイドは無かったり、そもそも互換製品の型番が欄に書かれて無いし。ホームセンターあたりでは聞いても分からないだろうし、注文して取り寄せるのも面倒だし、かといって安いわけでもないし、だったらバイク屋に「レイドのバッテリーお願い」と頼んだほうが簡単でしょう。
ふと見ると、ホームセンターならではの安売りバッテリーが。主に原付スクーターあたりのもののようですが、これが使えないかな。バッテリーなんて容量さえ満たしてればいいんじゃないの?と思って大きさの合うやつを探しますが、残念ながらありません。そもそもレイドはバッテリーが縦に取り付けられていて、ということは当然ながら密閉型で、そこらへんで安売りをしているバッテリーの流用は不可なのでした。残念。
じゃあこのバッテリーを復活させるには充電器を買うか、などと考えながらまずはオートアールズへ。しかし密閉型バッテリー対応の充電器は1万円を超えるものしか売っていません。しかもかなりデカいし重い。手持ち1万円しか無いしなあ。
密閉型バッテリーというのは、少ない電流でゆっくりと時間をかけて充電して、しかも過充電にならないように常に電圧を監視してなきゃならんのだそうです。だから専用の充電器じゃないとダメなんですね。なるほど。
ホームセンターで探すと、期待してなかったのですが、ありました。密閉型バッテリー対応の充電器。しめて6800円なり。高いけどバッテリー買うよりはマシか。でも、新品バッテリーでも1〜2万円だしな。でも、死んだらまたバッテリー買わなきゃならんしな。などとひとしきり考えます。
どうせまたバッテリーが死んだら充電しなきゃならんしな。バイクの使用頻度の低下を考えると充電器が必要でしょう。
というわけで、この充電器を購入しました。
充電は簡単。+と−を間違えないように繋いで、「密閉型用」にスイッチを合わせます。そしておもむろにコンセントに繋いだらランプが点滅を始めて準備OK。あとは充電完了のランプがつくまで5〜10時間放っておくだけです。
と思ったら、2時間ほどで充電完了のランプが。あれ?テスターを当ててみると、ちゃんと12.5V付近をさしています。こころもちあたたかくなっていて、しかも何となくヘンな臭いがするような気もするので、これ以上ムリに充電するのはイカンと判断。これでとりあえず使ってみることにします。つまり、おそらく急速充電しか出来ない仕様なのでしょうな、安物だから。大丈夫だろうか?
翌早朝、早速試してみます。キャブから余分なガソリンを抜き、キーをひねります。
結果はとりあえず上々。以前に比べるとちょっとセルの回りが苦しそうな気もしますが、ゆうべ雪がちらついて気温0度を下回っているという悪条件を考えれば上等でしょう。無事にエンジンをかけることができました。エライぞバッテリー。
その足で外へ。久しぶりに乗るバイクです。時刻は午前7時。冷たい空気がジェットヘルで包みきれていないアゴを打ち、眠気を覚ましてくれます。花粉症の季節でもありますので、マスクで防御することにしました。
バイパスに出てゆっくりと慣らすように回転を上げていきます。休日の早朝ということもあって、あたりには人も車もいません。雪さえ降っていなければ、そしてちゃんとした防寒さえ出来ていれば、邪魔者の少ない冬の早朝ってバイクにとっても良い季節なのかもしれません。
エンジンが温まってきて250ccのDOHC単気筒が次第に目を覚まします。たかが250ccで、しかも乗っている人間が100キロを超えますから、さすがに瞬発力はありません。それでもスピードが乗ってくると、めくるめく加速感と体いっぱいに受ける風の抵抗に、次第に空を飛んでいるかのような感覚になるのです。俗に言う「風になる」というのはこういうことなんだろうなあ。
寒々とした空の下、行きつけの河原へ。久しぶりにゴロ石の中を走ります。久しぶりなので怖くてあまり奥には入っていけませんが、少し汗をかく程度に遊んで帰りました。今度ちゃんとプロテクターを身に着けて来よう。
もう3月も半ば。雪のシーズンも終わり、バイクの季節が始まるのです。今年は少し乗ってやらないと。でも花粉症の人間にはつらい季節なのであります。くしゅん。