「フラクタル」受講者へ




試験の採点を終えました。答案返却希望の人は私宛にメールでアポを取るようにしてください。 私の研究室がある第二研究棟は春休み中はトイレ工事があるようで、トイレに行くのにも一苦労する羽目になってしまうという理由もあり、研究室に定期的にいることはないと思いますので。



授業中に何度か意見を聞いた結果、

2月2日(木)に期末試験

を行う予定となりました。期末試験期間中ではないので注意してください。
「持ち込み可とするか、不可とするか」、「答案返却期間を設けるか否か」などについては 1月26日(木)の授業中に意見調整をした上で伝えます。


今日(11月10日)の授業中に伝えておこうと思っていたのですが、授業が始まってしまうとすっかり忘れてしまって伝えられなかったことを書いておきます。 掲示板にも既に出ているはずですが、

11月24日(木)は休講

の予定です。

来週の授業中には、必ず伝えられるように心がけます。

フラクタル図形は図形列の極限として得られる図形です。 数学的な取り扱いが可能であるフラクタル図形は、

単純な図形を初項とし、単純な規則で図形列を作ったときの
極限として 得られる図形

です。極限として得られる図形を正確に描くのは一般に不可能ですが、 初項の図形、第2項の図形、第3項の図形、第4項の図形...と 極限に至る図形列を順次描いていくと、極限図形の概形を想像することは可能です。 しかし、たとえ初項が単純な図形であり図形列の生成規則が単純であっても途中の段階を手書きで描くことが困難な場合もあります。極限図形を思い描くのにはさらに困難が 伴います。例えば、

初項 第2項 第3項 第4項

初項 第2項 第3項 第4項  第5項 

などを見て下さい。この二つはいずれも、初項は立方体とか正四面体とかの単純な図形であり、図形列の生成規則も 単純です。でも上の図のように、少なくとも、 第4項、第5項ぐらいまで描いてみないと極限図形を想像するのは なかなか容易ではありません。

林の中などで普通に見ることができる「羊歯の葉っぱ」も同様に 「単純な図形を初項とし、単純な規則で図形列を作ったときの極限として 得られる図形」として捉えることができますが、途中の図形列を 手書きで描こうと思うと困難が伴うし、この図形列の極限が「羊歯の葉っぱ」であるであろうことは、 何段階か描かせてみないと想像するのは難しいでしょう。
興味がある人は、 ここ ここで遊んでみてください。

この授業では 「教科書はなし」で授業を行うことにしたいと思います。

自己相似性を理解する

ことを目標にします。




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