53-3:北海道 留辺蘂 山の水族館



所在地:北海道北見市留辺蘂町松山1番地4

取材時期:2014年8月

ジャンル:生もの系

珍スポ度:☆☆(☆五個が最高得点)

「珍スポ」、といってはかなり失礼になるとは思ったが、「山」の「水族館」ということで珍しいのは確かなので紹介してみよう。旭川からは車で2時間強、石北峠を越えるとすぐに温根湯である。同じく道北にある旭山動物園に触発されてであろう、魚たちの展示方法に特色があり道北に住んでいるなら一度は訪れてみたいと思っていたので夏休みを利用して、温泉旅行も兼ねて行ってみた。

国道39号を峠を越えてどんどん進むと、道の駅「おんねゆ温泉」が現れる。そこに世界一(ではなく世界最大級だった)のハト時計があるのだが、当然時間にならないとハトは現れない。なーんだ、つまらないなあ、などと思っているとその奥に水族館はある。一人670円(JAF割で、たしか団体料金に→JAF割はないそうです)を支払い、いざ取材開始。

いきなり現れるのは滝壺。そこにオショロコマがたくさんいるが、下から滝壺を見上げるのは面白い視点である。なんだか自分も泳いでいる気分で良い。流石、館内一の撮影スポットだけに皆さん一斉にスマホを取り出しているのであった。さて、進路通り進むとテレビ等でよく放送されている「四季の水槽」。これは屋外にあるものを館内からガラス越しに眺められ、冬は水面が凍っているのだ。確かに凍結河川の中を観察できるのはここくらいであろう(取材時は夏なので、もちろん凍っていない)。さらに進むと、おおっ!巨大なイトウさんがゾロゾロ。北海道で巨大イトウ、というと、どうしても釣りキチ三平を思い出す、と書くと歳がばれますね。

  

水位が上下する水槽でヤマメ(だったか?)が上流に向かってジャンプさせる企画があるのだが、ヤマメくんたち、疲れてしまったのだろうか?水位が低くなってもひたすら不活性に水底にたごまっている。さすがに道内の淡水魚だけでは展示内容がショボすぎるのだろう、次からは熱帯地方の魚たちである。やはり目玉はピラニアかな?さすがに歯が鋭い。さらに進むと最後の「ふれあいコーナー」となる。

 

ということで、取材終了。やはり評判通りなかなか考えられた水族館であった。これだけを目当てに北見まで行くのは流石に難しいであろうが、網走・北見方面観光の中に組み入れるのは十分ありでしょう。

追記
冬季の屋外水槽では、水面に氷の張った下に魚たちがじっとしている姿がみられる、ということで2017年3月に再訪してみた。3月はじめにしては暖かかったせいか、氷はすでに2cmしかなく、魚たちは活発に活動を始めていた。うーん、北の大地、留辺蘂にも春が近くなってきた、ということだろうか。本当の冬を確かめるには3月では遅かったといういことらしい。でも厳冬期に石北峠を越えるのはあまりうれしくないなぁ。


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