海洋堂 リボルテック TYPE-J9グリフォン \1995-

ご無沙汰してしまいました。

今回はリボルテックのグリフォンです。
グリフォンは、「機動警察パトレイバー」コミック版と、それに続いてTVアニメ版および2期OVA版に登場した、
イングラムの宿敵レイバーです。
その正体は多国籍企業シャフトエンタープライズの企画7課長「内海」が主導して
極秘裏に高額な予算をつぎ込んで開発されたデモンストレーション用戦闘レイバー。
なんかいちおう、警察用レイバー「イングラム」の戦闘データの奪取とか、当初は目的らしきこともありましたが、
ようするにそれを建前にしてイングラムと闘うために作られた「内海」の趣味のレイバーです。
その性能は、既存のレイバーを凌駕する動物的ともいえる俊敏な運動性能と、強力なパワーを兼ね備えたもので、
複数の陸自の軍用レイバーをあっさりと倒し、イングラムとの戦いにおいても常に圧倒していました。

「機動警察パトレイバー」TVアニメ版は2クールもの、つまり半年間の放映で終了する予定で製作されていたのですが、その放送がそろそろ終わるというころに製作サイドになんの相談もなくもう半年の延長が決定され、ストーリーのストックがなかった製作陣は、2クール目まではなかった「本来原作ではないコミック版を原作にしたアニメ」を3クール目以降は製作するようになります。そしてその流れで、『グリフォン登場』となったわけなのでした。

かなりキツイ製作体制だったようですが、そのおかげで「動くグリフォン」が見れた私は、当時非常に興奮した覚えがあります。
なおTVアニメ版のグリフォン編では引き分けで終わっていますが、戦いは2期OVA版に引き継がれてその決着をみます。
2期OVAはビデオのリリース方法が特殊だったためか、意外と見ていない人が多いようなのですが、
現在はまとめて見れるDVD版がリリースされているので、未見の方はレンタルしてみてはいかがでしょうか。
グリフォンVSピースメーカー(零式)が、私的にはかなり燃えます。



さて、リボルテックのグリフォン。田熊勝男氏のしっかりした元原型と、山口勝久氏の巧みな可動部設計で、よく動くカッコいいアクションフィギュアになっています。肩の動きなんか、ジョイントの差込みの角度でこうも動きが違うものかと唸らされます。



斜めの角度から
イングラムとはまた違った、曲線を主体とした美しいレイバーです。ちょっと「やり過ぎ」なかんじがまたなんともイイのです。



翼はリボルバージョイントの使用で広範囲に可動。
首の縦方向の可動範囲も広いので、このように飛行ポーズもとることが出来ます。





フィギュアの出来とは関係ないのですが、これホコリがつきやすくって、撮影が大変です。ぱっと見たきれいでも、
照明当てて撮影してディスプレイで見るととたんにホコリがクローズアップ。黒いだけにすごく目立つのです。
対処するために、ヨドバシの売り場にあった一番大きいブロア(カメラなどのホコリをシュコシュコ飛ばすポンプみたいなの)を購入しましたが、それでも相当しつこくやらないと、飛ばないのはなかなか飛ばないのです。
ええもう、結局今回は全画像でホコリ取りのためのレタッチ作業をちまちまと繰り返しましたですよ。

コレはまだブロアを使わずに撮影してた、最初のころの画像。
まさかこんなにホコリがついていると思わずに撮影進めてました。
いうまでもないですが、右がレタッチ前、左がレタッチ後。
ホコリを見つけては、一個一個消していくのです。

でもなんかねぇ、こういう地味でチマチマした作業、
結構はまるんですよね。きれいになるんで妙な達成感もあるし。
なんだかんだいって、けっこう面白かったです。
とはいえ、それやってると時間ばかりかかって更新が出来ないので、やっぱりブロアは必要です。
あと、道を歩いていてふと見たビルの壁のシミを、つい頭の中でレタッチして消そうと思ったりして、なにかとヤバかったですし。





続いては、そんなかんじで作ったグリフォンの合成画像をご覧ください。

その前にCMです。



ちゃ〜ちゃっちゃっちゃ〜〜、ちゃっちゃ!


TVアニメ放映時に作ったバンダイのSD空挺レイバー(AV-99ヘルダイバー)プラモと、
リボルテック・イングラムのシルエットで作った、TVアニメ版初期のアイキャッチの合成画像。
ほんとうに「くーてーれいばー」って書いてあったんです。


雨の惨劇

晴海の展示場で開催されていた「東京国際レイバーショウ」に突如現れた黒いレイバー。太田機をたちどころに倒します。
ちゃうねん!太田さんは油断したったから…、ホンマは強いねんで!



「まっすぐゴー」は太田さんのためにある言葉(ぉ

さてこちら、先にリリースされたイングラム2号機、
正義と破壊を愛する熱血警官太田巡査の駆る、炎のレイバーです。

作品内では、グリフォンと1号機を闘わせるというストーリー進行上、またかませ犬としての役割上、2号機はいつも早々に負けて戦線離脱してしまうのですが、戦闘スキルは野明よりも太田さんのほうが高いので、充分な武装と冷静な判断力さえあれば、かなりグリフォンなど倒せそうです。
2期OVA版でも、指揮担当が真面目な熊耳さんではなく実戦的な香貫花だったら、背後からグリフォンに無警告でライアットガンを発砲するのを許可して、終了してたかもと思ったり。





んで、上の合成画像ですが、これが見た目以上に手がかかっていまして。
リボルテックサイズの小さなものを撮影すると、どうしてもフォーカスの合う部分と合わない部分が出てきます。
その結果とてもミニチュアっぽい写真になってしまうので、
場合によっては下の例のように、フォーカスの合っている部分をつなげて1枚の画像にした上で、
さらにそれを背景に合成する、といった手段をとることがあります。

まず、もっとも手前に来ている
グリフォンの左腕の先。

ここにフォーカスをあわせると、
グリフォン本体や太田機は、
このようにボケボケになります。
フォーカスの合っている
左腕部分以外をマスク。
もう少し奥にフォーカスを
あわせて撮影し、
その画像からフォーカスの合った
ヒジ部分を合成。
さらに奥にフォーカスをあわせます。
レンズから離れるにしたがって
フォーカスの合う範囲は広くなって
いきますので、このように
だいたいグリフォン本体の半分くらい、
フォーカスの合っている部分を
一気に獲得。
さらに奥。
グリフォンの顔と、
太田機の右足が範囲に入りました。
さらに奥へ。
グリフォンの右の翼とともに、
太田機にもフォーカスが合いました。

これを合成後、ホコリを取って、
レイヤーを結合した上で
背景に合成しました。



城門の戦い

ハイハイ、色々、やり過ぎやり過ぎ。
背景にあわせてオレンジ色のライトで撮影したら、黄金のレイバーって感じになってしまいました。
こちらはTVアニメ版の、バビロンの城門での闘いのシーンをイメージしたものです。

この画像では、背景を捏造しています。背景の場所は、お台場の埠頭のコンテナ置き場なのですが、中にはいって撮影するわけにも行かず、フェンス越しで三脚を使用しての撮影でした。なのでポジションの確保もままならず、図らずも画像内にいらないものが映ることもあります。
右隅に映る影は太い鉄柱。
できるだけ道の中心から撮影したかったのですが、
反対側にある巨大なライトと同じものがこちら側にも立っていて、
その支柱が邪魔になっているのでした。
道の左側をコピーし、
パースを合わせて変形して張り付け。
別の画像から持ってきたコンテナを素材にして
パースを合わせて張り付けます。
空も、別画像からひっぱってきた素材を貼り付け、
鉄柱を消し去りました。


グリフォン乙

晴海での戦いで2号機がつぶされ、単機でグリフォンに挑む1号機。
民間TVクルーの邪魔さえなければグリフォンに勝てたかもしれないイングラムと、
SSSの邪魔さえなければイングラムを倒せたかもしれないグリフォン。
勝負の結果は2期OVAで。


史上最大の決戦

その2期OVAで、イングラムに突撃をかけるグリフォン。
背中のジェットエンジン(?)を全開にして、そのパワーのままぶつかってゆく大技です。
かわされたら目も当てられませんが。

この戦いの舞台は葛西臨海公園からディズニーリゾートのある舞浜近辺で、
OVAでもそのあたりの風景がある程度、背景作画で再現されています。
突撃するシーンの背景は多分ここ、ヒルトン東京ベイ前。(行ってきました)
ただ、シーンごとに別の場所の背景を使いまわしたりしているので、正確に場所を特定するのは結構無意味だったり。
次の瞬間、数百メートル移動した場所の背景が使われていたりしますから。



GAME OVER

バッテリーの切れた1号機の救援に駆けつけた、香貫花の3号機。しかし香貫花もまたグリフォンに屈する。
その間にバッテリーを交換した1号機は戦線復帰。グリフォンと再度対峙するのでした。
そのとき空に打ちあがるディズニーランドの花火。日常と非日常が交錯する、パトレイバー屈指の名シーンです。
ちなみに私は香貫花ファンなので、ここで彼女の活躍が見られただけでも大満足です。
香貫花に指揮されてぇぇ〜〜。

ではこの画像のできるまで。

まず基本となる背景画像
ここに擱坐した3号機を合成。
実は1号機を上から撮影しただけですけど。
物語の進行上で右腕がもがれているので、
3号機の特徴的な肩もなくなってて、
なお好都合。
グリフォンとイングラムを合成。
本当は位置が高すぎてたり、
ヤシの木の向こう側に合成するんでなければ
おかしかったりするのですが、
土手で足場が見えないのをいいことに
適当と思われる場所に適当に合成しました。
花火は江戸川花火大会の時に撮影したもの。
画像では空は真っ黒ですが、
これを「スクリーン」というレイヤーモードで
合成すると自動的に黒い部分だけ見えなくなり、
完成画像のようになるのです。

鏡面仕上げ

ぱっと見は普通ですが、これが今回一番レイヤーを使い、また時間のかかった画像です。

むかしバンダイから発売されたSDパトレイバーのグリフォンのプラモは、ガンメタのメッキ仕上げでして、
顔が映りこむほどにピッカピカのボディに、私はときめいたものでした。
今回はこの「鏡面しあげ」を合成で再現してみたというわけです。

ある背景に鏡を合成したとしても、当然ながら、合成した鏡にその背景が映るはずもありません。
鏡に映る鏡像をあらためて、鏡に合成してやる必要があるのです。

これは、普通にグリフォンを背景に合成した画像。
いつもはこれだけで終わりです。

リボルテックのグリフォンも、メッキ仕上げほどではないにしてもかなりピカピカで、モノが映ったりします。それを利用し、合成後にモノが映りこみそうなところが白く明るくなるように、レフ版を置いて撮影します。
映りこむものが違っているので、まず大きく、
左右で作業を別けました。
まず向かって右側。

なんかグロいですが、変なものではありません
お台場に立つ高層マンションを、グリフォンのボディの凹凸にしたがってツールでゆがめたものです。
映りこむ部分ごとに影響がないようにするため、別々のレイヤーで作業していったので、使用レイヤー数がすごいことに。
向かって左側は映りこむ部分が多いので、レイヤー数は右側の倍以上。

ゆがみかたもクセがある部分が多いので、慎重にうにうに歪めてゆきます。
多重に合成した鏡像をグループ化し、「オーバーレイ」でグリフォンに合成したところ。

ここで、グリフォン自身の画像をマスク化して、
この鏡像オーバーレイ画像に適用します。
すると、撮影時に作ったグリフォンの明るく白い部分だけ、鏡像オーバーレイ画像が透けるようになり、完成画像のように、背景が映りこんで見えるようになるのです。

鏡面仕上げは超めんどうでしたが、なんか面白かったです。


2007年3月12日 1:16:04
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