改装を企てる

11/19/2000

狭い。。。

年末にまた松山に帰省することになりました。
幸いタートル号は高速を長距離突っ走る分には水を得た魚のごとく、巨大なボディと大排気量エンジンとクルーズコントロール、そして広い室内に疲れないシートで快適そのもの、何の問題もありません。

しかし、問題がいくつか。まずはホイールアライメントの狂い。これはまたじっくり調整したいところです。出来れば正確に測定して調整したいですね。
それからもう一つは、広いと思っている室内の「狭さ」なのです。

通常走っている分には何の問題もありません。問題は寝るときなのです。
タートル号はほぼ2人で使うことを想定した造りになっており、キャプテンシートは3脚、ベッドもダブルが一つしかありません。前後のキャプテンシートで子供用ベッドを作ることもできますが、面倒な上にあまり快適とも言えません。
ましてやカミさんはともかく、私のような巨大な人間が寝るとなると、これはちゃんとしたスペース以上のものを求めたいところなのであります。

そこで、室内を見渡して邪魔なものは?と考えてみると。。。最も問題なのが、この巨大なギャレーユニットなのであります。

不要なもの

夫婦二人で長期間を快適に過ごすためには必要であろうこの大きな冷蔵庫、そして2口もあるガスコンロなのですが、我が家が使うことを考えるとハッキリ言って過剰装備以外の何者でもありません。

だいたいガスコンロが2口もあるクセに、このシンクの小ささでは何も出来ないじゃあありませんか。
手を洗うには丁度良いのですが、ここで料理をするってのは現実的ではありません。せいぜいカップラーメン用のお湯を沸かす程度がいいところでしょう。現実に我が家もそれ以外の用途には使っていません。それに、意外に火力が弱いのもネックなのであります。

かといってシンクが不要かというと、あったほうが圧倒的に便利なのは確かなのです。子供が何かお菓子なんぞを食べたとき、野山で遊んで手が泥だらけになったとき、色んなシチュエーションで手を洗える装備というのは非常に便利なのです。私なんか車の整備をしていて自宅に上がるのが面倒なときにも使いますしね。

使えぬ冷蔵庫

逆に不要なものナンバー1がガスコンロ、そしてナンバー2がこの巨大かつ鈍重な3ウェイの冷蔵庫、そしてナンバー3がフックアップ用の電源設備です。

冷蔵庫は意外かもしれませんが、現実に私は「これじゃあ使えない」と思ってます。
というのも、3ウェイ冷蔵庫というのは、基本的に長期間キャンプ場で使うことが前提になっているらしく、燃費は悪くないけど冷えるのに時間がかかるのですね。最も冷えるのがガスで、それからフックアップしたときの100V、そして12Vだと「ほとんど冷えない」のです。
我が家は長期間キャンプに行くことはありません。長期間のキャラバンに出られるほど連続した休みは取れませんし、やりたいことがキャンプ意外に沢山ありますし、行くならバイクで一人で行っちゃったりしますし。 ですので、現在の3ウェイの仕様ではほとんど役に立たないのです。

じゃあ冷蔵庫が不要かというと、そんなことはありません。もちろんあったほうが便利なのです。
でもそれは、多少燃費が悪くても急速に冷やすことの出来る冷蔵庫であることが条件です。買い物なんかに出かけたときに使えるすぐに使える冷蔵庫ならば、これはすごく便利な武器になるのです。
となると、ガスやAC100Vではムリです。12Vで急速に冷やせる冷蔵庫が必要ですね。横開きより上蓋式の方が冷気が逃げなくて良いでしょう。容量はほどほどでも良いので、性能の良いコンプレッサー式などが良いかもしれません。でもそうなると、現在のサブバッテリーの容量では不足かもしれません。適当な温冷庫でも良いかも。

フックアップ用の100Vコンバータは、あれば何かに使えるかもしれませんが、無くても困りません。
何しろフックアップのできる「高級キャンプ場」なんて行きませんから。そんなところに行くんなら、ペンションかホテルに泊まっちゃうもんね。

ギャレー改造

じゃあ具体的に何をやろうか、ということなのですが、ギャレーを低くしようと思っているのです。

現在のギャレーは腰くらいの高さのある大きなものです。
これは主に冷蔵庫の大きさによるものなのですが、この冷蔵庫を取り払うことにより、ヒザくらいの高さのギャレーにしてしまおう、というわけなのです。
強引な合成写真ですが、こんな感じでしょうか。

何故こんなことをするかというと、こうすることによってリアのダイネットからフラットな空間を確保できるのです。
つまり、このギャレーの上にマットレスをひけば、予備のイスおよびベッドの延長になるわけなのです。
リアのベッドは横が180、縦は140程度なので、私どころかカミさんでさえ縦に寝ることは出来ません。でも、縦に長く延長できれば3人が寝ることができるのです。

おまけに通路をベッド化することも可能になるでしょうから、そうすると2列目以降を丸ごと巨大なベッドルームにすることも出来るはずです。これは素晴らしい!これまで3人寝ることが出来なくてタートル号で宿泊したことのなかった我が家ですが、これで遠慮なく泊まりに出かけることが出来ます。

懸案事項

さて、じゃあどのようにやりましょうか。

シンクはそのまま使います。ただし、場所を左から右に移しましょう。というのも、左の下にはタンクがあって、排水パイプの取り回しがおそらく不可能なのと、ベッド化したときや出入り口からすぐに使えるなど、前のほうに移設したほうが何かと便利だからです。

配水管の構造を見てみると、ちゃんと防臭対策もしてありますし、グレータンクのオーバーフロー対策もされています。グレーをオーバーフローさせることなど恐らくありませんでしょうから、これは取ってしまってよいのですが、防臭対策のU管はせっかくですからそのまま使いましょう。

ポンプから来ている水道管は細い塩ビ管ですので、ホームセンターにある部品で何とかなるでしょう。規格が違うと面倒なのですが、ちょっと調べないと分かりません。
その横にある電源はコンバータからのAC100V線です。長さは十分ありそうですので、このまま流用できます。

冷蔵庫の取り外し自体はそう問題ないのですが、最大の問題はガス式のためリアが外部に繋がっていることです。つまり、排気のためにボディに穴がが開けられているのです。

 

何しろ排気効率=冷蔵能力なので、空気の流れは大切です。 ですので、こんなふうに2箇所にわたって盛大に穴が開いています。 これではこのまま単純にギャレーを取り外してしまうと、外の風をモロに浴びることになってしまいます。
冷蔵庫の後ろから見てみると、ギャレーユニットはボディのRに合わせて作られており、ちゃんと目止めされて外部と遮断されています。 これをそのまま流用して、室内側だけ塞いでやったほうが良さそうです。少々室内に出っ張りますが、これはいたしかたないところでしょう。

というわけで、現在のギャレーをバックボードを残してカットする方針で行くことにしました。
マットレスを置く高さを見込んでも、現在棚のあるあたりの高さまでカットしてやれば良さそうです。

さて、ここで最大の問題が。それはガス管です。
コンロも冷蔵庫も使いませんので、ガス管は不要なのです。ということで、外さねばなりません。

元栓がリアのFFヒーターと別になっていればそれを締めるだけで良かったのでしょうが、生憎一緒になっています。しかも、管は床に埋め込まれていてシャーシの下にガッチリ組み込まれています。これを外すのはホネですし、いずれにせよどこかでキチンと塞いでやらねばならないことは変わりません。

この銅の管は日本にもあるものなのか、トンと見当がつきません。この分岐アダプタのところでうまく塞いでやれればよいのですが。。。と思って、ちょっとスパナで回してみようと思ったのですが、全然ピクリともしません。もしかして接着されてるのかな?冷蔵庫のメンテを考えたらそんなことは無いと思うのですが。
ネジのサイズがやはりインチらしく、22でちょっと大きすぎます。このままやるとナメそうなので、諦めました。

これはやはり専門店に部品と加工を頼んだほうが良いかもしれません。特にガスまわり。
部品さえちゃんと入手できれば良いのですが、果たしてどういうふうに注文すればよいのか。。。マニュアルを見てサイズを調べればイケるのかな?RVランドあたりで相談してみようかな。

その他の改造点

外したいものは他にもあります。
例えば全席の上にあるモノ入れのスペース。私は体が大きいので、これがウォークスルーのときに邪魔になるのです。出来れば外してしまいたい。

でも、そうするとせっかくのカーテンレールもなくなってしまいます。うまくカットすればよいのですが、それはそれでまたかなり大掛かりな改造になってしまいます。地図なんかを入れるスペースもなくなってしまいますしね。

次がリアのクローゼットスペースです。トイレの反対側ね。ここは現在イスなどを置く物置にしてあります。

この最後部の仕切りとスペースの使い方はどうにかしたいところです。 トイレスペースはいかんともし難いというか、出来ればこのまま確保しておきたいのですが、それにしては狭いし、普段はムダだし。かといって物置スペースが無いと不便だったりもしますし。悩みは尽きません。
物置スペースについては、現在ヒッチをつけることを画策しています。バイクをトレーラーキャリアで引っ張れるようにして、ついでに普段は物置のスペースにしようかと。

しかしこれをそのまま実現すると、えらく金がかかるなあ。。。この車にそんなに金をかける気にもなれませんから、出来ればチープにDIYで行きたいところです。
次はもちっと長く乗れそうな車(税金や燃費を恐れずに済む車)にしましょう。。。教訓。

 


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