キャンピングカーの種類
このページを覗いている人であれば、キャンピングカーにはどんな種類があるのかくらいは知っていることとは思いますが(^^;
一応、どんなものがあるかを紹介しておきます。
クラスA
キャンピングカー専用(日本では4tトラックしかありませんが)のシャーシを使用し、キャビンからシェルまでのボディ全てをビルダーが架装したものをクラスAといいます。
ビルダーが理想的な形に設計できるため、大型のものが多い(というか、大型のものばかり)です。そしてその装備は豪華絢爛で、自宅にいるのとまったく変わらない生活が出来ちゃいます(^^)
まさにオートキャンパーの憧れですが、残念ながら日本では通れる道、使える場所も限られてしまいますし、維持や保管も大変なのが現実です。
それに、値段も家が一件買えてしまうくらいします(^^;
そろそろ日本独自のクラスAが出てきてもよさそうなのですけどね。今のところバスコンがその役目をしているようです。
クラスB
主に外国製のバンの内装を改造したり、多少ルーフに架装したりして、バンのボディを生かしながら作られたものをクラスBといいます。
日本製のバンを改造したものは一般的にバン・コンバージョンといい区別することが多いです。これは大きさに違いがありすぎるせいでしょうね。
バンの車体をほぼそのまま流用するので、丈夫さや運転のしやすさが特徴です。また、ベースとなるミニバンはアメリカ製が多く、そのパワフルな走りも魅力的です。
ただし、左ハンドルしかなかったり、やはり室内の広さはそれなりに限られてしまいます。
とはいえ、アメリカ製のミニバンがベースですと、十分な広さを確保できてしまうのですがね(^^)
クラスC
ベース車のシャーシとキャビンを使用し、シェル部分のみを架装したものをクラスCといいます。
キャンピングカーといえば大抵がこれで、もっとも種類が多く、装備も充実しています。日本では適当なベース車両が存在しないため、トラックをベースにしてクラスCが作られていますが、これを特にTボディといって区別することが多いようです。
特徴的なのは、キャビンの上のデッドスペースを活用すべくバンクベッドというせり出し部分が設けられていることが多いことです。これは居住部分をビルダーが自由に架装することができるためで、少ない空間を上手く利用するための知恵ですね。
以前はエコノラインをベースにしたものが多かったのですが、最近はVWのT-4やメルセデスT1N、フィアット・デュカトなど、良いベース車を架装したものが出揃って、日本でも入手しやすくなりました。
バン・コンバージョン
略してバンコンと呼ばれます。
一般人がキャンピングカーといえば、まずこのテの車を思い浮かべるのではないでしょうか。いわゆる普通の国産ワゴン車やバンを改造したものをいいます。ただし、アメリカ製の大型バンをベースにした場合、どちらかというとクラスBといわれることが多いようですね。ま、このへんは適当に(^^)
一番のメリットは、やはりその機動性です。
最近の国産バンの走行性能は乗用車に匹敵するほどですし、乗り心地も同様、そしてそのサイズも通勤、買い物に使える大きさですので、ファーストカーとして使えます。
駐車場や道幅、通勤や買い物などの用途、そして値段など、総合的に考えると一番現実的な選択になるでしょう。
ただし、やはり居住部分は狭く、連泊を前提としたキャンプは難しいかもしれません。
Tボディ
日本の小型トラックをベースにして架装したクラスCを、特にTボディと呼びます。
これはある雑誌がテキトーに付けた名前がそのまま広まってしまったもので、「トラックのボディを使った」という意味でTボディというのだそうです。
ベース車が国産車なので信頼性があること、サイズが手ごろで取り回しがしやすいことが特徴です。
乗り味がやはりトラック的なのと、どうしてもパワー不足なのと、クラッシャブルゾーンが無いのが欠点でしたが、最近はキャンピングカー専用のベース車カムロードが登場し、徐々に解決されつつあります。
このカムロードにはリアをワイド化したシャーシも発表され、ボルトオンターボを装備するものも出てきました。これにより走行性能も従来に比べてかなり向上しているようです。
しかし私は、根本的にキャブオーバースタイルを見直す時期に来ていると思いますね。
いくら前よりも改善されたとはいえ、クラッシャブルゾーンが無いのは相変わらずだし、ホイルベースが短いための直進安定性、高速での横風などに不安が残っているのもかわりません。また、タイヤの上によじ登る形の乗り降りはやはり大変です。
これらは現在のキャブオーバーを捨てなければ解決しません。
また、ガソリン車が設定されていないのも問題ですね。もっと選択肢を広げて欲しいものです。
バス・コンバージョン
日本特有のジャンルと言えるでしょうか。マイクロバスを架装したものです。
マイクロバスって、日本独自の製品でしょうからね。
マイクロバスはトラックと違って、もともと人間を乗せるために設計されているため、乗り心地、走行性能、居住性全てにおいて、非常に理想的なキャンピングカーを作ることが出来ます。
現在のネックはその値段と装備で、バンクベッドが無い分をどうするか、安い値段でどう装備を充実させるか、レイアウトにどうやって余裕を出すか、というところが課題ですね。内装などではどうしてもアメリカ製クラスCにかないませんし。
これらがうまく解決できれば、アメリカ製クラスCを駆逐するのではないかと思っているのですが。
本格的な大型モーターホームが欲しいなら注目に値します。日本ではむしろこちらの方が使いやすいでしょう。
キャンピング・トレーラー
正確にはキャンピング・トレーラーといい、自走式とは一線を画します。
その魅力はヨーロッパでは広く認知されているのですが、日本では道の狭さや整備されたキャンプ場の少なさ、駐車場の確保などの問題で、なかなか広まらないようです。
運転に関しても、バックの難しさに尻込みするドライバーも多いことでしょう。連結時の全長が10m近くなってしまうので、狭い道やコンビニの駐車場、フェリー料金などで苦労することがあるかもしれません。
しかし、用途さえ合えば、安価に便利かつ魅力的なキャンパーライフを送ることが出来ます。
一番の特徴は、やはりヘッドと分離できることです。
現在使っている乗用車をそのままに利用し、キャンピングシェルのみを安価に追加する形で購入できます。
また、普段から大きな自走式に乗りたくない人には、普段は乗用車としてヘッドだけ使えることがありがたいでしょう。目的地に到着した後、トレーラーを切り離してヘッド(牽引車)だけで移動、観光巡り、買い物などを身軽に楽しむことが出来ます。
同様に、自宅に置いてある間は、プラス1部屋という使い方が出来るのも魅力的ですね。
ただし、安価に購入できることで候補にする人が多いですが、必ず自分のキャンパーライフを考慮して選ぶようにしたほうがいいです。でないと、その使い勝手に後悔して、また自走式を買い直すことにもなりかねません。
あくまでもテントの延長のような使い方であれば全く問題ないのですが、P泊が主体であったり、フェリーを使う機会が多かったりすると困ることが多いです。
トレーラーは、値段よりも自分のライフスタイルで選びましょう。
トラック・キャンパー
ダブルキャブなどのピックアップトラックにキャンピングシェルを乗せたタイプのもので、略してトラキャンと呼ばれています。
自走式は欲しいが大きな車はいらない、どうしてもフルスペックの4WD車が欲しい、使用する人数が少ない、などの条件に合えば、こういう選択肢もあります。
88ナンバーで登録する固定式のものもありますが、たいていは貨物扱いで、必要に応じて乗せたり降ろしたり出来ます。
最近はポップアップして空間を増やすタイプが多くなっているようです。
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