アストロタイガー欲しい 1/15/1999 1/19/1999
ここ2〜3年ずーっと「キャンピングカー欲しい、欲しい」と言いつづけてきたのですが、最近やっとターゲットが絞れてきました。
理想は色々とあるのですが、現実的な問題として、装備とか、機能とか、値段との折り合いとか考えると、やはり車種はかなり限定されます。
わたしの考えている条件というのは、
- ガソリン車であること
- 絶対AT
- ウォークスルーできること
- 出来れば鼻付き
- 出来れば4WD
- トイレは絶対必要
- もちろん安いのがいい
これらは妥協できない、または、妥協したら後から後悔しそうな条件です。
私は年に1回四国まで帰省したり、2ヶ月に1回日立まで山道を100キロほど走らなければなりません。
ですから、「走り」は絶対条件なのです。その基準は、「少なくとも現在のタウンエースよりはマシであること」で、さほど厳しくはないのですが、年に1回は四国まで帰る気になれるような車の方がありがたいんですよ。
これらを考慮した現時点での第1候補がトーメンのワンダラー、そして第2候補が、アストロ・タイガーなのです。
| ベース | 排気量 |
| ハンドル | 4WD | ウォークスルー | 値段(中古相場) |
タイガー | シボレー・アストロ | 4.2 | 190ps | 左 | ○ | ○ | 320〜 |
ワンダラー | フォルクスワーゲン・T-4 | 2.5 | 115ps | 右 | × | ○ | 420〜 |
国産Tボディ | カムロード、エルフなど | 3.0〜(D) | 90ps〜 | 右 | ○ | × | 300〜 |
今回は、「どちらかというと現実的」と言えるアストロ・タイガーについてまとめてみました。
カッコええ(^^)
アストロ・タイガーは、その名のとおり、シボレー・アストロがベースです。
アストロのキャビン後部をぶった切って、キャンピングシェルを架装してあります。
アストロタイガー CX/XL
タイガーの魅力は、まずはカッコええことです(^^)
いや、もちろん、私の感覚は通常の人とは違いますよ。もうキャンピングカーとかカーゴバンとかトラックとかばっかり見てますし、そういう車にしか興味がない(いいとこワンボックスやミニバンです)もんですからね。
でも、キャンピングカーの中ではとにかくカッコ良さはナンバー1、2を争うことは間違いないでしょう。
パワフル
何はともあれ、その魅力は4.2リッターのボルテックエンジンに尽きるでしょう。やはり圧倒的な排気量によるイージーさというのは魅力的です。「ドロドロと流す」という表現をされますが、まさにそういった雰囲気ですね。
キャンピングカーの中でも唯一と言っていいほど、高速道路が得意な車じゃないでしょうか。最近はデュカトとかメルセデスとかをベースにした車もありますけど、それらよりも更に上を行き、追従を許しませんね。
反面、やはり燃費が心配になってしまうのも確かですが(笑)
また、作りの雑さからは意外にも、凄く静かなんだとか。回らないエンジンなので、騒音が少ないんだそうです。
Tボディでやかましいエンジン音にヒイヒイ、横風にビクビクしながら、というのに比べたら、天国だそうな。
価格
新車価格は、2WD 645万円 4WD 675万円です。けっこう高いんですね。
ところが、中古だと、92〜94年式あたりのが320〜350万ほどで出ているのをよく見かけます。顔が一つ前の型、角目の2灯のやつです。装備などはほとんど変わらないので、これは魅力的です。
95年式から上のようなフェイスになるのですが、このあたりだと420〜450万といったところです。
この安さはターゲットとなる最大の理由でもあります。
しかも、タマ数がけっこう出ています。見つけるのにそう苦労はしません。それだけ燃費やその他の使い勝手に問題がある、ということなのかもしれませんが(笑)
インテリア

アメリカの車ですから、とにかくフル装備です。モノによってはジェネレータや電子レンジまで付いてたりします。
ただし、作りはけっこう雑だそうです。なーんかチクチクすると思ったら、床からクギが出てたとか(笑)(実話)
バンクベッドの雨漏りが心配です。

車の右側にギャレーが並んでいるところは、ウエストファリアなどの小型キャンパーと同じ作りです。ただし、一番後部にはちゃんとトイレ&シャワールームがあります。


ダイネットは、コの字型と対面式の2種類があります。
対面式の人気が高いのですが、中古だとこれは選べませんやね。
でも、コの字型でも使い勝手はいいと思います。こちらのほうが広く感じるかも。
ただ、問題はチャイルドシートの装着方法なんですよね。。。
主要装備
これは某所からの転載です。
オートモーティブ | エクステリア | エレクトロニックシステム |
4速ATトランスミッション | アルミフレーム8アルミボデイー |
85アンペアP∨バッテリー
充電機能付 |
クルーズコントロール | スペアタイヤキヤリア | 外部電源コード |
パワーステアリング | インテリア | 外部コンセント |
チルトステアリング | 回転式キヤプテンシート | 30アンペアーパワーコンパーター |
アンチロックブレーキ | 2ダプルベット(193x150,183x112) | 補助パッテリー |
間欠ワイパー | FF式暖房 | タンクキャパシティー |
パワーウインドー | プライバシーカーテン | 清水タンク/83リットル |
パワードアロック | キッチン | 排水タンク/64リットル |
リアセンタープレーキライト | 3ウエイ冷蔵庫 |
ガソリンタンク/102リットル
排水タンク(トイレ)/26リットル |
ヘビーテユーテイーショック | 2パーナーレンジ | LPガス/17kg |
強化リアスプリング | ステンレスシンク | ウォーターヒーター/13リットル |
オイルクーラー(4WD) | バス | |
へビーデユーテイーラジエター | シヤワー付パスユニツト | |
AM/FM電子ステレオカセツト | 水洗トイレ | |
エアコン | | |
本当にフル装備ですねえ(^^)
しかも、買う人は更に装備を追加して買うことが多いようですから、中古で出回っている車は本当にフル装備です。
そう言う意味で、すごくお買い得感がありますね。
あと、クルーズコントロールがすごく魅力的です。四国に帰るときに重宝しそう。
アストロの場合、燃費にも貢献するそうです。
4WDがある
タイガーの魅力その2は、4WDがあることです。
4WDって、アメリカでの人気はまったく無いのだそうです。ま、タイガー自体が小さすぎて人気無いんですけどね。
平坦なアメリカでは、まず必要の無い機能だということなのでしょう。
しかし、山岳部を走ることの有る日本では、4WDの人気が高く、それも20万ほどの差額で手に入るのは魅力的です。
果たして必要なのかどうか。。。
オーナーによると、重量があるので、やはり安心感は高いとのことですけどね。
乗り心地
タイガーに期待していることに、乗り心地があります。
Tボディがいくら装備がいいといって、やはりトラックなわけですよ。だから、乗り心地もトラック。シェル内は荷台なんですね。
しかし、タイガーは完全に乗用車です。常用のワゴンを無理矢理キャンパーに仕立てているわけですから、乗り心地はかなり期待できるんじゃないでしょうか。
ただし、重量が1t程増えているので、やはり足回りは強化する必要があるそうです。
例えば、ジェネレータやルーフエアコンを装備した場合は、完全に過重オーバーとなるためか、エアバッグサスを入れなければならないそうです。
注目の燃費
ニフティのFCAMPにタイガーのオーナーが2人ほどいます。似た車種でアストロベースの人を入れると、4〜5人はいるんじゃなかったかな。彼らによると、注目の4.2リッターエンジンの燃費は。。。
街乗り4〜6キロ、高速で6〜7キロだそうです。
意外に悪くないですねえ。
乗り方によっては街乗りでも6キロを超えたりするそうで、そう非現実的な燃費でもないのだそうです。
ここで、比較してみます。
年間走行距離を1万2千キロとしましょう。ま、標準的な距離です。
Tボディの燃費が7〜8キロとします。しかもディーゼルですね。
タイガーはレギュラー指定で、ガソリンの単価は100円としましょうか。軽油は70円とします。
車種 | 燃料 | 燃費 | 1万2千キロ走行経費 | 満タン |
タイガー | レギュラーガソリン | 100円/L | 5km/L | 2400L | 24万円 | 100L | 1万円 | 500km |
| (高速道路) |
| 7km/L | 1720L | 17万円 |
|
| 700km |
Tボディ | 軽油 | 70円/L | 7km/L | 1720L | 12万円 | 70L | 5千円 | 490km |
| (高速道路) |
| 9km/L | 1330L | 9万円 |
|
| 630km |
燃料の単価が2/3程度、燃費も同じ位ですから、やはりかかる経費は2倍くらいになりますね。
ただし、下に並べたように、高速道路で燃費がかなり伸びますので、長距離のキャラバンでは意外に負担は少ないかもしれませn。週末に遠出する目的であれば、実際そう悪くないかも。
これを見ると、差額の年間10万円をどう見るか、ですね。
走りに関するストレスは圧倒的に少ないでしょうからね。例えば年間2万キロ走ったとしても、差額は20万円です。
その分だけ楽をしたと思えば、意外に法外な出費とも言えないかなあ、とも思えます。
快適さと経費のどっちを取るか、といったところでしょうか。
問題点
魅力的な反面、問題点もいくつかあります。
まず、Tボディに比べたら狭いこと。
なにせ全長が4m90しかありません。普通のワゴン車と同じなのですから、そう広いはずもありません。
大人二人、子供二人がやっとでしょうね。それ以上乗るなら、諦めて他の車にしたほうがよさそうです。
それに関連して、外部収納なんてありません(笑) 全ての荷物を居住区域に載せることになります。
そう言う意味ではワンボックスより狭いかも。
それから、最大の問題は、左ハンドルしか無いこと。
これはどうにもならない。ベースのアストロが左ハンドルしか無いから。
右折やブラインドの左カーブなんかは注意が必要です。追い越しなんかも出来ないでしょうね。
ただ、意外に苦にならない、という意見も多いです。
下取りなんかアテに出来ないこと。
少なくとも旧型を買うなら、乗り潰す覚悟が必要でしょう。
環境意識が叫ばれている昨今、4千cc以上のバカでかくて燃費の悪い車がこの先生き残れるとは思えません。
疑問点
まず、年式による違いがどうか、ということ。
95年式から現行のヴォルテックというエンジンになっているのですが、この前の型だとどうなっているのか、どう違うのか。
また、この前の型にはクルーズ・コントロールが付いていないという話もあります。ホントかな?
それと、2001年だかを目処に、ガソリンが高くなりそうだ、ということ。
または、NOx税みたいなものが施行されそうとの話もあります。燃費の悪いタイガーにはキツい条件です。
88ナンバーは除外してくれるといいんですが。。。ガソリン税ならそうもいかないもんなあ。
全体的な作りをT-4ベースのワンダラーなどと比べると、やはりバランスはT-4の方が良いようです。
ヨーロッパのメーカーの方がカッチリと作りますしね。思想の違いというやつでしょうか。
それに、全長が長いぶんだけ広いですし、収納もちゃんとあります。
ワンダラーと比べたときのタイガーの優位点は、
- 絶対的なパワー
- クルーズ・コントロール
- 電子レンジ、ルーフエアコンの使える装備(ジェネレータ)
- 値段が100万ほど安い
- 全長が40センチ短い
負けている点は、
- 作りが雑
- 燃費(あまり差は無いようですが)
- 室内の広さ
- 左ハンドル
果たしてこのどこまでを妥協するのか、これで勝負が決まります(笑)
私って、チマチマと下道を走り回るよりも、高速でバーっと行って帰ってくる方が多んですね。
バイクだとチマチマ走るのが好きなんですが、どうも車は「移動手段」と思っちゃう。走ることを楽しめないんです。
早く到着しようと思っちゃうのね。
だから、案外タイガーのような大らかな作りのほうが合っているかもしれません。
もともとアメリカに対する憧れみたいなものもありますしね。
あと、クルーズ・コントロールって便利そうじゃないですか。四国へ帰るときなんか、楽でしょうな。
同じ値段だったら、文句無くワンダラー。
でも、タイガーが4WDだったら。。。悩んだ末にワンダラー。
値段が50万安かったら。。。かなり考えて。。。程度によりけり(笑) でもワンダラーかな。
でも、タイガーが4WDだったら。。。かなり考えて。。。タイガー。
値段が100万安かったら。。。少し考えて、タイガー。
しかも、タイガーが4WDだったら。。。文句無くタイガー。
要するに、一番はワンダラーなんです(笑) 現実的に値段の面から手が出ないわけで。
でも、自分に手が出る、となると、だんだんタイガーが良く見えてくるから不思議(^^)
だんだん「俺にはタイガーしかない!」とか思い始めてます(笑)
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