■ Vol.13 | 2010年1月15日号 ■
「新しい年を迎えて 2010年巻頭言」
 昨年は、新型インフルエンザに何かと大変な年でした‥。政権交代という大きな枠組みが変った年でもありました。
 サロンは、今年5月で丸4年を迎えます。マンションは3月で丸22年を迎えます。これもたくさんの方々にご支援ご鞭撻いただきました賜物でございます。
新しい年を寿ぐとともに、心を新たにして参りたいと存じます。小さなサロンですから微力なことばかりです。少しでも前に、音楽やアートの力で、この不況による閉塞感に風穴をあけて、服部本町商店街の皆さまはじめ、音楽家の皆さまと協力して豊かに分かち合う喜びに変えていく努力をして行きたいと存じます。音楽家の方は、何とかしたい、もっと音楽でみんさんに元気を、届けたいと望んでおられることでしょう。
 音楽家の方々は、どうぞ音楽力をもっともっと発揮していただきますようにお願いいたします。遥か昔に大人達が持っていた人と人とのいい距離感。今年も小さな改良、小さなエコ、小さな発見から大きな感動を生み出していきましょう。ちょっとした言葉から、人は励まされ、またその反対にもなります。
 サロン界隈も高齢化が進んでいます。街角のお年寄りに病気の人に少しでも温かく手を差し伸べる事、笑顔で声かけをしたいと思います。皆さまのご健康とご多幸をお祈りして。

   愛の反対は憎しみではありません。無関心です。 ‥‥ マザー・テレサ


 俵 万智さんの短歌に、こんな可愛い命の一瞬を見つけました!

   生きるとは手を伸ばすこと幼子の指がプーさんの鼻をつかめり 

 子どもたちに、ごつんと手応えのあるプレゼントをしましょう。華やかな見栄えのよいものばかりではなく、トレンドも必需ですが、流行ものばかりでなく、例えば薄汚れたものに見える石や廃材の木っ端。磨いたり削ったりして手を加え、絵の具で動物や顔を描いて見る。子どもの想像力を高める大人の手づくり玩具の講習会やインストラクター養成教室も出来始めています。 スタジオジブリでは、試作保育所つくり。きれいなクッションフロアーではなく、どろんこの土間をつくり、わざと高い縁側をつくる。子ども達の日常に危険や危険性を限りなく排除してしまって檻籠状態だというのです。危険は当たり前のナイフにも素晴らしい生活用具、制作道具になることを教えなくなってしまった反省から新たな試作。あるいは想像力を高める絵本の読み聴かせ。

夢ごこち「次はどうなる?」絵本童話の主人公‥‥‥うとうとしながら夢の中。お父さんお母さんから語られて眠るひとときは一生ものです。 

 一緒にプランターに苗を植え、水をやり、植物の成長をじっくりと見る。命の凄さを発見する。野菜を植えてそれを食べる。毎日何回か水をやり、可愛い黄色い花から小さなみどりの赤ちゃんが生まれ、白い発砲スチロールにのった胡瓜ではなく、蔓から鋏で切るときに「イタいでしょう。ごめんね。ありがとう」と言って食べた胡瓜は何と瑞々しかったでしょうか。胡瓜を食べるという事を越えて「命を頂いているのだ」といういとおしさ、巡り会う不思議さを体験する子どもは強く優しくたくましく成長していくでしょう。どの地方、どの国、どんな言葉の人ともに共通の思いです。特に高度経済成長して目標を失いつつある日本の、不況ながらも物質的超便利で豊かさの中にある子ども達にとって、このような小さな自然体験は都会の家庭でも出来る大切な体験でしょう。お父さんもお母さんも忙しいこと、ご両親が働くことをとおして子どもにもよい影響がつたわるでしょう。しかし、読んで字の如し。心を亡くしていないか、振り返ることも必要です。
 昨年9月の、サロン協力コンサート(笑顔いっぱい親子コンサート)ではたくさんの子ども達、子どもを膝の上に抱いたお父さん、お母さん、おじいさん、おばあさんがたくさん参加されました。
 この他の皆さまの自主コンサートでも、同じようなシーンが見られまして、箱ものを主宰する側と致しましても、大変意義深いものとして、皆さまの工夫と努力そして忍耐力に敬意を表する次第です。またこのようなコンサートが小さな核となって、輪が広がって行く事を願ってやみません。



■TOPICS  小さな改良・・・サロンの椅子が3センチ低くなりました!

 昨年12月は、新聞の社会面に掲載されたこともあいまって、お断りする方もたくさん出来てしまい、ちいさなサロンの微力が、ますます明らかになってしまい、ふがいなさと申し訳ない事でしたが、おかげさまで大盛況でした。バロックバイオリンの世界的一人者である寺神戸亮さんのコンサート。このコンサートに新聞を見て来てくださったあるお客様が、試作としてサロンの椅子一脚の足を短くして仕舞もしてくださいました。足切りというと語感が頂けないのですが、サロンの椅子は、イタリア人向きの高さの椅子なのでした。
 話はさかのぼる事、開館目前で、工事業者から「椅子はそちらでお選び下さい」といわれ慌ててカタログしか間に合わず、しかし何度も他の卸業者とサイズを測って選んだつもりが、実物は普通の高さより、3センチも高かったのです。若い方からは、可愛い、素敵と好評なのですが、柔らかいお肌には優しくなかったのです。かといって、すべて買い替えることはとてもできません。ある日通販で同じくイタリア製で、お手頃値段で軽くて明るいアプリコット色で3センチ低い椅子が見つかり、10脚程追加して、前の席に誘導させて頂く事で、ご堪忍していただきカバーしてきました。しかしこの失敗を根本的に解決したことにはなりません。「椅子が高く硬くイタかった」とアンケートに書いてくださった方には申し訳ない思いと、胸が本当に痛くて眠れない日々が続いたこともありました。
 さてそのカッコいいイタリア製のクリーム色とオレンジ色の椅子たちです。
 年明けて、大工さんが手が空いたというので、見てもらいました。
樹脂製の椅子など切れない、切ったらどうなるのかとみんなあきらめていました。
 でも、専門家はさすがです。ものの見事に、40脚ほどの椅子を切りそろえて、滑りのよい樹脂の足底をつけてくださいました。
 購入した先の業者も「出来ない」と思い込んでいた事が、お客様の一言で、目からウロコでした。熟年の男性で、貴重なアドバイスと試作までしていただき、紙上ならぬウェブサイト上にて、厚く御礼申し上げます。そしてサロンを愛してくださって応援してくださっている皆さま、新しくご覧になった方々もどうぞノワ・アコルデ音楽アートサロンの椅子にご注目ご体験ください。但し薄い水色の椅子はそのままです。
高い方をお好みの方は、この色で後席でご体験ください。一律にしないことはちいさなサロンの特権かもしれません。クリーム色には、5脚ほどそのままのが、どこかに潜んでおり、また、そのお客様自身が試作された特別仕様が一脚潜んでおります!ご体験ください!
今年のトピックスです。



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