昨年は、新型インフルエンザに何かと大変な年でした‥。政権交代という大きな枠組みが変った年でもありました。
サロンは、今年5月で丸4年を迎えます。マンションは3月で丸22年を迎えます。これもたくさんの方々にご支援ご鞭撻いただきました賜物でございます。
新しい年を寿ぐとともに、心を新たにして参りたいと存じます。小さなサロンですから微力なことばかりです。少しでも前に、音楽やアートの力で、この不況による閉塞感に風穴をあけて、服部本町商店街の皆さまはじめ、音楽家の皆さまと協力して豊かに分かち合う喜びに変えていく努力をして行きたいと存じます。音楽家の方は、何とかしたい、もっと音楽でみんさんに元気を、届けたいと望んでおられることでしょう。
音楽家の方々は、どうぞ音楽力をもっともっと発揮していただきますようにお願いいたします。遥か昔に大人達が持っていた人と人とのいい距離感。今年も小さな改良、小さなエコ、小さな発見から大きな感動を生み出していきましょう。ちょっとした言葉から、人は励まされ、またその反対にもなります。
サロン界隈も高齢化が進んでいます。街角のお年寄りに病気の人に少しでも温かく手を差し伸べる事、笑顔で声かけをしたいと思います。皆さまのご健康とご多幸をお祈りして。
愛の反対は憎しみではありません。無関心です。 ‥‥ マザー・テレサ
俵 万智さんの短歌に、こんな可愛い命の一瞬を見つけました!
生きるとは手を伸ばすこと幼子の指がプーさんの鼻をつかめり
子どもたちに、ごつんと手応えのあるプレゼントをしましょう。華やかな見栄えのよいものばかりではなく、トレンドも必需ですが、流行ものばかりでなく、例えば薄汚れたものに見える石や廃材の木っ端。磨いたり削ったりして手を加え、絵の具で動物や顔を描いて見る。子どもの想像力を高める大人の手づくり玩具の講習会やインストラクター養成教室も出来始めています。 スタジオジブリでは、試作保育所つくり。きれいなクッションフロアーではなく、どろんこの土間をつくり、わざと高い縁側をつくる。子ども達の日常に危険や危険性を限りなく排除してしまって檻籠状態だというのです。危険は当たり前のナイフにも素晴らしい生活用具、制作道具になることを教えなくなってしまった反省から新たな試作。あるいは想像力を高める絵本の読み聴かせ。
夢ごこち「次はどうなる?」絵本童話の主人公‥‥‥うとうとしながら夢の中。お父さんお母さんから語られて眠るひとときは一生ものです。
一緒にプランターに苗を植え、水をやり、植物の成長をじっくりと見る。命の凄さを発見する。野菜を植えてそれを食べる。毎日何回か水をやり、可愛い黄色い花から小さなみどりの赤ちゃんが生まれ、白い発砲スチロールにのった胡瓜ではなく、蔓から鋏で切るときに「イタいでしょう。ごめんね。ありがとう」と言って食べた胡瓜は何と瑞々しかったでしょうか。胡瓜を食べるという事を越えて「命を頂いているのだ」といういとおしさ、巡り会う不思議さを体験する子どもは強く優しくたくましく成長していくでしょう。どの地方、どの国、どんな言葉の人ともに共通の思いです。特に高度経済成長して目標を失いつつある日本の、不況ながらも物質的超便利で豊かさの中にある子ども達にとって、このような小さな自然体験は都会の家庭でも出来る大切な体験でしょう。お父さんもお母さんも忙しいこと、ご両親が働くことをとおして子どもにもよい影響がつたわるでしょう。しかし、読んで字の如し。心を亡くしていないか、振り返ることも必要です。
昨年9月の、サロン協力コンサート(笑顔いっぱい親子コンサート)ではたくさんの子ども達、子どもを膝の上に抱いたお父さん、お母さん、おじいさん、おばあさんがたくさん参加されました。
この他の皆さまの自主コンサートでも、同じようなシーンが見られまして、箱ものを主宰する側と致しましても、大変意義深いものとして、皆さまの工夫と努力そして忍耐力に敬意を表する次第です。またこのようなコンサートが小さな核となって、輪が広がって行く事を願ってやみません。
|