53-4:北海道 留辺蘂 北きつね牧場



所在地:北海道北見市留辺蘂町松山

取材時期:2014年8月

ジャンル:生もの系

珍スポ度:☆☆☆(☆五個が最高得点)

今回は「山の水族館」取材がメインであったが、石北峠から留辺蘂に入ったあたりから「キタキツネ」という看板がやたらと目に付いたため、水族館最寄りの「北キツネ牧場」を訪ねてみることにした。ちなみに、他の施設は「くまがい北きつね牧場」と「北海道きつね村」という。平日の夕方に国道沿いからチェックしたのだが、どうも営業していないようだ(くまがい北きつね牧場は翌日の昼にみたときには営業しているようだったが・・)。

水族館取材を終え、徒歩で牧場へ向かおうとするものの、河に隔てられ断念。駐車場までもどり車で向かった。受付でJAF割で一人400円の入場料を支払い、いざ取材開始。かなり年季の入った(怪しげな)入口ドアを開け、進む。前日は鷹栖が大冠水するほどの大雨が降ったが、その日もまだ降り止まない状況で、ギャラリーはニカ家一組のみ。と、牧場入口と書いてある柵を見ると、すでにキツネが柵のこちら側にいるではないか!出口側の扉が半開きになっており、そこからキツネが逃げだそうしていた模様。なぜかニカが牧場の係員と化し、彼らを追い立てて柵内に誘導。出口を封鎖し事なきを得た。

  

ということで、仕切り直して取材開始だ。きちんと入口から入り、しっかりと扉を閉める。まずは入ってすぐ、右手にお約束の稲荷神社があるので、参拝をすませる。ここでも、先ほど脱走を試みたキツネ2匹がニカ家の周りをうろついている。その2匹も我々がエサを持っていないことを確かめると、とっとと仲間のもとへと走り去ってしまった。神社の先には子狐飼育棟があり(ここは観光客は入れない)、そこから奥が草原になっており、ウナギの寝床のように長方形に柵で区切られている。その中に全体で4?50匹であろうか、北キツネが放し飼いされている。

  

長方形をぐるっと回れるように遊歩道が作られており、まずはそれに沿って進んで行く。キツネのほうから積極的に近寄ってくることはないが、奴らは遠巻きにこちらを覗っている。多勢に無勢なので、なんだか我々の方が見世物になっている感覚に陥る。それでも、かなり間近に北キツネが観れるので、写真を撮りまくる。野生のキタキツネはやせ細ってボロボロになっているものを多く見かけるが、さすがに「牧場」だけあって、毛並みは良い(よく観察すると後ろ足を怪我している個体もいたりしたが・・)。撮影を続けながら一番奥まで行くと、何故か「キツネのなる木」なるものを発見。全く意味不明であるが、これはキツネを含めて写真を撮るしかないでしょ、といういことで通りかかるのをじっと待つ。

一通り取材終了で、やはり気になるのが、キタキツネといえばエキノコックスでしょう。入場時にはなんの注意も受けなかったが、当然キツネ本体はもとより、その辺の手すりなどにも触らないように気をつけて取材した。おそらく駆虫剤(ブラジカンテル)を投与されているので大丈夫なのであろうが、外界と完全に遮断されているわけではないので、注意するに越したことはない。ネットで調べて見ても、こういった安全情報はほとんど得られなった。これから訪れる人は是非注意されたし。ということで、久しぶりのナマモノ系取材記録でした。


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