私が開講する「演習T、U」受講者へ



後期の演習Uについて

メールでも伝えましたが、3年後期から4年にかけて

POV-Ray Ver.3.1 の英語マニュアルの和訳


を行うことにします。ウェッブ上に置いて多くの人に使って もらえるようにしたいと思います。

尚、これもメールで伝えていますが、後期の最初の授業は、 前期の最後に提出してもらったレポート作品の講評会も 行いましょう。自分の作品も含め、全員の作品に対し 相応しいタイトルを考えてきて、「どういう理由でその タイトルにしたのか」を説明してください。

10月4日(水)3時限の集合場所は2研5階コンピュータ室




第三回レポート で提出された作品群



テーマは
マルチメディア文化課程案内の表紙画像に相応しい画像を 作ること。見る人が「数学的で カッコイイ」と思う画像が望ましい
でした。

出題者の念頭には、数学概念の自然な可視化 というものがありました。 ある程度抽象的な概念の可視化というものはコンピュータを使わなくとも我々は普通に 行っていることで、例えば小学校以来馴染みのあるグラフというものがそうです。 グラフィックスから派生しているであろうグラフという言葉を私たちは いろいろな場面で既に使っています。データの可視化である円グラフや棒グラフ、 関数の可視化である(二次関数などの)関数のグラフ、 そして要素間の関係の可視化である グラフ理論で言うところのグラフなど。グラフを超えて、 CGを使った抽象概念の自然な可視化というものが これからは本当に重要になるので、 「このようなことを感じさせる画像であれば 望ましい」と思っていました。

しかし、可視化であることの理解には 元となる抽象概念のある程度の理解が必要、すなわち、画像を見る人に 大きく依存してしまうのも事実です。 今回のテーマにおける「画像を見る人」とはマルチメディア文化課程の学生なので、 彼らから見て「なにか数学を感じさせる」画像であって欲しいわけです。 作成者達もマルチメディア文化課程の学生であるので、 「マルチメディア文化課程の学生にとってこういう画像が数学を感じさせるはずだ」 と作成者が思うのであればそれを 尊重すべきだし、それは同時に、プロの数学者にとっても望ましい可視化の方向を探る 手掛かりにもなるはずだと思っています。

今回作品を提出している学生達は、約3ヶ月間学んだPOV−Rayのテクニックを ふんだんに使って画像を作っています。シーンファイルを電子メールで提出してもらう関係上、 画像の加工処理は一切施されておらず、POV−Rayのみで作成された画像ばかりです。 なかには授業で扱ったレベルを遙かに超えた微妙な調節が必要な高度なテクニックを駆使している人もいます。 いつものことながら、若い人は進歩が速いので驚いてしまいます。

各作品をクリックすると、大きな画像とともに、「作品の印象や解説」、 「シーンファイル」などが覗け、ダウンロードできるようになっています。 人が作った作品からは多くのことが学べるはず、じっくりと鑑賞しましょう。



伊藤哲之輔
神田朋導
佐々木 渉
佐々木 渉
佐々木 渉
松浦洋二
弓場康晴
劉 慎也



第三回レポート問題(7月11日出題)

マルチメディア文化課程案内表紙用の画像 を作ること。
以下に、案内用小冊子の表紙用画像の優れた例をあげておきますので 参考にして下さい。みなさんから提出される作品の中で特に優れた作品は、 実際に採用されるかもしれません。 張り切って取り組みましょう。



7月5日(水) のテーマはハイトフィールド、マッピング(テクスチャマッピングや バンプマッピング)の予定。 必要な2次元平面画像は私が用意しておきます。

6月28日(水) のテーマはブロブの予定。 モデラーを使わずPOV−Rayだけで自由形状を思い通りに描くには、 ブロブにどれくらい習熟しているかが鍵となるような...。

6月21日(水)は2研5階コンピュータ室で 自習。 何でもよいので、これまでに学んだことを組み合わせて何か作品を作って おいて下さい(一人一人違うものを)。2時30分近くになったら現れますから 出来上がった作品を見せて、何をどういうふうにして作ったのか説明して 下さい。

参考までにこれまで学んだことを列挙しておくと...
などでした。

次回からは、ブロブ、ハイトフィールド、ライズ、代数曲面などの 「複雑な形状を作る方法」をいくつか選び学びましょう。



授業で利用させてもらうかもしれないPOV−Ray関係サイト



第二回レポート問題(5月14日出題)

このシーンファイルを完成させること。 ただし、次の条件をみたすように完成させること。

条件

  1. #declare を使い記号 i を数値として定義すること。
  2. 記号 i の値のみを変化させることにより、以下の図形列 が作成できるシーンファイルであること。




初項 第2項 第3項 第4項  第5項 







教育人間科学部情報認知システム講座
西村 尚史



第一回レポート問題(5月8日出題)

以下の2つの図形を POV-Ray で作ること。







教育人間科学部情報認知システム講座
西村 尚史



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