今月のメッセージ

あなたがたは、この世と妥協してはならない。


ローマ人への手紙第12章2節



この聖書の言葉を聴いて、どんなことを思うでしょうか。

わたしたちも「妥協したくない」と思うことがよくあります。

進学、仕事、結婚、趣味、人間関係、

いろいろなことについて、

それらが大切だと思うからこそ妥協したくはありません。

自分の理想のように進んでほしいと心から思います。

けれども実際には理想通りにならず、

妥協せざるを得なくなる経験をすれば、

そういう自分が非常に情けなく思えてしまい、

自分の現実の姿をとても受け入れられない気持ちになってしまいます。

 

では聖書はそんなわたしたちのお尻をひっぱたくようにして、

「それでも妥協してはならない」と言っているのでしょうか。

そうではありません。

「この世」とは「この時代」とも翻訳できる言葉です。

ですから聖書は「この時代と妥協してはならない」と語りかけているのです。

この時代とは、自分の力がすべてだと考えて生きなければならない時代であり、

頑張って理想の自分になれない限り決して自分を受け入れることができない時代です。

わたしたちはまさにそのような「この時代」の中で疲れ果てています。

 

しかし聖書は語りかけます。

「今、すでに、新しい時代が始まっているのだ。

主イエスが新しい時代の到来を告げてくださった。

だからそんな古い時代に妥協してはいけない」。

 

新しい時代とはどんな時代でしょうか。

聖書はこう語っています。

「どんな被造物も、わたしたちの主キリスト・イエスにおける神の愛から、

わたしたちを引き離すことはできないのである」

(ローマ人への手紙第8章39節)。

どんなことがあってもわたしたちが神の愛から引き離されることがない時代、

いつも神の愛がわたしを包んでいてくださる時代、

それが新しい時代です。

 

理想の自分になることができたかどうかによって、神はわたしたちを評価なさいません。

わたしの人生の成功と思えること、失敗に思えること、

光と闇、その中を生きているどのようなわたしをも神は愛し、

尊んでいてくださいます。

主イエスはそのような神の愛を身をもって現してくださいました。

その主のお姿に触れて、わたしたちも自分を愛し尊ぶことを学ばせていただき、

今の自分を受け止めながら前に進んでいくことができます。

しかしわたしたちの心はいつも揺れ動きます。

いつの間にか古い時代に心が奪われてしまっていることに気づかされます。

 

だから聖書は語りかけます。

「古い時代に妥協してはならない。

むしろ新しい時代に心をあわせてごらん。

妥協しないで、神の愛の中に身を置き続けてごらん」。

 









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