改装(1)

12/09/2000

冷蔵庫を外す

今回の改造のコンセプトは、ヘビーな装備をなくすことです。
冷蔵庫はとりあえずクーラーボックスで間に合わせ、来年の夏くらいを目処に12V駆動で急速冷却の可能なタイプの小型の冷蔵庫を導入しようと思います。 これは、普段の買い物などで手軽に使いたいのと、逆にサブバッテリーのみで6時間以上連続して使うことは無い、という判断なのです。

同様に、ガスレンジもカセットガスコンロに置き換えます。場所をとる上に意外に火力の弱い2バーナーは不要ですからね。それより、外にも持ち出せるカセットコンロの方が便利ですもんね。
要するに、車中で本格的に生活をしようという気は無い、ということです。我が家は快楽主義なので、クラスBの車中に泊まるならホテルに飛び込んじゃえ、というわけなのですな。どちらかというと、出先での休憩室、という使い方を重視です。

まずとにかく、冷蔵庫とガスレンジを外します。
とりあえず、ガス管の分岐を外してみます。日本のキャンピングカーとは規格の違う太さ(3/8インチ?)の銅管が使われているため、日本のパーツ屋で購入したストッパーや分岐管が使えません。

とにかくこれでガス管が外れましたので、冷蔵庫を外します。
冷蔵庫はギャレーユニットにビス止めされていて、ちゃんとシーリングされています。背後が外部と通じているので、ちゃんとシーリングしていないと外気が入り込んでしまうのですね。これをドライバーとカッターで引っぺがします。

困ったのは、プラスでもマイナスでも6角でもない、真四角のビスが使われているところがあるのです。これはどうにもならないので、電動ドライバーで目一杯体重をかけて回します。これ以外にテがないのです。

さて、これで冷蔵庫が外れました。
外した跡をあーやが掃除してくれてます(笑)

これが冷蔵庫です。ビスを外すために、ドアを取り外してあります。
けっこうな大きさですね。重さは15キロ程度でしょうか。サイズの割に容量が少ない感じがします。

ガスレンジを外す

ガスレンジも同じ規格のガス管で取り付けられています。

ガス製品って意外に単純な構造なんですね。でも、危険なことには違いありません。

さて、今回の懸案事項であるガス管の処理です。 これがどうにかできないと計画は全て砕け散ってしまうのです。 はてさてどうしましょう。
で、今回の第一の秘密兵器は、これです。 名づけて「金属加工用はんだセット」 80Wのハンダゴテとやになしはんだ、そしてフラックスです。 これでガス管の処理をしようというわけです。

強引ではありますが、合うサイズの部品が入手できないのですからどうしようもありません。最初は溶接しようかと思っていたのですが、銅管ならはんだで埋めてしまえばいいじゃないか、というわけなのです。 ギャレーを切ってしまえばもう二度と使うこともないでしょう、という思い切った判断なのです。

先を少し潰し、フラックスをたらしてはんだを流し込んでいきます。とにかくてんこ盛りに流し込んでいきます。ガスの圧力に負けるような量ではタイヘンなことになりますので、遠慮なくはんだを流し込みます。
元栓を開けてみると、まあとりあえずこれでガス漏れはしていないようです。

ギャレー解体

ギャレーを解体していきましょう。
シンクはそのまま流用します。買うと結構高いですからね。 ただ、接着剤で強固に付いているので、解体するのはホネです。このまま使えると良いのですが。。。 と思い、上板をそのまま外します。

ハダカになったギャレーです。意外に複雑なつくりです。というか、行き当たりばったり、原寸採寸の現物あわせで作られたような雰囲気にさえ見えますが、それなりにちゃんと設計されているのでしょう。
接続は釘ではなく、長いホチキスのようなものが使われています。おかげでクギと違ってジグソーで無理矢理切断することができます。が、刃がすぐにボロボロになります(^^;

パイプまわりはしっかり作ってあります。ハードなパイプできちんと作られています。 ちゃんと防臭のための返しというのでしょうか、U字型の部分もちゃんとついていますし、オーバーフローしたときの逃げ口もあります。

ギャレーはけっこうしっかりと固定されているので、これを外すのはホネです。また、冷蔵庫の裏側部分の外に繋がっているところはきちんとシーリングされていましたので、ここを作り直すのも難しいと考えます。現在あるところは積極的に流用しましょう。
そして、ギャレーの上は高さを揃えて切り払ってしまいます。 今回はこの揃えた壁部分を流用し、上に板を載せる予定です。

ついでにベッドとの仕切りになっていた壁も切り取ってしまいます。これがなくなるとずいぶん広く感じるはずです。
ところが。。。

ジグソー壊れた

今回大活躍のジグソー。大きな壁を切っていたら、あっという間に壊れました。
こないだ¥2,980で買った無名メーカーのものなのですが、速度調整機能も付いていてなかなかのものだと思っていたのですけどね。やっぱり安物はつくりがチャチなのでしょう。まず刃を押さえるローラー部分が取れてしまい、それでも使い続けていたら、突然ウンともスンとも言わなくなってしまいました。

恐らくはヒューズが切れたか何かだと思うのですが、もうこのまま使いつづける根気はありません。日はどんどん落ちていきます。暗くなるまでに騒音を撒き散らす「切る」仕事は終わらせてしまいたいのです。
意を決してホームセンターへ。そして、6,980のメーカー物を買ってきました。

いやあ、これがまた調子良いこと!やっぱり道具は良いものを買わなきゃダメですね。
比較しないと分からなかったですが、今までのジグソーは速度が遅かったのです。MAXにしてても、今回買ったものの足元にも及びません。圧倒的なパワーと静粛性です。これまでの苦労がウソのようにスムーズに切断作業が進みます。

壁を切り落としたところで、今日の作業は終了です。次回はここに板を張り、ギャレーを移設して仕上げていきます。
それまでは穴の開いたままの車で通勤しなければなりません(笑)おーさむ。


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