四国へ〜ロングドライブ・インプレ

10/16/1999

行って来ました!四国

のわ〜、行って来ました。四国は松山
矢板から松山までオール高速。 行きは体調不良で休み休み20時間、帰りはまあまあ絶好調でぶっ通し15時間の道のりでしたが、アメ車の良いところ、悪いところを一気に感じた旅でした。

いやあ、やっぱり遠いですわ、四国。
いくらキャンピングカーとはいえ、いくらアメ車とはいえ、さすがに15時間運転し続けるのは辛いです。やはり疲れます。

でも、以前のタウンエースとは比較にならないほどでした。
さすがはアメ車
。高速での長時間の移動は極楽でしたよ。
あーやもリアのベッドでゴロゴロとしながら過ごしていましたし。

今回は、そんなタートル号のロングドライブ・インプレッションです。

極楽!オートクルーズ

まず、長距離での最大の極楽装備。それは何と言ってもオートクルーズ
これは疲労度が全く違います。まったくもって素晴らしい!

指定の速度に達したら、ボタンをポン。あとはアクセルを踏まずとも、登りなら加速し、下りなら減速し、一定速度で航行してくれます。
減速スイッチをポン、で2マイル速度が落ちたり、増速スイッチで2マイル増速したり、アクセルを踏んで加速しても、アクセルを戻せば元の設定速度で航行してくれたり、もちろん ブレーキを踏めば解除されたり。

長時間の航行において、アクセルを踏まなくて良いというのがこんなにも楽なものだとは思いませんでした。

速度を保つために、上り坂になるとアクセルを踏み、下りになるとアクセルをオフしますよね。前に遅い車がいれば加速してやりすごしますし、速い車が来ればよけて先に行かせます。
気が逸っていると、自然にアクセルを踏み込み気味になり、いつの間にかとんでもない速度で巡航していたりする、といった経験は誰しもあるのではないでしょうか。
こうした無用なアクセルのON/OFFや、その人の速度許容感覚を超えた速度での運転操作って、ドライバーにとってけっこうな心理負担になっているんです。

オートクルーズを装備していれば、こんな負担から一気に解放されます。
余計な競争心が無くなり、ノンビリと安全航行につとめることができます。もちろん眠気は厳禁ですけどね。
どうして国産車、特に長距離トラックなんかはこれを装備しないんでしょう?

オートクルーズは、制限速度よりちょっと低い速度(ここがポイント)にセットするのが良いようです。

制限速度いっぱい、または通常走行するときのようにちょっとオーバー気味にしてしまうと、ちょっと遅い車や通常航行している車に追いついてしまうことが多くなります。これをいちいちよけながら進むのは非常に面倒なのですね。
90〜95km/h程度にセットしておけば、長い上り坂でトラックに追いついてしまう以外には、ほとんど車線変更する必要がありません。走行車線をずーっとのんびりクルーズすることが出来ます。
しかも、幸いアメ車は55mph (88km/h)でもっとも燃費が良くなるように作られていますので、一挙両得だったりするのです。

このオートクルーズがあったおかげで、15時間や20時間の道中でも、運転疲労はそうありませんでした。
まったくもって素晴らしい!

素晴らしきシート

期待していなかっただけに驚きだったのが、シートの良さでした。

XPLORERのキャプテンシートには架装用の特注シートが装備されています。
老舗の架装メーカーですから、恐らく本国でもかなり研究され、熟成されたシートなのでしょう。
その威力を今回あらためて思い知りました。

だって、後で書きますが、タートル号のサスペンションってふわふわでどうしようもなく、車体はもうぶわんぶわんと上下動しまくり、タイヤはLTで路面の振動がゴンゴン、ゴツゴツ、後ろのベッドでカミさんは眠れなかったというくらい、乗り心地は決して良いとは言えない車なのです。
が、運転している私は不思議とまったく疲れがなかった。15時間や20時間の運転でも「尻が痛いから休もう」「背中が痛いから休もう」と思ったことが全くなかったのです。
これは驚き!

シート自体は、それほど凝った造りではありません。
ちょっと固めのウレタン。ヘッドレスト一体型。 モケット張り。肘掛け付き。
腰のあたりに当て具が付いていて、少しだけ調節できるようになっています。
肘掛けの高さにちょっと不満がある(低すぎる)のですが、あとはとりたててどうということもありあません。

しかし、汗をかいて蒸れることも、腰が痛くなることも、尻が痛くなることも、まったくありません。ホールドが悪いということもなく、姿勢を変えにくいということもなく、実に具合の良いシートだったのです。
車体とうまくマッチしていたのかもしれません。それ以上に、私にマッチしていたのかも。
いままでの国産車で、こんなに楽なシートには乗ったことがありませんでしたもんね。

やっぱり?壊れたエアコン

唐突に内気循環が効かなくなったと思ったら、その翌日にはもうコンプレッサーが回らなくなってしまいました。
うーん、やっぱり電装系は弱いなあ。

幸い気温はさほど高くなかった(寒いくらいだった)し、リアの観音ドアの窓がチルトアップで開いて風を通すことができますので、さほど困ることはありませんでした。

が、逆にその寒い中を帰るとき、ウィンドウの曇りを取ることが出来なくて困った!
やっぱりエアコンはちゃんと直さないと駄目のようです。

エアコンのスイッチを入れてもコンプレッサーのスイッチが入らないところを見ると、恐らく単純な故障のような気がするんですけどね。

やっぱり!ショック・アブソーバ

もっとも最悪だったのが、やはり懸案のショックでした。
高速道路で、よくもまあぶわんぶわんと上下に動いてくれること!

左右へのロールはさほど気になりません。車幅があるおかげと、恐らくスタビライザーが装着されている(と思う)おかげでしょう。
前後の揺れ、というほどピッチングも気になりません。
それよりなにより、全体的に上下にぶわんぶわんと動いてしまうのです(笑)(これをピッチングというのかな?)
なにしろヤワ過ぎなのですね。

6年経過しているとはいえ、走行は僅か16.000マイルですから、恐らくこれがこの車の味付けなのでしょう。
確かにこのサスペンションの可動範囲内で収まる程度の走りをしていれば、中の装備も無事には違いありません。あんまり過激な走りをすると、色んなモノが転がるでしょうからね。

でも、長時間運転した後のこの船酔い状態はいただけませんって。
おまけにタイヤはM&Sでロードノイズがものすごいし。

やっぱり早急に足周りを見直したいと思います。

やっぱり非力

前にも書きましたが、いくらガソリン5900ccの200psとはいえ、3tもの巨体を走らせるには限度があります。
今回走っていて、エルグランドやグランビア、レジアス、ハリアーなどがびゅんびゅんと加速していく上り坂を、えっちらおっちらやっとこさ登る、 という状況が多々ありました。
所詮はアメリカの車。上り坂をびゅんびゅん、というわけにはいかないようです。
アメ車のパワーに過度な期待は禁物のようです。

ただ、平地は素晴らしいですね。
静かなままスイーっと120〜140キロオーバーまで加速してくれます。
このあたりになると、国産車だとエンジンが回りすぎてうるさくてしょうがないんじゃないでしょうか。

枕が変わると。。。

前から感じていたことなのですが、実は私もカミさんも、枕が変わると熟睡できないタチです。
ですので、やはりキャンピングカーで熟睡するのは無理がありました。
それなりに寝られるようにしていったつもりなのですが、やはり人間の性分はどうしようもありません。
バイク&テントだと寝られたんだけどなあ>わたし。

車中泊用の装備をもうちょっと見直す必要がありそうです。
2段ベッドでもしつらえちゃおうかな。

ルート

今回のルートです。 さほど珍しくもありませんけどね。

行き

(東北道)矢板〜 ¥3,300 23:30発
(首都高) ¥700  
(東名)用賀〜 ¥16,450  
(名神)〜吹田  
(中国)〜神戸  
(山陽)神戸〜  
(瀬戸大橋) ¥4,600  
(松山道)〜松山   翌21:30着
672ml(1075km) ¥250,50 22時間

帰り

(松山道)松山〜   9:00発
(瀬戸大橋) ¥4,600  
(山陽)〜神戸 ¥16,800  
(中国)〜吹田  
(名神)〜名古屋  
(中央)〜高井戸  
(首都高) ¥700  
(東北道)〜矢板 ¥3,300 24:00着
752ml(1203km) ¥25,400 15時間

 

都内を抜ける

宇都宮から諏訪湖あたりまで直通の高速が通ればいいのになあ。
これだけで3〜4時間は短縮できますし、何より都内を抜けなくて済みます。

首都高は混むし、空いてれば流れは速いし、道幅は狭いし、何しろ道がわかりにくいし。幸い迷いはしませんでしたが、あんまり通りたくありまへん。あたしゃ田舎モンですよって。
と思ってる人って多いと思うなあ。

中央と東名

圧倒的に東名の方が走りやすいですね。これは。
中央は山道が多くてタイヘンでした。雨も降ってたし。料金もちょっとだけ東名の方が安い?(中央は何だかクレジットカード代だかを取られた)

クルーズコントロールでノンビリ、しかしヒヤヒヤしながら走る私の横を、大型トラックがビュンビュン駆け抜けていきました。
よくぞ事故らないもんだ。

山陽道と瀬戸大橋

中国道から山陽道、そして瀬戸大橋へと、シームレスに繋がっていました
前に弟と帰ったときは確か山陽道が繋がっていなくて、瀬戸大橋に乗るのにえらく苦労した覚えがありますが、今回はえらく楽でした。
山陽道は車いなくてガラガラでしたし。

瀬戸大橋も風がそれほどなくて(感じなかっただけか?)走りやすかったです。
行きは夕暮れ時で、夕焼けを見ながらのクルージングでした。

松山道

前は伊予西条までしか繋がっていなかったのですが、今回は松山まで繋がっていました。
このため、矢板から松山まで全線高速で行けたのです。

ただ、松山道はまだ1車線のところも多く、道幅も狭いです。
しかも、警察が少ないせいか、地元の車が狂ったように飛ばすので、夜は危なくてしゃーないです。

気になる燃費

思ったより伸びませんでした。平均すると6km/l程度でしょうか。

日時 距離 場所 給油 走行 m/l km/l

 

10/10 17851 名神養老(ハイオク) 93.0 357.6 3.85 6.15 松山行き(全線高速)
10/12 18166 松山(ハイオク) 88.0 314.8 3.58 5.72
10/15 18421 中国龍野西(ハイオク) 75.8 254.7 3.36 5.38 松山にて100km街乗り
(しまなみ街道へ)
松山帰り(全線高速)
10/15 18738 中央双葉(ハイオク) 80.0 317.2 3.97 6.34

今回は距離が長かったので、55mphキープをやらなかったのが敗因でしょう。 そのかわりストレスはたまりませんでしたけどね。

55mphキープって、もちっと余裕のあるときじゃないと無理っす。
今度東北あたりへ旅行に行ったときにでもやってみます。
あと、エアフィルターやプラグ、オイル類も換えないと。 タイヤもM&Sだしなあ。。。

 


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