キャンピングカーの燃費 1/25/1999

もう、アストロ・タイガーが欲しくてしょうがないっす(笑)
で、その理由付けとして、今回はアストロ・タイガーの最大の弱点と言われる燃費について考察してみます。
こうやってどんどん理由付けがなされていけば、買わない理由がどんどん無くなっていくのです。
つまり、自分に言い訳をしているわけですね(笑)
物欲を満たすときの常套手段であります。

そもそもキャンピングカーというのは、大抵が重たい車体に非力なエンジンを搭載し、ちょっとでも坂があろうものならヒイコラヒイコラ、ガーガーとけたたましい音を立てながらやっとこさ登っていく、というのがあたりまえの世界です。1.5tや2tトラックの3000cc、90ps程度のディーゼルエンジンでは、３ｔもの車体を引っ張るのは難しいのです。
乗り心地よりも耐久性や架装のしやすさ、値段を考えたベース車を選択しているのですから、これはある種仕方の無いことかもしれません。

ところが、アストロ・タイガーは違います。
ベースはシボレーのアストロ。Tボディと同じサイズに4200cc、190psのガソリンエンジンを搭載しています。
もう、設計思想がハナから違うんですね。「大きな、重たい車体なんだから、大きなエンジンを載せればいいじゃん」という、大変シンプルな発想の元に作られているわけなのです(笑)

はたしてこの車の実力はいかなるものなんでしょう？
そして、アメ車は本当に燃費が悪いんでしょうか？

NiftyのFCAMP、7番会議室の過去ログで、過去一年くらいのログから「燃費」というキーワードで検索した結果をまとめてみました。無断ログ転用なので、必要があればご指摘をよろしくどうぞ。
幸い、この中にはアストロ・タイガーのオーナーが2人おられましたので、非常に参考になります。


	車種	燃費（一般道）	燃費（高速）
Tボディ	エルフ９４ｐｓ	5.5〜7
	カプリス 2WD１３０ｐｓ	6.7	7.5
	カプリス(4WD-AT)	5〜6
	キャンパーエース２４００ｃｃディーゼル	9
	JB-470 2WD AT	8.5〜9	7.4
	93年型エルフ、4AT,3.1Lディーゼル、2WD	8.2〜8.7	9.7
	JB500		6〜7
	オックス		6
	リバティ２ＷＤ、ＡＴ	7	9
	3,500cc N/A Diesel、Ｗタイヤ＆４ＷＤ車	6.5	7〜8
	リバティ５.０	6.9
	JB-470 2WD AT	8.38
	JB-470 2WD AT		9.6
	ＯＸ ４ＷＤ	7〜8
	ＯＸ ２ＷＤ１３０ｐｓ１３０ｐｓ	4〜6
アメ車	アイタスカ スピリット		4
	フェーダー	4〜5	6
	イェローストーン・カプリ19f	3
	ジャンボリー	3〜4
	アストロ・タイガー４ＷＤ・ＡＴ	5	7.2
	ウィネベーゴ アイタスカ スピリット		5
	アストロ・タイガー	5〜6	7
	タイガー	5.8
	ボナンザ シュープリーム		5.78
	B.C.バーノン		3〜4
	ウィネベーゴ24f		4.92
	B.C VERNON 19DE		4.3
	タイガー	4.9	6.5
その他	サンレーダ	6
	ロデオ2800のターボ	11	14
	ユーロピオ２		8
	CLASS B GET.AWAY	4	6
バンコン 一般車	マヨルカ ノーマルデーゼル2.8L	8. 5	9.5
	プラド4200	8〜9
	VW T-4 WESTFARIA CALIFORNIA	6
	２１０のエクスプローラ	4〜5	7〜8
	ＲＶワゴン	7〜8


こうして表にしてみると、色々と見えてきますねえ。

まず、Tボディって意外に燃費悪いんですね。
重たいボディに非力なエンジン、これを目いっぱい回して走るわけですから、仕方がないのでしょう。
でも、ということは、もっとパワフルなエンジンを載せたほうが燃費も快適性もアップする、ということが言えるんじゃないでしょうか。現状では逆に経済性を損ねているように見えます。しかも乗り心地も期待できませんしね。
そう考えると、Tボディはかなりバランスを考えないと。。。と思われます。
そう言う意味では、キャンパーエースやJB470はバランス良いようです。車体が軽いのも効いているのでしょう。
あとは、現行のチャンプあたりのデータがあるといいのですが。

そして、もちろん贔屓目ではありますが、アメ車の健闘が光りますね。
4200ccのアストロで一般道が5km/L、高速で6〜7km/Lといいますから、これは立派なものでしょう。
さすがに42ftのE350あたりはどうしようもないようですが、それでもあの図体を軽々と走らせる7000cc以上のパワーを考えたら、5km/Lあたりなら妥当じゃないか、と思えてしまいます。
Tボディと比べても圧倒的なパワー、静粛性、快適性があります。これが1〜2km/Lで手に入れられるなら、そう無謀な選択ではないと思われます。

あと、メルセデスT1Nをベースとしたユーロピオ２が意外に燃費いいですね。
2.9Lのインタークーラー着きターボディーゼルはそこそこちゃんと走ってくれるそうですし、アイドリング時も静かだそうです。
車体の大きさと走行性能を考えたら、これは大健闘と言って差し支えないでしょう。

それから、ロデオは化けモンですね(笑)　こと燃費と言う点では圧倒的でした。
しかもこれは眉唾もんではなくて、オーナーみなさんが指摘しておられます。
重たいキャンピングシェルを積んで10km/Lを超えるなんて。。。どういう構造なんだろう。。。？
しかも、けっこう走行性能もいいらしいといいますから、古くても素晴らしい車なんですね。

良く考えたら、現行の3300ccV6ガソリンを搭載したグランビアの燃費が、6〜7km/L程度なんですよ。
２ｔの車体には、これで走行性能は十分。快適性も十分です。
エルグランドも3200ccで燃費もそのくらい。ついでに言えば、マジェスタあたりも同じくらいだそうです。

ということは、それより更に重たい３ｔの車体ならば、ガソリンの4000cc程度のエンジンがちょうど良いのかもしれません。逆に排気量が少ないとバランスが悪いような気がします。
アストロ・タイガーはこれがうまくマッチングしているのではないでしょうか。

結論は、ことキャンピングカーに関しては、アメ車を選択する価値が十分にあると思いました。