久しぶりに自分の車以外の話題です。
かねてから私が「こんなの欲しい!」と言い続けていた車が、遂に発売されました。
それがこのグランドハイエースです。
要するに、グランビアのロング&ハイルーフのバンです。
顔はワゴンのままで、チープな印象はありません。
エンジンはガソリンの3.4。なんとグランビアそのままです。 パワーに不満をもつことは恐らく無いでしょう。
ただし、燃費は。。。ということは、もしかしてこれはキャンパーのベースとして提供することを前提としている?
だって、通常の商用車とするなら、同じくグランビアに搭載されているディーゼルの1KZ-TEを搭載するはずです。評判最高のエンジンですから、いくら東京都がディーゼルを廃止しようとしても、現時点では最高の選択肢となるはず。
キャンパーのベースにするなら、パワーに余裕があって静かなガソリンが求められますがね。もしかしてトヨタにキャンパーの願いが届いたのでしょうか!?
巨大なルーフが架装されていますが、シルエットは自然です。
ホイルベースも若干ですが伸ばされているようです。もうちょっと長くてもいいと思うのですが。しかしウィンドウのスラントがキツいですねえ。スペースの無駄です。
空気抵抗なんて気にする必要ないので、もっと立てればいいのに。
リアビューはシンプルそのもので好感が持てます。 が、背の高さは感じますね。
素晴らしいのは、ウィンドウが全てスライドで開くようになっていること。これならこのまま架装してバンコンにすることが出来ます。
中身はまるっきりバンです。内張はありません。タイヤハウスの出っ張りも大きくありません。
荷室の大きさはさすがです。うちのタートル号くらいあるんじゃないでしょうか。特徴的なのがリアの開口部です。 見事にパッカーンと最上部まで開くのですね。
こんな巨大なドア、よく作りましたねえ。トランポとしての使い勝手は最高に良いはずです。ただ、やはり観音ドアタイプも用意して欲しい、というのが私の希望です。
やはりキャンパーには観音ドアの方が向いているでしょう。
最前席はワゴンのそれと大差ありません。シートもそれなりのが入っています。
ウォークスルーできる便利さは何者にも代え難いです。
また、エンジンで尻が熱いなどといったこともありません。
グランド・ハイエースは、日本のバン・コンバージョンの世界を、そしてバニングの世界を、ひいてはキャンピングカーの世界に革命を起こす可能性があります。
もしかしたら、この車の登場で日本でも一気にキャンピングカーが認知されるようになるかもしれません。何しろこのサイズ、デザインが日本では最も適していると思うからですね。
外装をほとんど無改造で使えるので、自作派にも受け入れやすいでしょう。
フォルクスワーゲンT-4に対抗できるベース車が、日本にもやっと登場したと言えるでしょう。ただ、やはり問題は値段です。
サイズにも、デザインにも、エンジンにも、足まわりにも、不満は一つとしてありません。
唯一の問題が、恐らく250万円程度になるであろうという値段です。
ちょっと高いですね、やっぱり。
でも、 メルセデスT1NやT-4のことを思えば許せます。 信頼性や部品の調達を考えても、悪い選択ではないでしょう。ネッツあたりで最高級ワゴンとして架装したバージョンを発売するようです。
シートを革張りにして、エアロ付けて。
なにしろ、やってくれたぜトヨタ!、という感じです。