床をフラットにしよう

10/3/1999

デコボコ

タートル号のフロアは、真ん中の通路が15センチほどへこんでいます。

このおかげで、「180cmの私でも、(ギリギリではあるが)立った状態でキッチンに立てる。」というメリットが生まれています。
この「完全に立てる」というのは意外に便利です。頭上を気にせずに車の中をウロウロ出来るというのは、何をするにも重宝するものなのです。

ところが逆に、このへこみのおかげで、

というデメリットがあるのです。

特に3番目が問題です。
我が家のタートル号のベッドは基本的に2名用ですので、あーやとカミさんがリアのベッドに寝ると、私の寝る場所がありません。
フロントのシートをベッドに展開できればいいのですけど、タートル号のキャプテンシートは乗車優先(クッション&ホールド性優先)になっており、フラットにすらならないのです。

まあ、フロントのシートそのものは気に入っていますので、あとは通路に寝るしかありません。
前のオーナーも通路に苦労して板をひき、何とか寝ていたそうです。
「DIYできるなら、何か板を渡した方がいいかもしれませんね。」
そう言っておられました。

じゃあ、やってやろうじゃないの。あたしゃDIY大好きよ。
というわけで、早速取りかかることにしたのです。

材料は杉合板

早速カインズ・ホームへ行って材料を調達してきます。

けっこう体重もかかりますので、薄っぺらい板ではすぐ駄目になってしまうでしょう。
かといっていい板は結構高価です。

と、そこで見つけたのは、丁度安売りをしていた「杉合板」でした。

細い杉の板を張り合わせた合板です。
表面は綺麗、15mm程度で強度も十分にありそうです。
何よりサイズが丁度良くて、値段もそこそこに安かったのが魅力でした。

今回はこの杉合板を組み合わせて行くことにしましょう。

それから今回の秘密兵器は、2980円の電動ドリル&ドライバです。
充電式、ということはコードレス。しかも5段階クラッチ付き。

これってばすご〜く便利。
いつもならクギと金槌でトンカンやるのですが、今回は木ねじを電動ドリルでギュイ〜ンです。

設計図

まず、凹み部分のサイズを測ります。
長さが160cm、幅が58cmで、高さが12〜14センチあります。

さて、どのようにしましょう?
材料コーナーで、アタマの中で設計図を描いてみます。

先の予定として、この車にバイクを積めるようにしたい、と思っています。
その時に使うラダーをここに収納したい。もしくは、この板そのものがラダーになればいい。
ということは、160cmの長さの板を2枚置くようにしましょうか?

また、普段はやっぱり凹みの状態にしておいたほうが、立って歩けるので便利かも。
ここで寝るときだけフラットにすればいいんじゃなかろうか。
ならば、コの字型にしてひっくり返せるようにしておけば良いでしょうか。

しかし、材料コーナーを見ていると、そういった長かったり大きかったりするものになると、極端に値段がハネ上がってしまうようです。
たかがこの程度のことに、そう金をかけたくはありません。
とりあえず今回は「蓋をする」ことを最優先することにしました。

ただし、分割部分については考えましょう。
リアのシートにまたがる部分を独立して残せるように、60cmと100cmに分割することにしました。

まずはリアシート用

まずはリアシート部分のステップとなる60cmのを作ります。

カインズホームでは(有料ではありますが)好きなサイズにカットしてもらえますので、遠慮無くカットをお願いし、材料の加工はほとんどしなくて済むようにしました。
いやあ、最近のDIYは楽だなあ。

縦58cm X 横60cm、厚さ1.5cmの杉合板を横に使います。
長さ58cm X 幅9cm、厚さ1.5cmの杉合板を足にし、くの字型の金具で補強しました。
ほーら出来た。

この表面にカーペットを張り、台として完成させます。
カーペットは以前リビングで使っていたウレタンの組み合わせ式のものを使うことにしました。
これなら30cm X 30cmのが1枚120円程度と安価ですし、加工が容易ですし、色もそこそこ合います。

さあ、これを両面テープで台に貼り付けていきます。
足の方にも発泡ゴムを張り付け、床への負担を減らす方向で進めます。

さあ、出来ました。

ちょっと色が違いましたが、気にしない気にしない。
これでリアシートが高すぎる、という問題は無くなります。

折れた。。。

さあ、次は前半分の100cmです。

100cmということで、ちょっと無理して高い板を買って58cm X 100cmのサイズにカットしてもらいました。
同じように足をつけ、金具で補強して完成です。
さっそく取り付けてみると、おお!ちゃんと床がフラットに。

しかし、何だかちょっとたわみが激しいですね。
私の体重がありすぎるのが問題なんでしょう。
でも、あーやが走り回ることを考えたら、この程度で割れてしまうのはよくありません。
大丈夫なのかなあ。。。?と思って再度乗っかったら。。。

バキッ!

あーあ、見事に割れてしまいました。
うっそー。リア側の板は全然大丈夫なのに。なんで?

よーく見ると、なるほど、そういうわけだったのか。

この杉合板、3センチほどの細い板を組み合わせて出来ています。
したがって、その接着の目の方向はさほど強くないのです。

リア側はサイズの関係で、この目を横に使っていたのです。
ところが、前側は縦に使おうとした。だから割れてしまったのです。

そうと分かれば次の行動。すぐに夜のカインズホームに走り、代わりの板を買ってきます。

残り100cm、どのようにしましょう?
横に使うためには、幅で100cmの板を探さねばなりません。
しかし、そんな板は無いので、組み合わせて100cmにするしかありません。

板は、30、35、40、45、60cmの各サイズがあります。
じゃあ、40cmと60cmの組み合わせで行きましょう。
しかし、40cmの板は780円ですが、60cmの板は1980円もします。
45cmなら980円。これ2枚で90cmか。。。

10cmの不足は別で埋めることにしよう、ということで、45cmの板を2枚買うことにしました。

補強は必要

早速組み立てます。
今回はちゃんと真ん中に補強を入れることにしました。

カーペットを張って完成です。早速取り付けてみます。

すると、やはり10cmの隙間が出来てしまいます。
分かっていたこととはいえ、やはりこれはどうにかしなくてはなりません。

でも、100cmギリギリの組み合わせにしなくて正解です。
隙間は10cmではなく、7〜8センチだったのです。
カーペットの分だけ少しずれたようです。

完成!

余った板を鋸でやっとこ切り、隙間を埋める細い台を作成しました。
さあ、今度こそ完成です!

ほーら、見事に床がフラットになりました。
意外に違和感もありません。

ただ、あーやがどんでん暴れることを考慮し、下には前オーナーが使っていたスチロールのブロックを入れて補強することにしました。
また、邪魔だった丸テーブルも下にしまいました。丁度いい収納場所です。

ついでにあーや用のステップも作成しました。
プラボックスをひっくり返し、カーペットを張ります。

ひっくり返したのは、このほうが安定が良いからです。

日曜大工感覚の改造でした。
こうやって徐々に自分の好みに合わせていくのも、キャンピングカーの楽しみの一つですね。

 


NomyG's WEB