数学
大学・研究所(紀行文で紹介)
- 横浜国立大学 私が勤めている大学。
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東京工業大学理工学研究科数学教室
ここのリンクは充実していて
よくお世話になっている。
ここの某先生一見ずぼらに
見えるけど、
とてもまめな人だったみたい。
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ハワイ大学数学教室
初めて行った海外がハワイ。ただし、
観光ではなく研究集会参加。
不慣れなため、リコンファームをするのに、
ワイキキにある United のオフィスまで出かけて行き、
あらかじめ書いておいた紙を見せたら怪訝な顔をされた。
ここの大学の
Leslie Wilson
という偉い数学者が地元の人しか知らないような静かできれいな
海岸に我々を連れて行ってくれた。泳ぎ始めてすぐクラゲにやられて
しまったが、クラゲという英単語がわからなかったので
説明できず、日本人グループ
が陸に戻ってくるまでじっとがまんしていた。その後1週間ぐらい全身の
蚯蚓腫れがどんどんひどくなったが、「相部屋をしている
北海道大学の某先生が
毎日鞭でひっぱたくから...」などと笑い話にして誤魔化しておいた。
- リヴァプール大学数学教室
スタッフの中に
特異点論関係の研究者が大勢いて「インターナショナル特異点センター」
となっている模様。お茶の水女子大学の某先生、
北海道大学の某先生,
北海道大学の別の某先生、
九州大学の某先生など日本人の10ヶ月以上長期滞在者も
多い大学。C.T.C Wall というものすごく偉い数学者がいるので
私もここに滞在。しかし私の場合2ヶ月半ほどの可愛いもの。
滞在中ロンドンにあるアメリカ大使館に2回行った。
インターシティーは曜日や時間で運賃がものすごく違うので驚いた。
滞在中の後半はプリンセスパークゲート前というスラム街らしき場所にある
家に住んだ。数人の学生がシェアして暮らしているが夏休み用の
宿泊者を求めていたセミデタッチド(要するにヨーロッパ長屋)の一軒家。
最初の3、4日は学生達と一緒だった。
共用の乾燥機を使った後で部屋に持ち帰り、学生の下着が1枚
混ざっていることに気付き気が動転。真面目な女子学生なのか
イギリスはみんなそうなのか結構地味なものでした。
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ノースカロライナ大学チャペルヒル校数学教室
Jim Damon
という偉い数学者がここにいるので、
1991年9月から7ヶ月
ほど滞在した。ノースとつくけどアメリカ南部でとても蒸し暑く、
正月に近くの湖に行くとなんとキャンプをしていたぐらい。
チャペルヒルは、真夜中に女子学生2人組が歌を歌いながら
歩いているような、全く安全な田舎の大学町。
車を買って数日後、スーパーに行くつもりが曲がる場所を間違えて
ハイウエーに入ってしまった。すぐ降りたのはいいけれど、夜と
いうこともあり一体ここがどこなのかさっぱりわからない。
ガソリンがほとんどないのも心配に拍車をかける。
手がかりを得ようとしばらくぐるぐる走ったが無駄骨。
そのうち、不審者に見えたのかポリスが近寄ってきた。
もっけの幸いと事情を話し、チャペルヒルに向かうハイウエーの
入り口までパトカーで誘導してもらった。あとでわかったことだが、
ぐるぐる走っていたのは隣町ダーラムにある
デューク大学のあたりだった。
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サンパウロ大学サンカルロス校数学研究所
日本からブラジルまでノンストップ便は全くなく、ここに行くのに
ドアトゥドアで40時間以上かかる。でももう3回行ってしまった。
Maria A. S. Ruas
という偉い数学者が親切にしてくれ、彼女の興味の対象と
私の興味の対象がかなり近いせいもあり、
「おいで、おいで」と誘ってくれる。彼女のほかにも特異点論関係の
数学者が大勢いて、ここも「インターナショナル特異点センター」
の一つ。初めて行ったときは、
(「もっといろいろしていったほうが...」と思いつつも)
「コレラ」と「黄熱病」の予防注射だけ一応し、ドキドキしながら
行ったことを覚えている。
でもアマゾンに行く訳ではないので予防注射の必用は全然
なかった。九州大学の某先生
のように盲目的ではないけれど、
私もブラジルは肌が合う感じがしている。きっとまた行く。
- リール理工大学数学教室
リールはフランスで唯一行ったことがある町。
ベルギーとの国境の近くにあるのでベルギーから電車で行った。
6月初旬なのにとても寒くて、地元の人たちは
オーバーを着ていた。
地下鉄の乗り方を間違えて
東京大学の某先生ともども叱られてしまった。
- 東北師範大学
中国は長春にある大学。
ここも研究集会参加で行った。食事が質・量ともにすごかった
(もちろん良い方に)。
連日、朝、昼、夜と中華街で宴会をしているようなもの。
ものすごい歓迎ぶりである。粗食に慣れている日本人参加者
だからお腹を壊すのに1週間もあれば十分であった。
金日成が卒業した中学校があるらしい吉林という町にも連れて行ってもらった。
私の幼い頃の日本を
感じさせる不思議な懐かしさがある中国だが、ここ吉林のトイレなんぞは
その最たるもの。でも30代前半までの日本人若手グループにとっては
強烈な驚きだったらしく写真を取ったりしていた。カルチャーショックは
初期値に鋭敏に依存するカオス的なものであろうから「さもありなん」と
いうところか。アジアもまた良し。
- バナッハセンター
「ポーランドの三大有名人と言えばコペルニクス・ショパン・
キューリー夫人
だが、4番目となるとおそらくバナッハであろう」、と言うぐらいに
有名なポーランド人数学者バナッハを記念して作られたのがこのバナッハセンター。
ワルシャワにある。研究集会参加で行った。
昼食は近くの大学のレストランで
食べたが、ここのレストランのシステムがかなり複雑で、説明されても
皆目わからず、ここでも叱られてしまった。リールでは叱られるのを
免れ高見の見物であった
北海道大学の某先生は
ここでは中心的叱られ役でご苦労様でした。
- 理論物理国際センター(ICTP)
場所はイタリアのトリエステ。
ここには数学部門と理論物理部門があり、比較的長期の研究集会を
ちょくちょくやっている。数学部門のそのうちの一つに参加した
ことがある。ワインバーグーセイラム理論でおなじみのノーベル
賞受賞者セイラムがセンター長だったが、病気のようで、
一度も見れなかったのは残念。
ここは食事がとてもおいしく、風光明媚で
ものすごく良い環境。宮崎 駿氏の
「紅の豚」に出てくる風景と
そっくりの場所が近くにある。ホテル「アドリアーノ」ならぬ
ホテル「アドリアチコ」がセンター所有の研究集会滞在者用ホテル。
でも日本人のほとんどは近くのホテル「リビエラ」という、
プライベートビーチを持っているリゾートホテルに泊まらされた。
ヴェネチアまで電車で2時間ぐらいで、滞在中2回行った。
生活情報(ほとんど誰にも役に立つであろうサイト)
- 朝日新聞、日本経済新聞
最近はブラウザで新聞が読めるので、新聞を定期購読する必要
がなくなった。
- 便利ページ
名前の通りなかなか便利。
- イサイズ
インターネットがなかった頃は、ここにあるような情報を
得たいときは本屋に行っったり図書館に行ったりしていた。
便利な時代になってきた実感を味わえる。
- Amazon.co.jp
インターネット上の本屋さんはいろいろあるけれど、ここの情報がもっとも充実している
気がする。