日本を代表する若き巨匠。2010年は、生誕200年を迎えるショパンのシリーズを全国各地で展開し、中でも5月4日に行ったショパン・ピアノ・ソロ全166曲コンサートでは、16時間におよぶ全曲暗譜演奏の偉業を成し遂げ、大きな感動と反響を巻き起こすとともに、横山幸雄の名前はギネス世界記録「ギネス・ブック」に刻まれた。2011年はデビュー20周年を迎える。19才のときに、ショパン国際コンクールにおいて歴代の日本人として最年少での入賞という快挙以来、人気実力ともに常に音楽界をリードするトップアーティストとして、確実に自己の道を歩みつづけて、大きな実りをもたらしている。1971年東京生まれ。16才で渡仏後、89年ブゾーニとロン=ティボー国際コンクール上位入賞。90年パリ国立高等音楽院卒業。同年の秋、ワルシャワで行われたショパン国際コンクールに入賞し、その後、新日鐵音楽賞フレッシュアーティスト賞、モービル音楽賞奨励賞、文化庁芸術選奨文部大臣新人賞など数多くの賞を受賞。活動は、古典から近現代まで、独奏曲・室内楽・協奏曲すべての分野において、圧倒的な幅の広さを誇っている。内外のオーケストラや著名アーティストとの共演も数多く、その音楽性に深い信頼を得る。また、自ら企画するコンサートでは、『ショパン全曲連続演奏会/1992〜1999』、作品番号のある全ピアノ曲による『ベートーヴェン12会/1998〜1999』、『ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全曲演奏会/2005』など、数々の意欲的な取り組みにより、高い評価を確立してきた。2007年夏、東京オペラシティにおいて『ベートーヴェン:5大ソナタ』を一晩で演奏し、満場の喝采を浴びたのは記憶に新しい。これまでソニーより18タイトルのCDがリリースされており、文化庁芸術祭レコード部門優秀賞、国際F.リスト賞レコードグランプリ最優秀賞など栄えある賞を受賞。近年は、作曲家としても『Yukio plays Yokoyama/2003』のCDリリースをはじめとして、ヴァイオリン・ソナタや2台ピアノのための『祝祭序曲』ほか、様々な作品を手掛けている。その一方で楽譜の校訂や、『いま、ピアニスト』『ワインの練習(エチュード)』『ピアノQ&A』などの単行本を出版。執筆業でも示唆にとんだ著作を残している。また、上野学園大学教授、エリザベト音楽大学客員教授として、後進の指導にも意欲的にあたっている。東京FMラジオ「横山幸雄ピアノでめぐり逢い(毎週日曜日深夜放送)」のパーソナリティをつとめ、東京と京都にレストランをオープンし音楽と旬の食をプロデュースするなど、活躍は多岐に渡る。
【横山幸雄オフィシャルサイト】 http://yokoyamayukio.net/