ノアローママ懺悔の部屋

 


愛するノアローが大怪我をしてから考えたことがあります。


ノアローが怪我をするまでは、私たち一家にこんな恐ろしい

不運な事が起こるとは夢にも思いませんでした。

幸せで平穏な人生を疑った事はありませんでした。

ノアローは病気することもなく、元気に楽しく

長生きして一生を全うすると思っていました。

だから、多分、

他の方達、病気や怪我をして苦しんでいるワンコを持つ

家族の心の痛みや苦しみに対して、鈍感だったのだと思います。

なすすべもなく、手術台に載った愛犬を見守る気持ち、

最善の結果を望んであがく気持ち、

愛犬の死を恐れ、怯える気持ち、

時間を戻したいという空しい願い、

涙・・・、

バチが当たったのだろうか?という不安、

そのどれも、今はとても親しいものです。


どんなに多くの方が、こんな風に苦しみ、

眠れない夜を過ごした事でしょう。

どんなに多くの方が、運命を呪い、

可哀想な我が子の小さな体を見つめたことでしょう。

私は何も知らなかった・・・。

同情心が足りなかったと気付かされました。


これからの私に出来ることがあるとすれば、

それは、苦しんでいるワンコたちの為に祈ること、

そして、その家族の方に心からの同情の言葉を掛けてあげること、

そんな事だと思います。

今回、多くの心優しい方達が

不運な目に遭った私たちにそうしてくれたように。


愛するノアローの為にも、

私たちの為に祈ってくれた友達の為にも、

昨日よりももっと良い人間でありたい・・・。

良い人たちの暖かい思いやりに応える事の出来る

良い人間になりたい・・・。

そんな事を考えました。




2003年12月9日

ノアローママ


真っ黒ラブラドール・ノアローちゃんの部屋